怪談とまではいかないと思います。
ついこの間の話なんです。
不可思議な体験をしました。
(ライターFT)
不思議な体験
5月11日のことなんです。
色々と仕事で睡眠時間がここ2日、3日、2時間というのが続いていました。体力的にはかなり自信があるのですけど、さすがに睡眠時間がこれだけ短いと、めまいやふらつきも起こってきます。
11日の夜は仕事関係の人と商談後、「飯でも」と誘われ、ミナミのある中華料理店で夕食を頂きました。
眠いのですけど、楽しい時間だったので不思議と辛さはなかったのですけど、めまいがかなり酷かったんです。
お酒は車で行っていたこともあるので飲んでいませんでした。
取引先の人と解散してからなんですけど、さすがに眠いので車でしばらく仮眠する事にしました。10分眠ると3時間は眠気が覚めるなんて話を聞いたことがあったので、30分ほど眠ろうとシートを倒し、エンジンを切り、眠ったんです。
目を閉じてもめまいが酷かったのですが、さすがに眠気が勝ち、そのまま寝たはずなんです。車のシートを倒した時、カーステの時計を見ると0:12分でした。
かなり眠かったので多分、目をつぶった瞬間から起きるまでの記憶がないほどだったんです。
目が覚め、完全に眠気がないので一体、何時間寝てしまったんだろうと思い、カーステの時計を見ると0:12分のまま・・・
「もしかして丸一日ここで爆睡?」
なんて思い、ケータイの日付を見ると5/12の0:12分!!
その時は不思議に思ったんですけど、それならもう一度寝てやれ!なんて思いながら、また寝ようとシートをまた倒したんです。
車のエンジンは止めていました。
シートを倒し、ふと考えると、やはりおかしい。
平均睡眠時間が2時間だったここ2,3日、寝て起きたら時間が全然経っていなかったというのはかなりおかしい。そんなことを考えながら寝ようと思うのですけど今度は全く眠れなくなっていたんです。
完全に長い時間寝た感覚があったんです。
車を止めていた場所は千日前筋から少し外れた人通りの少ない場所でした。ミナミから車で5分くらい走った場所で浪速区という場所です。
それでもこの現象がおかしいと思い、外に出てみようと思ったその時でした。車の後ろをドンドンと誰かが叩く音がしたんです。
きっと駐車場所が悪かったと思い外に出てみると誰もいない。
動物や何かが当たったんだろうか?
そんな事を思いながら気味悪くなってきたので家に帰ろうと思い、車に乗り込もうとした瞬間、後ろの方から大きな声で、
『おいっ!』
と、こちらを呼ぶ声がしました。
振り返るとどこかで見たことがあるような40代後半くらいの男性が真後ろにいたんです。
かなり驚いたんですが、内心
「このおっさんどこかで見たことある」
と直感的に感じていました。
すかさず、「はい、何でしょう?」
と答えると、その男性は無表情のまま
「眠気、とれたやろ」
そう一言。
「何でそれ知ってますの?」
するとその男性はやはり無表情のまま
「おまえ今、死んでたんやで」
思わず黙り込んでしまった自分なんですが、ここで負けてはいけないという訳の分からない衝動がよぎり、
『はぁ?頭、大丈夫?』
と、返していました。
その男性は無表情のまま
「死んでたんやぞ」
またそう一言。
実はこの時点でかなりの恐怖感があったんです。
この場所から一刻も早く立ち去りたい、そんな感情しかありませんでした。相手にしていると何されるか分からないのでとにかく車に乗り込み、エンジンをかけその場から急いで離れました。
かなりの猛スピードで帰り道にあるコンビニの灯りが見えたのでとにかくそこに入り、冷たいものでも飲んで落ち着こうと思い、コンビニに入りました。
コンビニの飲料水コーナーでコーラをとにかく棚から取り出し、レジに行く途中、鏡で自分の顔を見るとかなりの顔面蒼白でした。
レジを済ませ、車に乗り込み冷たいコーラを一気飲みして落ち着かせました。
家まではあと10分も走ればたどり着くはず、少し落ち着いたので安全運転でどうにかこうにか家までたどり着きました。
家について時計を見ると5/12の1時5分でした。
顔を洗い、寝る用意をしているとかなりの睡魔が襲ってきました。そのまま布団にもぐりこみ、そのまま寝たんですけど、翌朝、携帯を見ると友人からメールが入っていました。
「○○の旦那さんが亡くなられたそうです。」
友人のメールを見ると同級生の女子の旦那さんが無くなったという内容のメールで、お通夜に一緒に行こうという内容のメールでした。
昨日の夜の事もあったので、少し気味悪かったんですけど、仲の良かった女子だったので友人と一緒にお通夜に行く事になりました。
友人の職場まで車で迎えに行き、友人を乗せて葬儀会場に行きました。
沢山の人がお通夜に訪れ、お焼香待ちをして、ようやく自分の順番になり、お焼香を済ませ、亡くなった故人の顔を見て腰が抜けそうなほど驚きました。
昨日、声をかけてきた40台後半に見える男性が棺に横たわっていたんです。
間違えてはいけないと思い、何度も見ましたが間違いなくその男性だったんです。とにかくお通夜の席だったので何も聞くことが出来ずにその日は帰りました。
どこかで見覚えがある顔だったのはこういうことだったんです。
その男性が亡くなったのは前日の夜中と言う事でした。
あれだけの眠気だったのですけど、完全に眠気が無くなっていたことも不思議な体験だったのですけど、故人と前日に会ったことは、誰にも言えませんでした。
今でもあの日の意味を考えているのですけど、いまだにその意味は分からないです。
ついこの間の話なんです。
不可思議な体験をしました。
(ライターFT)
不思議な体験
5月11日のことなんです。
色々と仕事で睡眠時間がここ2日、3日、2時間というのが続いていました。体力的にはかなり自信があるのですけど、さすがに睡眠時間がこれだけ短いと、めまいやふらつきも起こってきます。
11日の夜は仕事関係の人と商談後、「飯でも」と誘われ、ミナミのある中華料理店で夕食を頂きました。
眠いのですけど、楽しい時間だったので不思議と辛さはなかったのですけど、めまいがかなり酷かったんです。
お酒は車で行っていたこともあるので飲んでいませんでした。
取引先の人と解散してからなんですけど、さすがに眠いので車でしばらく仮眠する事にしました。10分眠ると3時間は眠気が覚めるなんて話を聞いたことがあったので、30分ほど眠ろうとシートを倒し、エンジンを切り、眠ったんです。
目を閉じてもめまいが酷かったのですが、さすがに眠気が勝ち、そのまま寝たはずなんです。車のシートを倒した時、カーステの時計を見ると0:12分でした。
かなり眠かったので多分、目をつぶった瞬間から起きるまでの記憶がないほどだったんです。
目が覚め、完全に眠気がないので一体、何時間寝てしまったんだろうと思い、カーステの時計を見ると0:12分のまま・・・
「もしかして丸一日ここで爆睡?」
なんて思い、ケータイの日付を見ると5/12の0:12分!!
