2017年の冬のTVドラマ 心に残るセリフ :: デイリーSKIN

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[2017年02月11日00時00分00秒]
2017年の冬のTVドラマ 心に残るセリフ

【最近のドラマの傾向】○○原作が多すぎる!『話題性=面白い』はなんか違わない?



(ライターFT)

2017年の冬のTVドラマ 心に残るセリフ


 全部のTVドラマを観ている訳ではありませんが、「逃げるは恥だが役に立つ」の後番組ドラマ「カルテット」がとても面白い。



 逃げ恥の後のドラマだっただけに、初回の視聴率は9.8%、逃げ恥の平均視聴率に比べると悪い。最大瞬間視聴率は30%超えというヒットドラマで毎週楽しみに観ていました。

 確かに出演者、原作がマンガ等を考えると、面白くない訳はなかった。好みだけで言えば万人受けする面白さと、女子が完全に引き込まれたのがヒットの原因と思います。面白かった。

 後番組のカルテットは原作はオリジナルになり、コミック原作とは違うワクワク観がある。

あらすじ

ある日、4人は"偶然"出会った。
女ふたり、男ふたり、全員30代。
4人は、夢が叶わなかった人たちである。
人生のピークに辿り着くことなく、
ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。
彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。
しかし、その"偶然"には、
大きな秘密が隠されていた――。

 大まかなあらすじはこんな感じですが、このドラマの中で繰り広げられる4人の会話がシュールでとっても面白い。それぞれのキャラクターの背後に何らかの問題があり、内に秘めた何かがミステリアスな感じがして引き込まれる脚本に仕上がっている。



 脚本家は坂元裕二、彼の名を有名にした脚本は「東京ラブストーリー」、映画なら「世界の中心で、愛をさけぶ」が有名ですね。ヒット脚本家さん。

 面白い脚本家さんで、才能もかなりのもの。こんな売れっ子脚本家さんのドラマだから面白いことは間違いない。当然と言えば当然なんだけど、会話の進行がかなり個性的で面白い。各キャラクター設定も個性的な設定で、個性溢れるキャラクターがこんなセリフを吐き出すだろうという所までは単純にドラマを観ているだけでは中々分からない。

 まさに言葉の魔術師といえる斬新な会話シーンが多い。



 中でも第3話の中で詐欺師だった父に小さい頃に利用されていた満島ひかり演じる、すずめの父が亡くなったことを知り、父の死に目に会わなかった複雑なすずめの心境、でも父が死んだという現実を受け入れられないすずめは、父が亡くなった病院には行けず、後を追いかけてきた松たか子演じる真紀と一緒に定食屋に入りカツ丼を注文する。無言のままカツ丼を食べるすずめ、涙が止まらないというシーンで、真紀はすずめに一言。

 「泣きながらカツ丼食べれる人は、この先何があっても生きていけるよ」

 前後の話の脈絡が繋がらないと思いますが、このシーンの松たか子のセリフ、心に響きました。

 何気ない言葉の前後に伏線を張り、何気ない言葉で視聴者の心に響かせる坂元裕二のセンスは素晴らしいと思いました。

 とても素敵なドラマです。











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