『ハーレム』と聞いたら何を想像する?
女性に囲まれてとろける顔をしている男性?(このハーレムの英語のつづりはHarem) それともヒップホップファッションに身をつつんだ若者たちの街?(このハーレムの英語のつづりはHarlem)
黒人の都、ニューヨークのハーレムは人情あふれる面白い街。
今回は、アフリカン・アメリカンのプライド、パレードついてです。
(ライター:ナカムラアキツ)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
毎年9月の第3日曜日、ハーレムの7番街で『African American Day Parade(アフリカン・アメリカンデイ・パレード)』が行われる。
今年は21日の日曜日に行われた。
2008年の今年はなーんと40回目!
40回記念ですごいことがおきるのか、と思っていたんだけれど、行った時間が早かったのかなんか静かだった。
といっても、このパレードをちゃんと見るのは実は今回が初めて。
子どもがいなかったときは、仕事していたし、生まれた去年は叔母から「こんなドラムががんがん鳴らしているところに生後間もない赤子を連れて行くのはよくない」と言われて1時間もしないで撤退。
そんな叔母は、10年以上もこのパレードでお菓子を売っていた。でも今年は体調がよくないので不参加。ということで、ますます遠のいて行く感じ。
一緒に行った旦那は「なんか毎年毎年しょぼくなっていく感じだよな」と言っていて、それはあたしもしっかりと肌で感じた。それとは対照的に125丁目の6番街と7番街が閉鎖されていてお店がたくさんでていて驚いた。いつも116丁目付近をうろうろしていたあたしには、それが普通なのかどうなのかはわからないけれど、パレードとはうらはらに、活気が感じられた。
注)後で調べてみたら125丁目は毎年屋台が出ていて、それはすごい活気ということ。
さて、その気になる(?)パレードですが、111丁目から142丁目まで歩く。
マーチングバンド、ダンサー、黒人の警察官に消防士、そしてアーティストなどが参加しているんだけれど、今年は黒人のオバマ氏が大統領候補ということもあってか「大統領選にちゃんと投票しよう」と叫びながら歩いている団体もいた。
こちらがマーチングバンド。
映画『ドラムライン』を見るとまた楽しいかも。
鼓笛隊は楽しいですね、いくら見ても。
マーチングバンドの先頭を歩いていたチアガールズたち。
こちらが今年ならではの人たち。
「オバマに投票しよう!」「オバマ!」「オバマ!」の大合唱。
でもニューヨーク州はオバマが所属している民主党なので、ぜったいにオバマが勝つ。
問題は接戦のペンシルベニア州とかバージニア州に力を入れるべき。
さてこのパレード、なんでも昔はアフリカ像が歩いていたらしいですよ!
あら〜、とっても楽しそうじゃないですか! まず日本では考えられないし!
ところでこのパレード、ハーレムはアメリカの黒人コミュニティーの首都なので、黒人の象徴の街として1969年に制定されたという(キング牧師が暗殺された翌年ですね)。
本来の主旨は「アメリカ黒人の誇りと尊厳の日」。なので、それを象徴する赤、黒、緑の旗がはためく。
旗、見えますか?
ちなみに後ろの白いビルは、マルコムXの事務所があったり
60年代に国連会議にやってきたキューバのカストロ議長が泊まったホテル。
そういえばマルコムXとモハメッド・アリが対談したホテルもここだった。
フロート(車代)の広告主はニューヨークで一番視聴率の高いFM局『Kiss FM』
お店に入っても、車から(そして我が家でも)聞こえてくるのはKiss FM.
主にヒップホップが中心のラジオ局。
とはいえ、パレードを見ていると、年配の方と若者の間での温度差を感じるし、他のパレードのような派手さもなく、どちらかというとハーレムの中でひっそりと、でも身内のみで盛り上がる閉鎖感もいなめない。
でも聞いた話によれば、主催者側も昔宣伝したらしいけれど、主旨と違った形で伝えられたらしく、困った過去があるらしい。ヘタな誤解を与えるくらいなら、と思うのは、ある意味仕方のないことなのかもしれない。
個人的には屋台のお店やら、パレードに紛れて飲み物を売っている人たちに非常に興味をそそがれてしまったのだけれど、それは次週、お伝えします。
お楽しみ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
◇Want to know more Harlem?
ブログも書いています。
『ハーレム通信』
◇Why don't you check this T-shirt out?
