1990年代 グランジ・オルタナティヴミュージックと呼ばれる音楽が商業的な成功を収めた訳 その変遷 まとめ :: デイリーSKIN

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[2020年01月09日00時00分00秒]
1990年代 グランジ・オルタナティヴミュージックと呼ばれる音楽が商業的な成功を収めた訳 その変遷 まとめ


1990年代 グランジ・オルタナティヴミュージックと呼ばれる音楽が商業的な成功を収めた訳

(ライターFT)

シアトルから生まれたグランジ・ミュージックの勃興の歴史とその影響 

 
 ニルヴァーナの代表的ヒット曲となった「Smells Like Teen Spirit」が1991年にリリースされた時、音楽業界は大きな衝撃を受けた。シンセサイザー、派手な髪型、過度なプロダクション技術に支配されて10年が経ったポピュラー・ミュージックを解放したのは、シアトル出身のアウトサイダー3人組で、彼らは‘グランジ・ミュージック’の先陣を切った。グランジとは、ロックン・ロールに何としてでも気骨を取り戻してみせる、という固い決意を持ったジャンルと言っていいだろう。

 ロック・ミュージックの歴史におけるグランジ・ミュージックは、チェック縞のシャツを着た若者たちが予期せぬ形で伝統的なロックン・ロールを救い、80年代のヘアメタル・バンドの息の根を止めたものとして語られ続けている。支持の高いこの仮説の中には真実も含まれており、グランジは90年代のオルタナティヴ・ロック大爆発の導火紙となったのも事実ではある。しかし、ハードでヘヴィながらも他とは一線を画したサウンドを持つグランジが商業的に大ヒットしたのは、1991年にリリースされたニルヴァーナの『Nevermind』 だ。その一方で、シアトル中心のムーヴメントの起源は80年代前半、アメリカのアンダーグラウンドなロック・シーンまで遡ることができる。

🌟シアトルから生まれたグランジ・ミュージックの勃興の歴史とその影響




 グランジ (Grunge) とは、ロック音楽のジャンルのひとつ。「汚れた」、「薄汚い」という意味の形容詞 "grungy" が名詞化した "grunge" が語源となります。

 80年代のハードロック・ヘヴィメタルシーンはテクニック至上主義と言える。

 80年代ハードロック・ヘヴィメタルではL・Aメタルが人気を得ていた。どのバンドも化粧をし、テクニックは抜群。下手な80年代ハードロック・ヘヴィメタルもいたが、とにかくビジュアルを意識しておりお化粧するバンドが多かったです。

 L・Aメタルに対抗するようにブリティッシュハードロック・ヘヴィメタルは硬派なバンドが多かったですが、とにかく派手。そしてやはりどのバンドもテクニックが半端なかった。



 そんな風潮に彗星の如く現れたのがカートコバーン率いる「ニルバーナ」だった。「ニルバーナ」が商業的な成功を収める前からあまり装飾しないハードロック・ヘヴィメタルでもなく、パンクでもないラウドなバンドや明らかに80年代のハードロック・ヘヴィメタルではない、むしろこの時代の浮かれた音楽を否定するミュージシャンが多く出てきた。

 音の内容については70年代パンクやガレージバンドを基本としたようなラウドなバンド、その代表格が「ニルバーナ」だったのではないでしょうか。

 リリースしたアルバムは3枚、ブリーチ』 - BLEACH (1989) 最高位7位、2xプラチナム(UK)
、『ネヴァーマインド』 - NEVERMIND (1991)、『イン・ユーテロ』 - IN UTERO(1993) 最高位1位、5xプラチナム(U.S.) 最高位1位、ゴールド(UK)

