マルキ•ド•サド :: デイリーSKIN

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[2017年03月26日00時00分00秒]
マルキ•ド•サド

マルキ・ド・サドも絶賛!修道士ミイラと無数の頭蓋骨が並ぶカタコンベ(納骨堂)の先駆!


(ライターFT)

マルキ•ド•サド


 マルキ•ド•サドという人物の名前は知っている人は多いですね。SMプレイのSは
マルキ•ド•サドのサドの略です。そしてマルキ•ド•サドは貴族で正式な彼の名前はドナスィヤン•アルフォンス•フランソワ•ド•サドという名称が正しい。サドは芸術家としても有名で、暴力、エロティシズム、道徳的にも宗教的にも許されない作品ばかりを世に送り出した精神崩壊人物です。

 サド侯爵の素行は最低、最悪。

 物乞いをする未亡人を騙し暴行、マルセイユの娼館で乱交を繰り返したとされる。サド侯爵は小説家で「ソドム百二十日あるいは淫蕩学校」という変態作品が有名です。サドのセックスの対象者は男性、女性関係なく、相手を鞭で打ち、苦しむ姿を見る事で快楽を得る嗜好の持ち主です。自分自身も鞭で打たれることで快楽を得たともいわれています。とにかくもの凄い変態さんなのです。



 サドがこうした性的な嗜好になってしまったのは厳格な家庭で育ったという背景があるのかも知れない。父から体罰を受け教育されており、愛着に大きな問題を抱えていたのかも知れない。

 実はサドの書籍、当時のフランスでは発禁となる事が多かった。暴力的な描写や不道徳な行為のオンパレードだったので仕方なかったのかも知れないが、発禁になればなるほどに一部の貴族達から支持されていたようです。ポルノやバイオレンスだけでなく哲学的な問いもサドの作品の中に散りばめられていたようで、彼の倒錯した性癖だけでなく反体制というキーワードが隠されている書籍でもある。



 彼の作品で「美徳の不幸」という作品があります。この中の一説で以下のようなくだりがとても現実的で人間の闇を分かりやすく解説している。当時のフランスだけでなく、現代の日本でも通じる一説だ。

もしも完全に道徳的な世の中だったとしたら、あたしもあんたに美徳を積むことを奨めるわ、そういう世の中ならきっといい報いがあることでしょうし、まちがいなく幸福が約束されることでしょうから。でも、完全に腐敗した世の中だったとしたら、あたしは絶対に悪徳しか奨めないわ。だって、みんなと同じ道につかない者は、どうしたって滅びるしかない、出遭う者すべてと衝突するしかない、そしてもしその人が力の弱い人ならば、どうしたって踏みつぶされてしまうよりほかないんですもの。(186ページ)

 今も昔も権力を持つ人達の腐敗っぷりは変わらないというのが良くわかる。



 主人公は良い行いをしようとするのだけど、世の中はいつも腐敗が横行している。実際は悪い奴がいて、良い奴もいるというのが現実かも知れない。しかし非常にバランスが取れていないようにも感じる。マルキ•ド•サドの作品には初歩的な哲学、善と悪を考えさせられる作品なんだと思います。
 











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