【いまだに続く怪談(実話)】 :: デイリーSKIN

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[2006年06月06日23時46分35秒]
【いまだに続く怪談(実話)】


 6月に入りました。

 蒸し暑くなってきましたね。

 実はいまだに続いている話があるのです。

 今回は『ぶらっと関西』はおやすみして夏の蒸し暑い夜にピッタリのお話をします。実はこの話、現在進行形なのです。しかも実話です。

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┃『とんでも無い事がおき続けている!』
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 今回は画像は全く有りません。しかもこの手の話がダメな人は絶対に読まないで下さい。去年の夏にmixiの日記でUPしたモノです。まだ続いています。いつオレ自身に災いがふりかかるかも知れません。mixiの日記ではその当事者に詳しく話しを聞いている最中に連絡が取れなくなりました。それから少しして友達から連絡があったのですが、どうやら大変な事になってしまったようです。



 まずは去年のmixiの日記からお読み下さい。



 2005年08月13日
 21:50 お盆らしい話  


 この話しはかなり昔の事ですが、当時バンドのVo(ボーカル)だった奴の家での出来事です。


 オレが彼の家に遊びに行った時の事です。玄関を入るとシューズBOXの上に髪の毛がボーボーに伸びた汚い人形がありました。女の子の塩化ビニール製のいわゆるソフビ人形です。15cmくらいだったと思います。


 見た感じ、髪の毛の伸び方が異常に伸びていたのと、(足の所まで)一目見てかなり不気味な人形だったので、すぐにVoの彼に


       『この人形、何?』


 と質問かましてみました。

 すると、彼は笑いながら、


 『兄貴の友達が持っていたんだけど、カットしても髪の毛が伸びるので気持ち悪いので引き取ってくれ』


 と言われ、引き取ったと言うのです。


 オレはよくやるよ、と思ったのですが、そのVoの一家は一切、幽霊や超常現象などは信じない一家だったのです。


 その人形を見た時にただならぬ何かを感じていたオレなのですが、Voは一言、


『ホンマに髪の毛伸びよんねん』


と笑いながらその人形を掴み、首と胴体をスポンと抜いて、オレに見せました。

 Voは『頭を抜いて見ても別に何もないんやけどな〜』と言いながら『でも髪の毛伸びるのはホンマやねん、バリ、キモィ』とまた元の位置に首をはめ、元にあった場所に戻しました。


 その日はその人形の事が気になったので、お祓いに出して引き取って貰った方がいいんじゃない、とアドバイスしてみました。Voの彼は笑いながら、バカな事言うなと一笑するのみでオレの意見は全くの無視でした。


 そうこうしてる内に、その人形を持って帰ってきたチョウホンニンのVOの兄貴が帰宅してきたのです。それで気になって仕方無かったオレは兄貴に直接、抗議しました。お祓いしてもらいお寺に引き取って貰ったほうが良いと!


 兄貴はオレの言う事を笑いながら一笑し、Voの彼に


 『あの人形持って来い』


 と命じたのです。VOの手によりその問題の人形は持って来られました。すると、兄貴は机の引き出しの中からハサミを取り出し、人形の伸び切った髪の毛を切り始めたのです。


 『マジでコレ、毛が伸びるから不気味や!今日はモヒカンの刑や!』


 と言いながらジョキジョキやりだしたのです。


 真横で見ていたオレは唖然とその行動を見つめているしか無かったのですが、兄貴はとても楽しそうに、ハナウタを歌いながら、遠慮なしに、切っていきました。


 『おっ!パンクやな!』


 と兄貴は上機嫌、


 『今度はメイクや!』


 とつぶやき、顔にマジックでKISSのピーター(ドラマーのメイク、ネコ)のメイクを施したのです。しかも途中で失敗したのでメイクはメチャクチャになって、結局黒く顔を塗りつぶしてしまった。


 兄貴は最後に一言、



 『あ〜あ、黒人になってもうたな』



 と悔しそうにつぶやき、何を考えていたのか、人形をそのままゴミ箱にポイと捨ててしまったのだ。


 見ていたオレは怖くなり、すぐにVoの家を後にしたのは言うまでもない。



 バンドの練習の時にその人形の話しを他のメンバーとしていて、Voがメチャクチャな奴やとワラってたんですな!当時のバンドはツインギターでもう一人のギターがメチャクチャ霊感体質の奴だった。オレもそこそこ霊感体質なんだけど、種類が違うというか、うまく説明出来ないけど、とにかく的確だった。



 Voを交えて練習の後、絶対にお祓いに行った方が良いとギターとオレとで説得していた。


 もちろんVoは全く信じなかった。


 それで諦めてたんだけど、ある日Voの家で曲を作ってたら、その問題の人形が階段の所にポツンと置かれてあった。



 オレはモノスゲー鳥肌がたって、ただならぬ予感がしてたんだけどVoは


 『絶対に兄貴が捨てたふりしてビビらそうと遊んでるだけや!』


 とまるで信じようとはしなかった。



 今回で7,8回戻ってきたと言うからビックリ!



 最初に兄貴がオレの目の前でゴミ箱に捨ててから7,8回だと言う訳。Voは、


 『もー飽きた飽きた!いたずらでも不気味や!』


 といってジッポーのオイルをかけてオレ等の目の前でゴミ箱の中で燃やし始めた!


 きっと、ギター(もう一人の)は何かを感じていたんやと思う。すぐにゴミ箱から半分燃えた人形を取り出して怒りまくった!


