丑の刻参りの起源と本当にあった話
丑の刻参りの起源と本当にあった話 2
(ライターFT)
丑の刻参りの起源と本当にあった話 最終話
部屋の鍵を空け、ドアを開けてびっくりした知人と社長・・・
白装束で鬼のような形相で両手の爪が全部剥がれたAさんがこちらを向き
「待ってたよ、おまえ浮気してたんだろ」
と、社長に向かい一言。
そこで全ての事情が飲み込めた知人。
実は社長とAさんは愛人関係だったそうです。
後で聞いた話によると、Aさんは5年ほど前から社長と愛人関係だったようで、Aさんと結婚の約束をしていたそうです。
社長は奥様と離婚協議中で、それが片付けばAさんと一緒になろうという約束をしていたそうです。
Aさんは社長のことが信用出来なくて、探偵を雇い、仕事中に社長の近辺調査をさせていたようで、仕事上、社長といつも一緒にいた知人が怪しいと踏んでいたようでした。
その時、社長も知人も必死になって誤解だとAさんに説明したそうですが、まるで信用しなかったそうです。
両手、両足の爪を自分で剥ぎ、白装束に身を包み、部屋中、知人の名前を書いたわら人形をそこらじゅうに五寸釘で打ち付けていたそうで、かなり異常な状態だったそうです。
すぐに救急車を呼び、病院に搬送したそうですが、精神的にかなりやられていたそうで、それからAさんはある精神病院に入院したそうですが、それからはAさんの所在は全く知らないということです。
もちろん、知人は翌日に勤めていた会社を辞めたそうで、社長も納得し、大目の退職金を渡したということです。
知人が頭に五寸釘を打ち込まれていた写真を見て、何となく頭が痛くなったのは、「プラシーボ効果」ではないかと推測している。
病人に大変よく効く薬だと言って、メリケン粉を飲ませたら病気が治ったという、あれですね。
知人の場合、わら人形の写真を見せられることで、恐怖の感情が植えこまれ、プラシーボ効果に繋がったのか知れません。
わら人形を見せることで心理的にもかなり影響があるのは良く分かりますね。
呪いというのはこうした方法、手法で本当にかけることは可能のような気がします。
それにしても人間は怖いですね。
恨まれず、憎まず、いつも楽しい日々を送りたいものですね。
新・あなたの知らない世界@呪いのワラ人形