いくつもの無法地帯を渡り歩く、左拳銃の男… 彼の目的は復讐だった!
「神よ、俺はいつだって先に銃を抜いたことは無いぜ…」
(ライター:チュロス)
「さぁ、早くココから逃げるんだ!じきにココも崩れるぞ!」
「ありがとうございます!チュロッキーさん!」
「おかげで命拾いしましたぜ、この礼は必ずしやすぜ!」
「なぁ〜に、いいって事よ」
「そんな事より、さぁ!はやく!」
「待てー!ちょっとぐらい金を置いて行けー!」
「あっはっは!コレは私の金だろうがバカモノ!」
「欲しかったら、追いかけてくるんだな!あっはっは!」
「ぐぐぐっ…」
「結局、一文にもならなかったぜ」
「おぼえてろよ、マクドーウェル!」
「あっはっは!チュロッキー君さらばだ!」
「今日のところは見逃してやるぜ、マクドーウェル」
「てめぇの寿命が少し延びただけよ」
「どこまでも追いかけて地獄に送ってやるぜ!」
(一月後、ドナーズの町)
「ココもずいぶん活気がもどったな〜」
「やっぱり町ってのはこうでなくっちゃなぁ」
「やぁ!チュロッキー!調子はどうだい?」
「やぁ、ポデリン町長」
「あんたのお陰でこの町も活気を取り戻したよ」
「なんて、礼を言ったらいいか言葉が見つからん」
「何を言ってるんだ町長、いい町になったのもココの人たちの努力さ」
「しかしなぁ、チュロッキー…」
「町に活気が戻ったのはいいが、この辺は金脈が多い…」
「また、金の採掘でこの町も大きくなるだろう、そうしたら、またヤツが戻ってくるんじゃないかと」
「ワシはそれが心配なんじゃ…」
「町長、その心配は無用だぜ!」
「キッドがあいつの行方を追っている、じきに居場所も分かるだろう」
「そうなりゃ、ヤツの命もおしまいよ!」
「オレが生かしちゃおかねぇ!」
「おまえさんがそう言ってくれたら安心だチュロッキー」
「しかし、くれぐれも用心してくれよ」
「マクドーウェルもなかなかの腕前らしいじゃないか」
「よう!ポデリン町長、チュロッキー、今帰ったぜ!」
「おぉ!キッド!今お前さんのウワサをしてたところなんじゃ」
「どうだ、マッマクドーウェルの居場所は分かったのか?」
「あっはっは、町長、マクドーウェルに早く死んでもわらねぇ〜とおちおち寝れねぇ〜な!」
「安心しな、やつの居所が分かったぜ!」
「オレの子分のジャッキーがバーキングの町で見かけたらしい」
「意外と近くなんで驚いたぜ」
「なるほど、あそこには腕のいい鍛冶職人が大勢いるからな」
「大方、採った金を延べ棒にでもしてるんだろ」
「今度こそ金をいただくぜ!
「もちろん今すぐ行くだろう?!」
「明日でもいいが、おめぇがそう言うならそうしようww」
「そういうわけだ町長、すまねぇが、また馬を貸してくんねぇ」
「あぁ!いいとも!そんなことはお安い御用だ!」
「しかし、また行ってしまうんじゃなぁ〜」
「お前さんばっかりに苦労をかけてすまんのぉ」
「何を言ってやがるんだい、町長!」
「あんたはしっかりと町の為を考えてくんねぇ」
「ありがとうよ、チュロッキー」
「ニコ、おめぇもしっかり勉強するんだぜ!」
「チュロッキー!カムバーック!」
(コルトSAAに詰められた弾を数えてみればあと4発、親分の仇もあと4人、
親分の仇を探してどこまでも、
どこまでも続く長い道のりを夕日に向かって歩き続けるのでありました)
つづくかも
「神よ、俺はいつだって先に銃を抜いたことは無いぜ…」