Adiós, el padre y la madre de España :: デイリーSKIN

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[2013年01月01日00時00分00秒]
Adiós, el padre y la madre de España

 明けましておめでとう御座います。

 本年もどうぞデイリーSKINをよろしくお願い致します。

 今日は元旦ですけど、少しだけセンチな話をさせて下さい。

 皆様にとって素敵な年になりますよう。

(ライターFT)

Adiós, el padre y la madre de España


 2012年の6月の事。

 スペインに住んでいる遠い親戚のおばさんが脳梗塞でこの世を去った。

 1997年にスペインに住んでいる叔父さんを頼り僕たちは結婚式を挙げた。

 僕の人生の中で至福の瞬間だった。

 スペイン北部のログローニョという巡礼の小さな町の教会でダウンタウンにあるこじんまりとした教会だった。

 叔父はマドリードに住んでいてそこから500キロをレンタカーで移動、道中の全ての景色が美しかった。途中のインターチェンジでの昼食は本格的な料理、日本では考えられない豪華さと量でレンタカーに乗り込んだおばさんやその娘さん、叔父さんたちはよく食べた。

 ちょうど鴨が焼き上がったとのことでそれをオーダーしたのだけど丸々一羽の丸焼きだった。叔母さんがみんなに取り分けてくれたのだけれど僕たちは日本人、彼らの胃袋とは出来が違いすぎる。半分以上が残っていた。その残りの鴨をペロリと平らげる叔父夫婦と娘さん。

 結婚式は嫁の父と兄が出席、僕の身内は色々な事情で来れなかった。

 ヴァージンロードで僕の付き添いとして一緒に歩いてくれたのがスペインの叔母さんであるサラさんだった。小柄だけどふくよかで上品なスペイン女性でスペイン語が分からない僕に優しい笑顔で付添いをしてくれた。

 そのサラさんが2012年の6月に突然脳梗塞で倒れ、そのままこの世を去った。

 3年ほど前に日本に叔父さんと訪れ、再開を果たした。

 相変わらずスペイン語が分からない僕。

 会話はほとんどない。

 でも彼女には感謝の気持が大きかった。

 叔父さんは日本人でスペインに住んで30年以上になる。

 何となく日本語も片言になっている。

 スペインで結婚式を挙げた後、叔父さんと二人、マドリードの夜を楽しんだ。叔父さんのいきつけ のBAR(バル)に行き、色々話し込んだ。紳士な人で会話も上品でとても楽しかった。

 普段の僕は下種の極みで、僕にとっては初めてと言ってもいいくらいの素敵で紳士的な夜だった。日本の西成の話に食いついてきた叔父さんはとても興味深く僕の話に耳を傾けてくれた。スペインの歴史の話や女性の口説き方、その他たくさん・・・

 美味しい料理とワインで時間を忘れるほど楽しい夜だった。

 叔母さんが亡くなりほどなくして叔父さんが入院していることが分かった。
 
 叔父さんは叔母さんが亡くなる少し前に癌を宣告され入院生活を送っていたようだった。

 叔父さんは9月頃にはしゃべることも儘ならない状態だったらしい。

 叔父さんのお姉さんが最後になるかも知れないと叔父さんに会いに行った時、お姉さんの姿を見るなり涙を一筋流したそうだ。

 それから程なくして叔父さんが亡くなったと連絡が入った。

 サラさんが亡くなり3ヵ月後、後を追うように・・・

 言葉は通じないけれど結婚式のヴァージンロードでのあのサラさんの優しい笑顔は忘れることが出来ない。叔父さんと過ごしたマドリードの夜も忘れない、いや忘れることはないだろう。

  Gracias de la parte inferior de su corazón.

 訃報を聞いたときは寂しさが込み上げてきた。

 僕は彼らのように仲の良い夫婦でいられるだろうか?

 できればそうありたい。

 
 2013年 元旦 代表FT











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