 ネヴァーマインドというアルバムが何故ここまで売れたのかは時代という他ない。もちろんアルバムの内容はかなりイイ。

 でも所詮、商業的に練り直されたアルバムと言える。

 本当の「ニルバーナ」は1stアルバム「BLEACH」を聞けばグランジの全てが分かる。



 とにかくかっこいいアルバムと言える。



 一般受けしないラウドでダークな曲調ですね。



 ネバーマインドもラウドでダークなんですが、幾分聴きやすくなっていますね。

 「ニルバーナ」登場以前からグランジ・オルタナティヴシーンは盛り上がりを見せていたのですが、ニルバーナ以前にシーンを牽引していたニューヨークのバンドあります。

 Sonic Youthというバンドです。

 初めて彼らをみたのは大阪のフェスティバルホールでした。

 しかも音楽関係者にチケットが回ってきたのですが、オープニングアクトにボアダムスというキャスティングで、これもまた衝撃的な忘れられないライヴでした。


1990年代 グランジ・オルタナティヴミュージックと呼ばれる音楽が商業的な成功を収めた訳 衝撃のボアダムズ、sonic youth

(ライターFT)

オルタナティヴ・ロック 

 
 オルタナティヴ・ロック(Alternative Rock)は、ロックの一ジャンルである。日本ではオルタナティヴ、オルタナと略称されることが多い。

 オルタナティヴ(Alternative)とは、「もうひとつの選択、代わりとなる、代替手段」という意味の英語の形容詞。大手レコード会社主導の商業主義的な産業ロックやポピュラー音楽とは一線を画し、時代の流れに捕われない普遍的な価値を求める精神や、アンダーグラウンドの精神を持つ音楽シーンのことである。イギリス、アメリカだけでなく、世界の多くの国に存在する。

 ジャンル全体の傾向としては、1970年代後半の英米の産業ロックへの反発からくる、1960年代ロックへの回帰(音楽的のみならず、思想的にも)を志向しており、インディー・ロックの流れを汲む。

 オルタナティヴ・ロックに分類されるジャンルには、パンク・ロック、ハードコア・パンク、ノー・ウェイヴ、インダストリアル、エモ、グランジ、シューゲイザー、ノイズロック、ミクスチャー・ロック、ラップロック、ローファイ、ポスト・パンクなどがある。

🌟出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




 sonic youthのオープニングアクトとして大阪フェスティバルホールに出演していたボアダムスというバンド、1990年代後半から関西発、マニアックなバンドとしてですが、現在では世界的に有名なバンドになっている。

 私が彼らを初体験したのは、音楽関係者から回ってきったチケットでsonic youthの前座としてたまたまでした。

 ダブルボーカルにツインドラム、トランペットもいる編成だった。

 音楽性については体験してもらえばいいが、当時のサウンドを現在ライヴで体験することはできない。

 由緒正しい大阪フェスティバルホールでダイヴはするわ、マイクを口に突っ込んで叫んでいるわ、1990年代にノイズなんて聞いたことのないジャンルだったので、あまりに衝撃的で理解不能だった。その場でただ呆然と観ているだけで精一杯だった。

ボアダムス 

 メンバーそれぞれが突出した個性を持ち、特殊な音楽性であるため、メンバーの入れ替わり、バンド名の表記の変更などがごく当たり前のように何度か行われた。また、メンバーが個々にソロワーク、他のアーティストのコラボレーション等のサイドプロジェクトも熱心に行っており、関連ユニットの数は膨大な数に上る。 現在はV∞REDOMSという名義がよく知られ、2ドラムス+1DJというスタイルで音楽を披露している。
初期の音楽性はノイズ・ミュージックとハードコアを主体としたサウンドであったが、『SUPER GO』以降は民族音楽などを取り入れた太陽崇拝トランスへと大幅な転換をむかえる。 日本よりむしろ海外での評価が高く、ソニック・ユースやニルヴァーナ等の初期のグランジ勢から、ビースティ・ボーイズ、リチャード・D・ジェームス(エイフェックス・ツイン) まで、その交友関係は多岐に渡る。海外の音楽フェスティバルに招聘されることもある。

