小説を読もう!高野和明はスーパーエンタメ作品 :: デイリーSKIN

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[2020年05月01日00時00分00秒]
小説を読もう!高野和明はスーパーエンタメ作品


小説を読もう!高野和明はスーパーエンタメ作品

(ライターFT)

高野 和明(たかの かずあき) 


 1964年、東京都生まれの小説家・脚本家。日本推理作家協会会員。
 幼少の頃から映画監督を志していた。ロサンゼルス・シティー・カレッジ映画科中退。 1991年Vシネマの監督を誘われたことがきっかけの中退で、帰国後は脚本家として活動した。

 2000年に江戸川乱歩賞への応募を目的に書かれたミステリー『13階段』が、2001年第47回江戸川乱歩賞を満場一致で受賞。その後も脚本家として活動しつつ執筆活動を行っており、2011年の『ジェノサイド』が第2回山田風太郎賞と第65回日本推理作家協会賞(長編および連作短編編集部門賞)を受賞、「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」ともに1位に。本屋大賞ノミネートも果たしている。2013年に文庫化され、ベストセラーとなった。

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 高野和明の作品を書店で何気なく手にとり、ぺらぺらと斜め読みしてみると、止まらなくなった。「ジェノサイド」という作品だったのだけど、上下2巻だったので購入し、更に止まらなくなった(笑

 まるでハリウッドの超大作映画を見ている感覚でした。

高野 和明(たかの かずあき) 

 イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。まったく無関係だった二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。

 アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。そして合衆国大統領が発動させた機密作戦の行方は――人類の未来を賭けた戦いを、緻密なリアリティと圧倒的なスケールで出版界を震撼させた超弩級エンタテインメント、堂々の文庫化!

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 テーマは壮大、人間の進化とは、知性は人類を滅ぼすのか、アメリカ国家vs姉弟2名の新人類を守る者という明快な対立構造を通して二人の主人公が交錯するというストーリー。人間の醜さ、残酷さを切ない程に描いている。



 この物語で登場するアフリカの原住民「ピグミー」が物語の核心、アフリカで現実に起こっているジェノサイド(大量虐殺)、愚かな現代人こそ絶滅しないとならないのではないかと錯覚してしまう程人間は愚かな存在だったことを思い知らされる良作。

 東京での薬の開発と今後のジャングルでの戦闘の2局が複雑に絡み合い、見事なまでのラストシーン。

 歴史認識のことでこの作品を批判する者も少なくはないが、関東大震災で日本人が朝鮮人に対して行った虐殺行為など日本人の朝鮮民族蔑視の国民性が糾弾されるなど、こうした作者の表現がこの良作を批判する材料になっていることも確か。



 歴史問題については真実が徐々に明かされているが、植え付けられた嘘の歴史を日本人は潜在意識の中に植え付けられている人も多く、高野和明も例外ではないということだったのか。何を根拠に示しているのか、自信が育った環境がそうさせてしまったのか、この一点だけが、少し気になるのは事実である。

 しかしそうした点を差し置いても高野和明の小説は面白いのだ。

新人類抹殺計画 

 新たな人類の出現を指し示す『ハイズマン・レポート』。

 それは同時に旧人類を脅かす脅威の出現を意味していました。

 主人公の一人であるジョナサン“ホーク”イェーガーは傭兵であり、不治の難病を抱える息子の延命のため極秘任務「ガーディアン作戦」に参加し、アフリカの地へと向かいます。

 日本では大学院生の古賀研人が父の葬式を終えた後、一通のメールを受け取りました。

 それは亡き父から引き継がれた新薬開発、不治の難病を治療する特効薬を極秘に一人で完成させろ、というものでした。

 接点のない二人の主人公の行動は、やがて一人の少年アキリへと結びつきます。

 アキリは人類の科学技術を凌駕する知識を持つ新人類であり、合衆国から人類絶滅の可能性を持つ因子として命を狙われます。

 イェーガーはアキリに近づくに連れ「ガーディアン作戦」が新人類の抹殺計画『ネメシス作戦』であることを知り、息子のため、人類の未来のためにアキリを異国の地、日本へと送り届けることを決意しました。

 一方、研人はアキリが作り上げたプログラム「GIFT」を用いて、唯一の相棒李正勲とともに新薬開発に臨みます。

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