【PJ Harvey】 :: デイリーSKIN

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[2006年08月25日12時17分40秒]
【PJ Harvey】


  あなたの知らない”音”をSKIN代表のFTがご紹介して行きます。

 そんなの、知らんでもええわいっ!という声も聞こえてきそうですけど、これがまた笑えるのさ!
って、お笑い目的ではありませんので!真面目にやりますよ!皆さん、少し付き合ってくださいね。(ライターFT)


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┃『PJ Harvey』
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 これまたコアな音楽ファンなら有名なのだけれど、今日はPJ Harveyについてご紹介致します。

 最初に聴いたのはなんとジャケ買いだった。

 心斎橋のタワーレコードで視聴もせずに買ってしまった。最初に買ったCDがDRYというアルバム。

 あまりジャケ買いはしないのだけれど唇評論家(唇フェチ)なオレはこのジャケットの唇に一目惚れしちまったのだ!


 デビューアルバムDRY

 かなり曲調は暗い。しかも歌詞を見るととても暗い歌詞だったりする。

 しかしカッコイイ!!!

 前置きは少し長いけどYou Tubeの動画
http://www.youtube.com/watch?v=gxV2VedIDVg&eurl=
http://www.youtube.com/watch?v=P7p5c_X3rWU&eurl=

 パンク、ニューウェイブ?オルタナ?

 そんな感じの音だ。どちらにせよ少しひねくれた音には違いない。

 彼女のフルネームは『ポーリー・ジーン・ハーヴェイ』イギリスの片田舎に生まれ育ったPJの音楽センスは一般の人には分かり難い感性かも知れない。

 ギター、ベース、ドラムの3ピースバンドで曲構成はシンプルでカッコイイ。そして暗い。しかも歌詞まで暗い。PJのかき鳴らすギターがまた魅力の一つだ。

 オレが一番しびれたのは歌詞だ。

 性を思い起こさせる独特な表現をしている。

 PJ Harvey


 OH MY LOVER
 
 ねえ あなた いいのよ
 彼女も愛していいの
 私と彼女を一緒にね
 私の良さも思い出して
 私と一緒にいる時間はないのね
 ねえ あなた いいのよ

 ねえ、いいモノ持っているわね
 私のハニーパイ
 病気を移してもいいわ
 私のと一緒にしとくから
 好きにして
 何でも自由にしてよ
 でもね あなた
 いいのよ
 大丈夫 好きにして
 時間が無いなら それでいいの

 いったいどうしたというの
 あなたが私から離れてゆく
 私の恋人は・・・
 それでいいの
 ただの女友達の一人

 私を置いてゆくなら
 もうこれっきりなら

 ねえ お願い
 愛する時は 私の名前を呼んで
 それだけでいいわ
 そう それだけでいいの・・・




 どこかスキャンダラスでネガティブで破滅的な”愛”のイメージが強く感じられる詩だと思う。普段、普通に生活している中で、『病気を移してもいいわ』なんて事を考えた事など一度も無い。逆に彼女が病気を持っていて移されたらシャレにならんな!とは思うかも知れないけど、移されてもいいなんて考えた事も無かった。

 うまく説明出来ないけど、これって本気の”愛”のような気がしてならない。
スティービー・ワンダーやジョン・レノン、マービン・ゲイのようなスタンダードな愛の詩も素敵で好きだけど、『病気を移してもいいわ』ともし、言われたら完全にオレはKOされてしまうだろう。こいつの為なら死ねると思ってしまうかも知れない。

 このPJ・ハーヴェイの歌詞を読んだ時、いたい所をつかれたような衝撃だった。愛のイメージは明るいイメージだけだと思っていたりしてたけど、暗くてイカレタ愛もあるのだと再認識させられてしまった。自分の周りにでも、ヤクザに貢ぐ為に風俗嬢になっちゃった女や、利用されるだけの女や男も、一方通行だと分かっていても愛する事をヤメナイ人々もいたりするんだと強く感じた一瞬だと思う。

 
 >ねえ、いいモノ持っているわね

 特にこの一節にはとてもイヤラシさを感じてしまう。

 一体、何を見ていいモノと言っているのだろう。

 き、気になる・・・

 特にお勧めはファーストアルバムもお勧めだけどオレ個人的には1995リリースの『To Bring You My Love』がへヴィーでGoodだ!暗さにへヴィーさが加わりPJの重苦しい世界にひきずり込まれそうだ! 

 アルバムはどれもいい。是非、聴いて欲しいアーティストなのだ!





 現在リリースしているPJのアルバム


左からRid of Me 1993 4-Track Demos 1993 To Bring You My Love 1995

4-Track Demos 1993 は特にお勧め!
前作のデモトラックをそのまま出したアルバム。ポーリーのギターと声だけで、あとはタンバリンやオルガンがほんの少し被っているという程度のもの、しかしこの飾りっけのないシンプルさがとてもイイ!


Dance Hall at Louse Point/John Parish & Polly Jean Harvey1996



Is This Desire? 1998


The Stories from the City, the Stories from the Sea 2000

Uh Huh Her 2004











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