いつも会社には誰より早く出社しているのに、今日はむぎさんがいた。
「むぎさんお早う!」
「おはようございます」
むぎさんは、私よりずいぶん長くここで働いているのに、いつも私とは敬語で話す。
「そろそろ敬語やめません? むぎさん年上なんだし」
「いや、僕バイトですから」
「そんなの関係ないっすよ〜 先輩ですから」
「あはは」
いつもこんな調子。
ふと机をみると、新品っぽいCDが置いてあった。
「これむぎさんの?」
「あ、そう。日本物なんですけどね」
「へぇ〜」
むぎさんが、日本のアーティストを聞くんだ〜
「良かったら聞いてみて下さい」
「え?いいんですか♪」
「どうぞどうぞ!」
今まで、彼からCD借りた事はあったけど、向こうから言ってきたのは初めて。
しかも手振りつき。
余程お勧めと思えたので、ありがたく聴いてみる事にした。
−−− そして、数日後 −−−
「ミルキーウェイ、良かったですよ〜♪」
「あ、ほんと!!それは良かった!」
「ところで今日は何を聴いているんですか?」
「これは、ソニック・ユースです。結構実験的な音楽で好きなんです」
「へぇ〜 … そういえば、むぎさんてバンドやってましたよね?それは聞かせてくれないの?」
「え?、ダメ。絶対ダメ」
「え〜 結構売れてるって聞いてるんですけど〜」
「はずかしいからダメ!」
結局、彼の曲は聞かせてもらえませんでした。。。
−−− そして、数年後 −−−
毎度おなじみNステをぼんやり見ていると、
「さて次は、Tektiteの皆さんでーす!」
と、むぎさんに教えてもらったグループが出てきた。
あら、結構有名だったのね 〜
司会者の話が続きます。
司:「ところで、dictはサングラス外さないの?」
dick:「え?、ダメ。絶対ダメ。はずかしいから!」
あれ?このフレーズ…
と、なんだかんだで曲が始まる。
懐かしい曲である。
…と、歌っている最中、相方に強制的にグラサン外され、
必至で逃げまくるdict…いや、紛れもなくむぎさん!!
彼は、相変わらず恥ずかしがり屋のようですw
本当のような、嘘のような話
「むぎさんお早う!」
「おはようございます」
むぎさんは、私よりずいぶん長くここで働いているのに、いつも私とは敬語で話す。
「そろそろ敬語やめません? むぎさん年上なんだし」
「いや、僕バイトですから」
「そんなの関係ないっすよ〜 先輩ですから」
「あはは」
いつもこんな調子。
ふと机をみると、新品っぽいCDが置いてあった。
「これむぎさんの?」
「あ、そう。日本物なんですけどね」
「へぇ〜」
むぎさんが、日本のアーティストを聞くんだ〜
「良かったら聞いてみて下さい」
「え?いいんですか♪」
「どうぞどうぞ!」
今まで、彼からCD借りた事はあったけど、向こうから言ってきたのは初めて。
しかも手振りつき。
余程お勧めと思えたので、ありがたく聴いてみる事にした。
−−− そして、数日後 −−−
「ミルキーウェイ、良かったですよ〜♪」
「あ、ほんと!!それは良かった!」
「ところで今日は何を聴いているんですか?」
「これは、ソニック・ユースです。結構実験的な音楽で好きなんです」
「へぇ〜 … そういえば、むぎさんてバンドやってましたよね?それは聞かせてくれないの?」
「え?、ダメ。絶対ダメ」
「え〜 結構売れてるって聞いてるんですけど〜」
「はずかしいからダメ!」
結局、彼の曲は聞かせてもらえませんでした。。。
−−− そして、数年後 −−−
毎度おなじみNステをぼんやり見ていると、
「さて次は、Tektiteの皆さんでーす!」
と、むぎさんに教えてもらったグループが出てきた。
あら、結構有名だったのね 〜
司会者の話が続きます。
司:「ところで、dictはサングラス外さないの?」
dick:「え?、ダメ。絶対ダメ。はずかしいから!」
あれ?このフレーズ…
と、なんだかんだで曲が始まる。
懐かしい曲である。
…と、歌っている最中、相方に強制的にグラサン外され、
必至で逃げまくるdict…いや、紛れもなくむぎさん!!
彼は、相変わらず恥ずかしがり屋のようですw
本当のような、嘘のような話