イラストを使ったTシャツも作っています(ベイビー、キッズ、ガールズそしてメンズ)。
『Store Dragonfly』
女性に囲まれてとろける顔をしている男性?(このハーレムの英語のつづりはHarem) それともヒップホップファッションに身をつつんだ若者たちの街?(このハーレムの英語のつづりはHarlem)
黒人の都、ニューヨークのハーレムは人情あふれる面白い街。
今回は、アフリカン・アメリカンのプライド、パレードついてです。
(ライター:ナカムラアキツ)
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毎年9月の第3日曜日、ハーレムの7番街で『African American Day Parade(アフリカン・アメリカンデイ・パレード)』が行われる。
今年は21日の日曜日に行われた。
2008年の今年はなーんと40回目!
40回記念ですごいことがおきるのか、と思っていたんだけれど、行った時間が早かったのかなんか静かだった。
といっても、このパレードをちゃんと見るのは実は今回が初めて。
子どもがいなかったときは、仕事していたし、生まれた去年は叔母から「こんなドラムががんがん鳴らしているところに生後間もない赤子を連れて行くのはよくない」と言われて1時間もしないで撤退。
そんな叔母は、10年以上もこのパレードでお菓子を売っていた。でも今年は体調がよくないので不参加。ということで、ますます遠のいて行く感じ。
一緒に行った旦那は「なんか毎年毎年しょぼくなっていく感じだよな」と言っていて、それはあたしもしっかりと肌で感じた。それとは対照的に125丁目の6番街と7番街が閉鎖されていてお店がたくさんでていて驚いた。いつも116丁目付近をうろうろしていたあたしには、それが普通なのかどうなのかはわからないけれど、パレードとはうらはらに、活気が感じられた。
注)後で調べてみたら125丁目は毎年屋台が出ていて、それはすごい活気ということ。
さて、その気になる(?)パレードですが、111丁目から142丁目まで歩く。
マーチングバンド、ダンサー、黒人の警察官に消防士、そしてアーティストなどが参加しているんだけれど、今年は黒人のオバマ氏が大統領候補ということもあってか「大統領選にちゃんと投票しよう」と叫びながら歩いている団体もいた。
映画『ドラムライン』を見るとまた楽しいかも。
鼓笛隊は楽しいですね、いくら見ても。
「オバマに投票しよう!」「オバマ!」「オバマ!」の大合唱。
でもニューヨーク州はオバマが所属している民主党なので、ぜったいにオバマが勝つ。
問題は接戦のペンシルベニア州とかバージニア州に力を入れるべき。
さてこのパレード、なんでも昔はアフリカ像が歩いていたらしいですよ!
あら〜、とっても楽しそうじゃないですか! まず日本では考えられないし!
ところでこのパレード、ハーレムはアメリカの黒人コミュニティーの首都なので、黒人の象徴の街として1969年に制定されたという(キング牧師が暗殺された翌年ですね)。
本来の主旨は「アメリカ黒人の誇りと尊厳の日」。なので、それを象徴する赤、黒、緑の旗がはためく。
ちなみに後ろの白いビルは、マルコムXの事務所があったり
60年代に国連会議にやってきたキューバのカストロ議長が泊まったホテル。
そういえばマルコムXとモハメッド・アリが対談したホテルもここだった。
お店に入っても、車から(そして我が家でも)聞こえてくるのはKiss FM.
主にヒップホップが中心のラジオ局。
とはいえ、パレードを見ていると、年配の方と若者の間での温度差を感じるし、他のパレードのような派手さもなく、どちらかというとハーレムの中でひっそりと、でも身内のみで盛り上がる閉鎖感もいなめない。
でも聞いた話によれば、主催者側も昔宣伝したらしいけれど、主旨と違った形で伝えられたらしく、困った過去があるらしい。ヘタな誤解を与えるくらいなら、と思うのは、ある意味仕方のないことなのかもしれない。
個人的には屋台のお店やら、パレードに紛れて飲み物を売っている人たちに非常に興味をそそがれてしまったのだけれど、それは次週、お伝えします。
お楽しみ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
◇Want to know more Harlem?
ブログも書いています。
『ハーレム通信』
◇Why don't you check this T-shirt out?
イラストを使ったTシャツも作っています(ベイビー、キッズ、ガールズそしてメンズ)。
『Store Dragonfly』