大統領選挙のあとで :: デイリーSKIN

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[2008年11月07日00時00分00秒]
大統領選挙のあとで

『ハーレム』と聞いたら何を想像する?

女性に囲まれてとろける顔をしている男性?(このハーレムの英語のつづりはHarem) それともヒップホップファッションに身をつつんだ若者たちの街?(このハーレムの英語のつづりはHarlem)

黒人の都、ニューヨークのハーレムは人情あふれる面白い街。

今回は、投票の後のハーレムについてです。

(ライター:ナカムラアキツ)



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日本でも、いや、日本だけでなく世界で注目されていた今回の大統領選挙。
アメリカに住んでいても選挙権のないあたしですが、今回ほど「くううう、選挙権欲しいいいいいい」と思ったことはありませんわ。って、選挙権持ってしまったら、日本人国籍を捨てるという意味なんだけれど。

オバマが次期大統領に決まるそのときまで、本当に安心できなかった。

では、その決まった瞬間、ハーレムの人たちはどうだったのかと言うと……。

すいません、その日はハーレムを留守にしていました。

知り合いの話やら日記を読んだら、まあ、すごかったようです。
夜の11時過ぎだというのに、人、人、人の嵐。
泣くわ叫ぶわ踊るわの、てんやわんやだったらしい。

って、これって別にハーレムだけでなく、オバマを支持していた全米各地で行われていた風景であろう。

それよりも印象的なのが、翌朝のテレビ番組。
アメリカの朝はニュースショーをどの局でもやっていて、言っていればニュースとワイドショーが合体した感じ。

アナウンサーたちがほんわか、にっこりしながらやっていたのだ。
なんというのか、安堵した、というのか、そんな感じ。
これでもしマケインが勝っていたら眉間にしわを寄せていたのではないだろうか? と思わせてくれるくらい、ほんわかムード。

ハーレムの街もいつになくほんわかムード。
オバマが大統領になるからって、いきなり黒人の地位があがるわけでもないし、何もかも優遇されるわけではないんだぞーと、ちと嫌みを言いたくもなる。でも、白人と比べて冷遇されているのは事実だし、いろいろとある歴史のしがらみで苦しい思いをしてきている人たちだから、何か変化はあるべきだと思う。

いや、それよりも黒人の若い子どもたちに大いなる勇気を与えてくれていることだろう。

黒人だからって必要以上に卑屈になる必要は、もう、ないよ。

それにしても、いくらネットで新聞が読める時代とはいえ、今朝は駅のニューススタンドにも路上のニューススタンドにもデリ(言ってみればコンビニみたいなもの)にも新聞がなかったってこと!

売り切れごめん! 

なのである。

すんごいオバマ効果。
なので、今日ほど新聞を持っている人たちをうらやましく思ったことはないですわ。

こんな日が来るとはね〜。
あとは、誰にも暗殺されないことを願って。



余談だけど、2001年の同時多発テロの後、ニューヨーク市内およびアメリカ国内に乱立したアメリカ国旗をみてヘドが出そうな気分になった。未だに好きじゃないけれど、この日、11月4日に限っては違った。
つまり使う人によって、こんなにも見方が違うんだな〜と思った瞬間でもある。

なんて、アメリカナイズされてきつつあるって意味かしらん?

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◇Want to know more Harlem?
ブログも書いています。
『ハーレム通信』

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イラストを使ったTシャツも作っています(ベイビー、キッズ、ガールズそしてメンズ)。
『Store Dragonfly』











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