2018年秋ドラマを振り返る 獣になれない私たち :: デイリーSKIN

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[2018年12月27日00時00分00秒]
2018年秋ドラマを振り返る 獣になれない私たち



(ライターFT)

2018年秋ドラマを振り返る 獣になれない私たち




 「獣になれない私たち」、とても秀作なドラマでした。



 ウィキペディアからのストーリー転載

 IT企業の営業アシスタントとして働く深海晶は周囲から笑顔の明るさを評価される女性だが、社内で営業担当のミスのカバーに奔走させられ、ワンマン社長の九十九剣児からは理不尽な責めを負うなど悩む日々を送る。

 またプライベートでは複雑な家庭の事情で母親と縁を切って生きており、大手デベロッパーに勤めている恋人の花井京谷とは交際4年に至るが、その仲に問題を抱え結婚には進めない。彼女が行きつけのクラフトビールバー「5tap」(ファイブタップ)では、同じく常連の会計士・根元恒星が恋人と思っていたデザイナー橘呉羽から別の男性との結婚を告げられる。晶と「5tap」で偶然出会って顔見知りとなる恒星は、彼女の笑顔を「嘘くさい」と評する毒舌家だった。

 ある日、晶は仕事上で取引先からまでもパワハラ・セクハラに晒されて精神的限界に達し、「5tap」でも笑顔を見せられない。その様子に気付いた恒星は晶と初めてまともな対話をする。恒星の「バカになれたら楽なのにね」という言葉に前向きな気持ちを得た晶は、翌週迫力あるファッションに身を包み出社し、九十九に対し自身の業務内容の改善を要求して周囲をおののかせる。

 一方、晶の周囲の人物たちもそれぞれに問題を抱えており、京谷は別れた後も自宅に居候させ、無職の引きこもりと化した元彼女の長門朱里を追い出せず晶との関係を膠着させ、京谷の母・花井千春は寝たきり状態の夫の在宅介護に拘るあまり同居する息子夫婦との関係を悪化させ、恒星は兄を借金問題から助けるため秘密裏に不正な税務処理に手を染めていた。

 晶の抵抗は虚しくも九十九にはまともに受け取られず、役職を与えられたものの以前と変わらぬ業務に疲弊する日々が続くが、恒星とは「5tap」で語り合う仲になり、彼を通じて呉羽とも親しくなる。同じ頃、京谷は意を決して朱里を追い出そうと試みるが失敗してしまう。晶は自分が京谷にないがしろにされ愛されていないと吐露し、二人の様子を見かねた呉羽は、晶が京谷を見放す踏ん切りをつけさせようと京谷を誘惑して一夜の関係を持ち、そのことを晶に告げる。

 京谷に確認した様子からそれが事実と知った晶はショックを受け、京谷との離別に心が傾き始め以前にも自分を誘った恒星と関係を持とうとするが、彼が酔いつぶれたため一線は越えずに終わる。だが翌日「5tap」で京谷と会った恒星は、晶と関係を持ったと京谷にでたらめを言って、彼の怒りを買う。
 

 ストーリーはこんな感じですが、コメディ要素もあり、社会正義とは何か、とか、恋愛とは何か、とかいくつもテーマが絡み合い、さらりと日常の中で進み、何かに気が付いていく主人公とその周りの人達の出来事を淡々と魅せている、そして考えさせられる素敵なドラマでした。

 ガッキーと松田龍平のダブルキャストの割に、視聴率が伸びなかったのが残念ですが、受け取る方の感じ方はそれぞれですね。

 このドラマ、実は映像にもかなり凝っていて、ガッキーと松田龍平が結ばれるシーンで、外は雨、でも結ばれる二人の部屋は暖色系の暖かいカラーを映像に用いるという、素敵な演出をしていました。

 内容についても、かなり考えさせられたり、何気ない一言にとても共感できたり、日常の辛さの演出では、突き刺さるような痛みも感じさせられたドラマでした。

 この痛みの部分が、視聴率低迷の原因だったのかと分析していますが、やはり視聴者は目を背けたくなるのもうなづけます。



 脚本家の野木 亜紀子は、「逃げるは恥だが役に立つ」や映画『図書館戦争』第1作、テレビドラマ『空飛ぶ広報室』の脚本家です。

 原作を正しく理解し、エピソードを取捨選択する手腕の確かさを高く評価されている脚本家です。

 いい脚本にいい演出、今回の「獣にバレない私たち」は脚本に加え、演出も素敵でした。

 演出は水田伸生、彼の作品を見ると、2007年公開の「舞妓Haaaan!!!」があるではないか。

 この「舞妓Haaaan!!!」、はちゃめちゃ過ぎて、とても面白い映画でした。

 テレビドラマも、最近では「ゆとりですがなにか」などを手がけている演出家でした。



 独特の感性の持ち主の演出家ですね。

 このコンビのドラマ、今後も期待できそうですが、視聴率が伸びなかっただけに、2度とみれないコンビかもですね。

 とにかくとても素敵で面白いおすすめドラマでした。











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