【精密ロボ@ 「完成」】 :: デイリーSKIN

先週>>
<<次週
[2006年11月30日03時06分02秒]
【精密ロボ@ 「完成」】

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
20XX年 Dr バブ 精密ロボを完成。
この日彼は深夜まで精密ロボの研究に熱心だった。
精密頭脳『ペンチアム〜ン-1GHz』をロボの頭部に組み込んだ。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
                        (ライター:チュロス)

「完成だ…」
「おめでとうございます、博士」
「うむ、ありがとう。ナナコ君」
「しかし、完全な完成ではない、正確には組立てが終了しただけなのだ…」

バブ博士とナナコ助手が研究に費やした気の遠くなる時間と費用は、
精密ロボの一時的完成を素直に喜ばせることはなかった。

「ナナコ君、メインスイッチをONにしてくれ」
「はい、博士」
ナナコ助手は精密ロボの背後に回ると、静かにメインスイッチに触れた。
(ポチッとな!)

スイッチに触れた瞬間、精密ロボに組込まれたペンチアム〜ンの起動音が流れ、
精密ロボの頭脳は自身のハード機能を読込んでゆく。
(ム〜〜ンム〜ン アイーン!)

「博士!ロボの眼が開き始めました!」
「ナナコ君!起動データは!」
「正常です!」
「クロック指数は!」
「正常です!」
「パワーゲージ」
「問題ありません!全て安定しています!」
(このままだ!このまま!いけば…)

今は精密ロボの起動を見守ることしかできない二人。
しかし、これまでの二人の苦労を知ってか精密ロボは完全に起動した。

「オ-ハ-ヨウ-ゴ-・-イ-・-ス、ハ-カ-セ」
「オ-ハヨウ-ゴ-ザ-イマス、ハカ-セ」
「オハ-ヨウゴザ-イマス、ハカセ」

この世界に初めて目覚めた精密ロボの言葉は辿々しいものだったが、
繰り返し音声を発することで学習し次第にハッキリとしたものとなっていった。

「オハヨウゴザイマス、ハカセ」
「お、おはようロボ君」
「オハヨウゴザイマス、ナナコ ジョシュ」
「おはようロボ君」

「博士、完成ですか…?」
「かっ、完成だよ、完全なる完成だ!ナナコ君!」
「博士!おめでとうございます!」
「うむ、ありがとうナナコ君!ありがとう!」
「これも君の協力が(プチンッ)…!」
(ピピーッ) !!

「…!」
「博士…!!」

完全な完成を喜びあう二人をよそに、精密ロボは突如、全機能を停止した。

「博士!ロッ、ロボが…」
「うっうう…、」
「ナッ、ナナコ君、起動データは…」
「てっ、停止しています…」
「クロック指数…」
「安定していますが、かなり低くなっています…」
「では、パワーゲージは…」
「8%…、これではロボは機能しません…」

「…」
「…」
「またダメだった様だな…」
「博士…」
「すまない、ナナコ君。今日はもう終了だ」
「…」
「…」

この挫折を幾つ乗り越えれば精密ロボは完成されるのだろうか。
完成の歓喜から一転して悲嘆の地につき落とされた二人は、
背中を併せながらその場で深い眠りについた。
















(ピピーッ)
「バッテリー15%デス」
「100%マデ、23フン」
(ピピーッ)



つづくかも











🌟とにかくセクシーなMUSIC PV ニッキー・ミナージュ ケツを自在に動かせるスンゴイ技

先週>>
<<次週
メニュー