水曜ロードショーではSKIN代表FTが独断と超偏見な観点からあらゆる映画を紹介致します。
駄作から名作まで、そして公開作品から過去の作品まで!
B級ムービー、カルトムービーを中心に!
とってもけだるい映画や、そんな映画の見方をご紹介させて頂きます。
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今回は色んな意味で救いようのない映画をご紹介致します。
まず、最初は■ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
[The Life of David Gale, 2003]
「エビータ」「アンジェラの灰」のアラン・パーカー監督の作品。ゲヴィン・スペーシーの主演でヒロインにタイタニックのケイト・ウィンスレットが出演している。一言で言えば社会派の秀作。
日本公開当時のコピーは「あなたはこの結末に納得できますか…」。
見た感想を言えば『納得なんかできるかいっ!ボケッ!』
である。しかも本当にすくいようの無い映画だった。言っておくがオレ的には★★★★★だった。死刑廃止を訴える主人公が自らが死刑を言い渡されてしまう。そこから始まる物語のトリックが始まるのだけれど、ケヴィン・スペーシーが見事なまでに好演している。もちろん、ケイト・ウィンスレットもとてもいい演技をしている。
見ているこっちまでもが全てを諦めてしまいそうな気分にさせらてしまう。さすがゲヴィン・スペーシーだ。
これ以上は触れないでおきたい。見た人は必ずコメント下さいね。オレの周りではあまり見た人いませんので感想を聞かせて下さい。
さて、そろそろ本気で救いようのない映画に行きますか!
■Dancer in the Dark
監督 : ラース・フォン・トリアー
Dancer in the Dark
この映画は何故か『感動した!』とか、かなり評価が良かった。
オレはどうしても納得出来ない。ハリウッド映画のハッピーエンドな結末に慣れきってしまったからなのだろうか?とくにラストシーンでは吐き気さえ覚えた。オレ的の評価は★★だ。
ビョークの絡みつくような粘着質な歌声はこの映画のキャスティングにピッタリだ。とても良いのにラストシーンがどうしても納得出来ない。あのシーンさえなければ同じ結末でも納得出来たのに!
但し、映像に関してはとても斬新で新しさを感じてしまった。
映像に関しては★★★★★!
このオッサンが監督 : ラース・フォン・トリアー
カンヌ映画際で2000年『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でカンヌ映画祭・パルムドールを受賞。
しかも、飛行機恐怖症でアメリカに行ったことがない。カンヌ映画祭授賞式にも陸路で出かけたほどのチキン野朗なのだ!(船で行けよ船で!)
まあ、あまりコキおろすとこの映画のファンに怒られそうだけど、見ている人をこれだけ不快な気持ちにさせるのも一種の才能なのだろう。しかし、オレの心に焼き付いているのも確かなのだ。
人を不快にさせる天才はまだいる。オレの好きな監督の一人、デビッド・フィンチャー監督だ。彼の作品はどの作品もなんとなく”イヤラシイ”特にセブンだ。
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンスで、アメリカ・日本ともに大ヒットを記録した映画でやはりこれも結末は最悪なのだ。
きっとライフオブデビットゲイルを見た後にセブンを見れば『死刑って最高!』とおもっちゃうかもしれない。
しかも劇中、ずっと雨が降っていて晴れが少ない。暗い気分にさせられてしまう。映像の手法として『銀残し』という特別な手法を用い、映像の暗部が非常に暗くなり、画面のコントラストが強くなるので引き締まった映像になる。また、彩度の低い渋い色にもなる。とにかく暗いのである。
余談だけどデビッド・フィンチャーはオレの大好きな映画『ロードオブドックタウン』というスケートボードの映画の製作総指揮もしてた!ビックリ!
さらにボルテージを上げて救いようの無い映画を紹介して行きましょう。これはある意味究極といえるのではないでしょうか?
1975年に公開されたピエル・パオロ・パゾリーニ監督映画
まあ、変態映画ですな、完全にコレは。
マルキ・ド・サドの『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』というのが原作。大体、マルキ・ド・サドが変態の代名詞になっているわけなのだから変態映画と言ってもいいだろう。
この映画の趣旨は完全にナチス批判の映画だ。これでもかと言うほどの変態行為を繰り返すナチ達の野蛮な行為を描いている。
オレも一応、最後まで見たけど、2度と見たくない映画の一つだ。
とても印象に残っているシーンだけど、ナチに捕らえられた美少女たちは自分のウンチを朝食にせよと命ぜられてしまう。そのシーンである美少女が友達にウンチを食べながら言うセリフがある。
『エバ、私、飲みこめないわ・・・』
ちゅーか、モグモグしてんじゃねーよ!と、ツッコミたくなってしまう。
ピエル・パオロ・パゾリーニ
いい男なのにねぇ〜!
しかも『ソドムの市』を撮り終えた後、1975年、パゾリーニはローマ郊外のオスティア海岸で轢死体で発見された。しかも自分の車で。きっとファシストたちが関係しているとしか思えない。
これまた余談だが、1979年1月26日に大阪市の三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)北畠支店に猟銃を持った男が押し入り、客と行員30人以上を人質に立てこもった事件を覚えているだろうか?
宇崎竜童が主演した映画『刺青あり』という映画はこの事件をモチーフにしている。
http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=6774
この事件の犯人の梅川昭美(うめかわ あきよし、1948年3月1日 - 1979年1月28日 警察の特殊部隊に撃たれ死亡)がこの『ソドムの市』に強烈に影響されたことが、後の家宅捜索で判明した。
こんな感じで今回の水曜ロードショーは『救いようの無い映画にスポットを当てて紹介してみました。映画って常に感動したりいい気分になったりしていると、タイタニックを見ても面白く無くなりますね!(オレだけ?)
だからたまにはこんな暗い気持ちにしてくれる映画を見ましょう。それからクリスコロンバス監督の映画を見ると、とても安心して晴れやかな気分になるかもね!
くれぐれも、『ソドムの市』だけは見ないで下さい。
では、ネタ切れしたら『水曜ロードショー』やりますので!
いや〜、映画ってムナクソ悪い気分にさせられる時もありますねぇ〜
サイナラ、サイナラ、サイナラ、サイナラ、サイナラ、
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