 あまりの剣幕にVoも仕方なしに人形をキレイに拭き、


 『お祓いするから機嫌直せ』


 とギターをなだめていた。ギターの怒りは全く治まらず、今からお寺に持って行くと言い出した。


 それで車で夜の11時頃から和歌山の人形供養のお寺に、メンバー全員で行く羽目になった!

 
 もちろん、1時(真夜中)くらいに到着した。


 だれもいない。ちょー恐ろしいのは言うまでもない。
お寺の周りにびっしりと奉納された人形のおびただしい数!
しかもその人形達のどこ悲しげな表情。一人だと絶対に入れないだろう。何か起こりそうなフンイキ!


 バンドのメンバー全員が声を押し殺してギャグも言えない状況だった。もちろん夜中なので住職を呼べる訳は無い。取りあえず、住職宛にメモを残し手厚く供養してほしい旨を書き、問題の人形を賽銭箱の前に¥3000と一緒に置いた。


 これでやっと人段落ついたと思った。


 そのまま車に乗り込み帰るはずだった。


 当時のベーシストがトイレと言い出した。


 『トイレはこちら』


 との標識に誘われみんなでお寺の裏手に回った。


 みんなトイレに行きたかったのだ。トイレ待ちをしている時に少し向こうに小さなお堂のような建物が見えた。タイコ(drs)が誘われるようにそのお堂に向かい歩き出した。


 内心、オレは


 『なんで行くねん!』


 と腹が立って仕方無かった。


 帰ってこいと言おうと思った瞬間、オレ以外のみんながそこに向かい歩きだした。オレは腹を決めてみんなについて行った。


 もう、只ならぬ気配をビンビン感じていた。


 霊感体質のもう一人のギタリストも同じ表情だった。


 オレとギターは顔を見合わせ


 『ヤバイな!』


 と口にした。するとお堂の扉をいとも簡単に開ける奴がいた。

  Voだ。


 最初は暗くて良く分からなかったんだけど、目が慣れて行くうちに、ぼんやりとお堂の中の状況が見えてきた。Voはジッポーライターをポケットから出し火を点けた。


 中の光景を見て、いや理解するのに5秒ほどかかった。


 男性自身の張り型があった。60cmくらいの巨大な張り型だ。


 その周りにには小さな張り型が無数に置かれていた。


 それだけなら


 『Hなお寺』

 
 で笑い話で済んだ。


 しかし良くその張り型を見ると、無数の針が突き立てられていた。


 メンバー全員、声も出なかった。


 今となっては推測に過ぎないけど、浮気をされた女性や、男性に裏切られたりした女性達が、恨みを込めて男性自身の張り型に針を突き立てていたのだと思う。



 きっとこんな儀式をするのは真夜中だろう。真夜中に女が一人で針を持ち男性自身の張り型に恨みを込めて針を突き立てる。しかもどの針を見ても根元まで突き刺さっている針がほとんどだ。



 よっぽどの恨みだ!きっと想像を絶する恨みだと思う。少しくらいの恨みなら真夜中に女が一人でこんなお寺には絶対に来ないハズなのはオレでも分かる!



 それからはその場にいたみんなは怖くなり、すぐに帰る事になった。



 当り前だ!人形が境内にかなりの数、奉納されていた。その中を声を押し殺しそそくさと車まで戻った。



 皆が車に乗り込みエンジンをかけた瞬間に旋律が走った。



 ダッシュボードの上に半分焼け爛れた例の人形がポツリと置いてあったのだ!



 さすがのVoも声も出なかった。30秒くらい皆無言だった。



 メンバーの誰かがいたずらしたのだとは誰も思わなかったし、そんな事も考えなかった。



 事実、誰もしていないからだ。


 ようやくもう一人のギタリストが



 『オレがもう一回賽銭箱の前に置いて来る』


 と言った。車を停めている所から賽銭箱までの距離は車から20mくらだ。


 オレもついて行く事にした。


 怖かったけど、難なく丁重に置いてきた。


 その日の明け方にようやく大阪に戻ってきた。


 何故かみんなは車中ほとんど喋らず、その日はすんなりと解散した。


 その夜電話がかかってきた。


 もう一人のギターからだ。


 『Voのオヤジさんが仕事の帰りに事故った!』


 との事だ。その日みんなで友人のライブを見に行く予定だった。

 Voのオヤジさんには飯を食わせてもらったりと色々良くしてくれていたのでライブはキャンセルし、お見舞いに行く事にした。


 オヤジさんはバイク通勤をしていて、急にコケタらしい!直線の見通しの良い道路でだ。


 原因が分からないと言っていた。怪我は大した事無かったのだが左半分が火傷のようにすりむいていた。


 顔の左半分から足までだ。


 例の人形が焼かれた痕と同じなのだ。


 ヘルメットもフルフェイスのをかぶっていたのに。オヤジさんも


 『何でメットが抜けたのか分からんのや』


と言っていた。


 Voは横にいたんだけど、何故かぶっちょうヅラで口数が少なかった。病院を出てVoに何かあったのか訊ねてみた。すると、

      

       『人形が家に戻ってた』



 とポツリと小さな声で言ったのだ。

 オレとギターは

 
  『えっ?』


 と聞き返したけどVoはそれ以上何も言わなかった。


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  今回はここまでです。
 
  少し長いですがこれから先は読まない方がいいかも知れません。

  続きは来週です!














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