(ライターFT)
東野圭吾の原作映画 マスカレード・ホテル
東野圭吾の原作映画は2019年も公開が決まっている。マスカレード・ホテルは長編ミステリ小説で2019年1月に公開予定となる。
内容については連続殺人事件現場である高級ホテルに捜査一課の若手刑事が潜入捜査を試み、新人ホテルマンとして研修を受けるのだが、その教育係となる山岸尚美とのエピソードを中心に物語は展開する。
東野圭吾としては、少し軽めのタッチで非常に読みやすい作品に仕上がっている。
実はこの物語は、東野圭吾の作品でマスカレード・シリーズとして3作の作品がリリースされている。
順番はマスカレード・ホテル、マスカレード・イブ、マスカレード・ナイトと3つの作品となっている。
マスカレード・イブは前作の前日譚がストーリーになっており、マスカレード・ホテルでハマった人は絶対に手に取る作品ですね。マスカレード・ホテルで初めて会う二人は、間接的にすでに関わっていたというストーリーで、かなり楽しめる作品ですね。
ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズに続く人気シリーズになることは間違いないですね。
ガリレオシリーズの湯川学(福山雅治)は、少し変わった物理学のモテ教授、加賀恭一郎は同僚警官からは、いけ好かない奴と思われている変わり者。
マスカレード・ホテルの主人公は、新田 浩介という若手のエース捜査官。映画ではキムタクが演じているのですが、少し年齢設定が違うようですね。
国際弁護士の父を持ち、ロサンゼルスに住んでいたという帰国子女。正義感が強く、刑事としてのプライドや自信はかなり高め。
この物語のポイントは、刑事ミステリだけではなく、ホテルの裏側が上手く描かれており、ホテルマンとして働く人達の価値観や専門職としての考え方などが上手く描かれています。ミステリとしてだけではなく、人間模様を交えた面白さや哀愁が描かれています。
東野圭吾の魅力は、やはり人間模様を描かせると最高に面白い、そんな作品ですね。
ナミヤ雑貨店の奇跡などは、タイムリープを交えたファンタジー作品の中で、人間の持つ優しさを絶妙に表現していました。ミステリ作品としては、少し甘い部分も多い東野作品ですが、やめられない、東野圭吾中毒患者になってしまいました。
まだまだ、お勧めの東野作品はありますが、またの機会に。