 2007年7月7日、ニューヨーク・ブルックリンズパークにてメンバーを含む77台のドラム,2008年8月8日、LAのLACMAで88台のドラムによるパフォーマンスを敢行した。ニューヨーク・タイムズ紙にも取り上げられている。77BOADRUMの模様はドキュメンタリー映画として製作・公開され、2008年11月にはライブの音を完全収録した2枚組みCD+ダイジェストDVDとして商品化された。

🌟出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 とにかく強烈なインパクトだった。



 まさに初期のボアダムズの動画がありました。

 きっと海外でもこんなバンドはなかったのでしょう。

 1994年のロンドンライヴの熱狂っぷりは凄まじい映像ですね。



 こちらは2012年のライヴ映像です。



 こちらがニューヨークタイムズにも取り上げられたライヴ。

 言葉なんか要らない、ボアダムズの魅力ですね。


1990年代 グランジ・オルタナティヴミュージックと呼ばれる音楽が商業的な成功を収めた訳 何でもグランジ、オルタナティヴは違う!

(ライターFT)

オルタナティヴとは、既存の商業ベースに捉われない“新しい価値観” 

 
 “グランジ”は若者のファッションにも大きな影響を与えた。パンクとグラム・ロックを混ぜ合わせてさらに上塗りを重ねたような、ハードロックのファッションやサウンドを、“けばい”、“ダサい”の象徴として化石扱いするような流れが生まれ、オーバーサイズの擦り切れたジーンズ、くたびれたTシャツやネルシャツが大流行。ここ日本でも一大古着ブームとなった。余談だが、破れたジーンズを部屋に置きっぱなしにしていたら、おばあちゃんに変なアップリケを付けられた、という話はいわゆる“あるある”だ(笑)。

 そういった流れがあって、現在一般的によく使われる“オルタナティヴ”という言葉は、1990年代以降のことを指す場合が多い。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやベック、ペイヴメントらはその代表的な存在。それ以前から活動していたREM、ソニック・ユース、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビースティ・ボーイズらもまた新たに脚光を浴びることになった。

 彼らの作品を聴いたことがある人ならわかるように、“オルタナティヴ”は明確なサウンド・スタイルを示すものではない。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは強烈なインパクトを持ったギターサウンドやリフに、それまでのロックらしい歌メロではなく終始ラップが乗ったメッセージ性の強い音楽。ペイヴメントはそれと対極にあるような、ゆるい脱力系ポップ。ベックは曲単位、作品単位でぜんぜん色が違う。にもかかわらず、オルタナティヴという言葉は、さまざまな文献で頻繁に落としどころとして使われている。ゆえに、筆者も「オルタナ・バンドをいくつか聴いてみたものの、さっぱりわからないんですけど……」という質問をよく受ける。

🌟新時代のオルタナティヴ・ロック/グランジ。ニルヴァーナからミツキ、ニトロデイ、あっこゴリラまでを貫くプリミティヴなもの




 当時、レッド・ホットチリペッパーズまでがオルタナティヴ・ロックとジャンル分けされていました。確かにレッチリは既存の商業ベースに捉われない“新しい価値観”と言えるバンドだったが、完全にミクスチャーロックの基礎を固めた先進的な音楽性と言えるバンドだ。

 特にレッチリの母乳というアルバムから商業ベースに乗った良作のアルバムと言える。



 初代ギタリストのヒレルが亡くなってしまってからは、完全に商業ベースに乗ってしまった。

 もちろん、商業ベースに乗ったからといってレッチリが悪くなったのではなく、良くなった良い例と言える。しかし初期からのファンはきっとどこかで違うという気持ちがあったのだろう。

 特にオープニングの”good time boys”は完全にハードロック・ヘヴィメタル、ファンク、ヒップ・ホップなどの要素を織り込んだミクスチャーロックではないか。



 この曲を聴くとテンション上がりますね。

 グランジ、オルタナティヴ という言葉が世に手間って早30年。

 音楽の変遷はどうなったのか?

 とにかく若い世代が素晴らしい。



 AYNIW TEPO、アジアなどで活躍する奈良出身のバンドです。

 音楽っていいですね。











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