その時は不思議に思ったんですけど、それならもう一度寝てやれ!なんて思いながら、また寝ようとシートをまた倒したんです。
車のエンジンは止めていました。
シートを倒し、ふと考えると、やはりおかしい。
平均睡眠時間が2時間だったここ2,3日、寝て起きたら時間が全然経っていなかったというのはかなりおかしい。そんなことを考えながら寝ようと思うのですけど今度は全く眠れなくなっていたんです。
完全に長い時間寝た感覚があったんです。
車を止めていた場所は千日前筋から少し外れた人通りの少ない場所でした。ミナミから車で5分くらい走った場所で浪速区という場所です。
それでもこの現象がおかしいと思い、外に出てみようと思ったその時でした。車の後ろをドンドンと誰かが叩く音がしたんです。
きっと駐車場所が悪かったと思い外に出てみると誰もいない。
動物や何かが当たったんだろうか?
そんな事を思いながら気味悪くなってきたので家に帰ろうと思い、車に乗り込もうとした瞬間、後ろの方から大きな声で、
『おいっ!』
と、こちらを呼ぶ声がしました。
振り返るとどこかで見たことがあるような40代後半くらいの男性が真後ろにいたんです。
かなり驚いたんですが、内心
「このおっさんどこかで見たことある」
と直感的に感じていました。
すかさず、「はい、何でしょう?」
と答えると、その男性は無表情のまま
「眠気、とれたやろ」
そう一言。
「何でそれ知ってますの?」
するとその男性はやはり無表情のまま
「おまえ今、死んでたんやで」
思わず黙り込んでしまった自分なんですが、ここで負けてはいけないという訳の分からない衝動がよぎり、
『はぁ?頭、大丈夫?』
と、返していました。
その男性は無表情のまま
「死んでたんやぞ」
またそう一言。
実はこの時点でかなりの恐怖感があったんです。
この場所から一刻も早く立ち去りたい、そんな感情しかありませんでした。相手にしていると何されるか分からないのでとにかく車に乗り込み、エンジンをかけその場から急いで離れました。
かなりの猛スピードで帰り道にあるコンビニの灯りが見えたのでとにかくそこに入り、冷たいものでも飲んで落ち着こうと思い、コンビニに入りました。
コンビニの飲料水コーナーでコーラをとにかく棚から取り出し、レジに行く途中、鏡で自分の顔を見るとかなりの顔面蒼白でした。
レジを済ませ、車に乗り込み冷たいコーラを一気飲みして落ち着かせました。
家まではあと10分も走ればたどり着くはず、少し落ち着いたので安全運転でどうにかこうにか家までたどり着きました。
家について時計を見ると5/12の1時5分でした。
顔を洗い、寝る用意をしているとかなりの睡魔が襲ってきました。そのまま布団にもぐりこみ、そのまま寝たんですけど、翌朝、携帯を見ると友人からメールが入っていました。
「○○の旦那さんが亡くなられたそうです。」
友人のメールを見ると同級生の女子の旦那さんが無くなったという内容のメールで、お通夜に一緒に行こうという内容のメールでした。
昨日の夜の事もあったので、少し気味悪かったんですけど、仲の良かった女子だったので友人と一緒にお通夜に行く事になりました。
友人の職場まで車で迎えに行き、友人を乗せて葬儀会場に行きました。
沢山の人がお通夜に訪れ、お焼香待ちをして、ようやく自分の順番になり、お焼香を済ませ、亡くなった故人の顔を見て腰が抜けそうなほど驚きました。
昨日、声をかけてきた40台後半に見える男性が棺に横たわっていたんです。
間違えてはいけないと思い、何度も見ましたが間違いなくその男性だったんです。とにかくお通夜の席だったので何も聞くことが出来ずにその日は帰りました。
どこかで見覚えがある顔だったのはこういうことだったんです。
その男性が亡くなったのは前日の夜中と言う事でした。
あれだけの眠気だったのですけど、完全に眠気が無くなっていたことも不思議な体験だったのですけど、故人と前日に会ったことは、誰にも言えませんでした。
今でもあの日の意味を考えているのですけど、いまだにその意味は分からないです。