●映画『怒り』公式サイト
(ライターFT)
DVD 、Blu-ray映画鑑賞 かなり重めの衝撃作 怒り
久々の邦画の習作に出会いました。
3つのストーリーがある事件をきっかけに繰り広げられていく物語です。
まずショッキングなのはキャスティングです。
妻夫木聡もこの映画の主人公の一人、この映画、主人公が何人いるのだろうというくらい、演技派の役者がキャスティングされています。妻夫木君の役処はイケメンで少し神経質で優しいゲイの役。これだけなら何とも思わないのだけど、ゲイ世界の描写がかなり衝撃的でした。知らない世界を垣間見れた事、ゲイを受け付けない訳ではないのですが、やはりノーマルな身としては現実はこれに近いか、そのままの世界なのかもと思いました。内容についてはあまりここで述べてしまうと映画の衝撃度が下がりそうなのでここでやめておきます。
妻夫木君の彼氏役が綾野剛。
この二人の何とも言えない愛情が胸に突き刺さります。
男であろうと女であろうと、この二人の世界はとても切ない。
綾野君が「新宿スワン」のタチュヒコと同一人物とは思えない。彼の演技力はやはり別格なのですね。
そして妻夫木君も、圧巻の演技、ゲイの人ってお洒落な人が多いですが、まさに完璧ではないでしょうか。
宮崎あおいは単純に凄い!
宮崎あおいの父役で世界の渡辺謙が出演しているのですが、この二人の親子感も何ともいえない。そこに絡んでくる松山ケンイチも胸をえぐる演技を魅せてくれる。
この原作をまだ読んでいないのですが、映画を観て読んでみたいと思った作品です。
宮崎あおいが父である渡辺謙を
「おとうちゃん」
と呼び、劇中で何度もこのセリフが出てくるのですが、その度に親子の関係が見えてくるような気がしました。原作ではこの親子関係の描写がもっと詳しく書かれていると思うので、読んでみたいと思います。
この映画、東京と千葉の寂れた漁港、そして沖縄の3つの舞台で物語は進行していきます。ある一つの事件をきっかけにしてリンクするのですが、物語の主人公達は絡みません。事件がきっかけにすぎず、人間を信じることを問うた映画に仕上がっています。
沖縄編についてはあまりにもショッキング過ぎて書きたいけど、これからこの「怒り」を観る人の為に一切書きません。沖縄編は現実を直視するにはあまりにも辛い。
森山未來、佐久本宝、、広瀬すずの3人が主人公。
佐久本宝の苦悩する演技、広瀬すずの初々しい演技、森山未來の熟練の域に及ぶ演技がこの沖縄編で絶望を感じさせてくれます。
ラース・フォントリアー監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を彷彿させる絶望感に近いです。
この映画には救いがないのか、そうではなくちゃんと救いがありますので(笑
(ライターFT)
DVD 、Blu-ray映画鑑賞 かなり重めの衝撃作 怒り
久々の邦画の習作に出会いました。
3つのストーリーがある事件をきっかけに繰り広げられていく物語です。
まずショッキングなのはキャスティングです。
妻夫木聡もこの映画の主人公の一人、この映画、主人公が何人いるのだろうというくらい、演技派の役者がキャスティングされています。妻夫木君の役処はイケメンで少し神経質で優しいゲイの役。これだけなら何とも思わないのだけど、ゲイ世界の描写がかなり衝撃的でした。知らない世界を垣間見れた事、ゲイを受け付けない訳ではないのですが、やはりノーマルな身としては現実はこれに近いか、そのままの世界なのかもと思いました。内容についてはあまりここで述べてしまうと映画の衝撃度が下がりそうなのでここでやめておきます。
妻夫木君の彼氏役が綾野剛。
この二人の何とも言えない愛情が胸に突き刺さります。
男であろうと女であろうと、この二人の世界はとても切ない。
綾野君が「新宿スワン」のタチュヒコと同一人物とは思えない。彼の演技力はやはり別格なのですね。
そして妻夫木君も、圧巻の演技、ゲイの人ってお洒落な人が多いですが、まさに完璧ではないでしょうか。
宮崎あおいは単純に凄い!
宮崎あおいの父役で世界の渡辺謙が出演しているのですが、この二人の親子感も何ともいえない。そこに絡んでくる松山ケンイチも胸をえぐる演技を魅せてくれる。
この原作をまだ読んでいないのですが、映画を観て読んでみたいと思った作品です。
宮崎あおいが父である渡辺謙を
「おとうちゃん」
と呼び、劇中で何度もこのセリフが出てくるのですが、その度に親子の関係が見えてくるような気がしました。原作ではこの親子関係の描写がもっと詳しく書かれていると思うので、読んでみたいと思います。
この映画、東京と千葉の寂れた漁港、そして沖縄の3つの舞台で物語は進行していきます。ある一つの事件をきっかけにしてリンクするのですが、物語の主人公達は絡みません。事件がきっかけにすぎず、人間を信じることを問うた映画に仕上がっています。
沖縄編についてはあまりにもショッキング過ぎて書きたいけど、これからこの「怒り」を観る人の為に一切書きません。沖縄編は現実を直視するにはあまりにも辛い。
森山未來、佐久本宝、、広瀬すずの3人が主人公。
佐久本宝の苦悩する演技、広瀬すずの初々しい演技、森山未來の熟練の域に及ぶ演技がこの沖縄編で絶望を感じさせてくれます。
ラース・フォントリアー監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を彷彿させる絶望感に近いです。
この映画には救いがないのか、そうではなくちゃんと救いがありますので(笑