『ハーレム』と聞いたら何を想像する?
女性に囲まれてとろける顔をしている男性?(このハーレムの英語のつづりはHarem) それともヒップホップファッションに身をつつんだ若者たちの街?(このハーレムの英語のつづりはHarlem)
黒人の都、ニューヨークのハーレムは人情あふれる面白い街。
今回は、マーティン・ルーサー・キング牧師デイについてです。
(ライター:ナカムラアキツ)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ブラック・コミュニティーに住んでいると、キング牧師は外せない。
キング牧師
この時期になると、公立学校では彼のスピーチ「I Have a Dream」を、平家物語よろしく暗誦させられる。なので、近所の子どもに聞くと、キング牧師節で「あぁぁぁぁぁぁぁいはぁぁぁう゛ぁどりぃぃぃぃぃぃぃむ」と言ってくれる。
さて、毎年1月の第3日曜日はその『キング牧師デイ』。
キング牧師の栄誉をたたえ、牧師の誕生日(1月15日)に近い第3月曜日を休日とした。
アメリカで祝日となった故人は他にクリストファー・コロンブスとジョージ・ワシントンの2人だけというから、すごい快挙。
とはいえ、サンクスギビング・デイやクリスマス、元旦のような大きな休日ではなく、休むところもあれば普段と変わらず営業をしているところもある。
今年のキング牧師デイは19日の月曜日。そして翌日は黒人初の大統領(この書き方には個人的には不満があるけれど)となったバラク・オバマ氏が第44代目大統領の就任式がある。
ということで、ハーレムを始めとしたブラック・コミュニティー、いや、全米で盛り上がっている。今現在でオバマ氏の支持率は80%近く(ちなみにブッシュの支持率ただいま23%。それでも23%もの人が支持しているのかと驚いてしまうけれど。でも麻生政権と比べたらまだ支持率高いんですよね?)。
日本でキング牧師がどのくらい一般的に有名なのかわかりかねるけれど、オバマの選挙のおかげで多少は広がったのではないだろうか。たとえキング牧師のことを知らなくても、先にもあげた『I Have a Dream』については聞いたことがあるのでは?
彼の詳しいバイオグラフィーについてはこちらを参照にしてもらうとして、今年のキング牧師デイはちょっと例年と違った雰囲気が漂っているのであった。
ハーレムに住むお母さんたちで作っているグループのメーリングリストで、こんな投稿があった。
「キング牧師デイに何かをしたい。子どもにキング牧師のすばらしさを伝えたいけれど、何かイベントをやっていないのか」と。それに対する返答で、「バラク・オバマの奥さん、ミッシェルが、一緒に新しいアメリカにしようというサービスの呼びかけをしている」という投稿があった。
さっそくそこのサイトに行って、自分の近所でどんなサービス(つまりボランティア)があるのかチェックしてみたら……たくさん出てくる、出てくる。
その中で子ども向けのイベントを発見したのでそれに参加することに決定!
あたしはキング牧師のものすごいファンではないけれど、彼の残した功績というのは、黒人だけでなく、マイノリティーであるラテン系、アジア系の人たちにたいしても通じるものがあるので尊敬している。
今の時代は牧師の生きた時代よりも、表向きとはいえ、いろんな肌の色をした人たちの人権は守られ、人は平等に生きることを許されているように思える。なので、60年代のような不当な差別は目に見えるほど受けることはないので、想像がつかないかもしれない。
でも差別はまだまだ日常的に行われてはいる。
正直な話、黒人とのハーフの息子を産んだとき、60年代とは違うとはいえ、息子はどういう目に見えない差別を受けながら生きていくんだろうと不安に思った。
ところが今回、バラク・オバマが大統領になる。
彼に対しての暗殺計画が過去の大統領と比べて、すでに過去最高とか、シークレット・サービスの数が過去最高とか言われているけれど、彼が大統領になるということは、アメリカにとって、大いなる前進。
肌の色に関係なく一つのテーブルを囲んで食事をするということが、現実になりつつある。
今までは、キング牧師デイというのは全米の大きな運動というよりも、どちらかというとブラック・コミュニティーだけの運動のようなイメージがあったけれど、もしかしたら、今年からちょっと違う意味合いがもたれるのではないかと思っているけれど、どうかしらん。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
◇ブログも書いています。
『ハーレム通信』
◇イラストを使ったTシャツも作っています(ベイビー、キッズ、ガールズそしてメンズ)。
『Store Dragonfly』
◇もし、あなたが日本以外にお住まいでしたら、こちらのサイトからも商品が購入できます。
『10027nyc』
女性に囲まれてとろける顔をしている男性?(このハーレムの英語のつづりはHarem) それともヒップホップファッションに身をつつんだ若者たちの街?(このハーレムの英語のつづりはHarlem)
黒人の都、ニューヨークのハーレムは人情あふれる面白い街。
今回は、マーティン・ルーサー・キング牧師デイについてです。
(ライター:ナカムラアキツ)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ブラック・コミュニティーに住んでいると、キング牧師は外せない。
キング牧師
この時期になると、公立学校では彼のスピーチ「I Have a Dream」を、平家物語よろしく暗誦させられる。なので、近所の子どもに聞くと、キング牧師節で「あぁぁぁぁぁぁぁいはぁぁぁう゛ぁどりぃぃぃぃぃぃぃむ」と言ってくれる。
さて、毎年1月の第3日曜日はその『キング牧師デイ』。
キング牧師の栄誉をたたえ、牧師の誕生日(1月15日)に近い第3月曜日を休日とした。
アメリカで祝日となった故人は他にクリストファー・コロンブスとジョージ・ワシントンの2人だけというから、すごい快挙。
とはいえ、サンクスギビング・デイやクリスマス、元旦のような大きな休日ではなく、休むところもあれば普段と変わらず営業をしているところもある。
今年のキング牧師デイは19日の月曜日。そして翌日は黒人初の大統領(この書き方には個人的には不満があるけれど)となったバラク・オバマ氏が第44代目大統領の就任式がある。
ということで、ハーレムを始めとしたブラック・コミュニティー、いや、全米で盛り上がっている。今現在でオバマ氏の支持率は80%近く(ちなみにブッシュの支持率ただいま23%。それでも23%もの人が支持しているのかと驚いてしまうけれど。でも麻生政権と比べたらまだ支持率高いんですよね?)。
日本でキング牧師がどのくらい一般的に有名なのかわかりかねるけれど、オバマの選挙のおかげで多少は広がったのではないだろうか。たとえキング牧師のことを知らなくても、先にもあげた『I Have a Dream』については聞いたことがあるのでは?
彼の詳しいバイオグラフィーについてはこちらを参照にしてもらうとして、今年のキング牧師デイはちょっと例年と違った雰囲気が漂っているのであった。
ハーレムに住むお母さんたちで作っているグループのメーリングリストで、こんな投稿があった。
「キング牧師デイに何かをしたい。子どもにキング牧師のすばらしさを伝えたいけれど、何かイベントをやっていないのか」と。それに対する返答で、「バラク・オバマの奥さん、ミッシェルが、一緒に新しいアメリカにしようというサービスの呼びかけをしている」という投稿があった。
さっそくそこのサイトに行って、自分の近所でどんなサービス(つまりボランティア)があるのかチェックしてみたら……たくさん出てくる、出てくる。
その中で子ども向けのイベントを発見したのでそれに参加することに決定!
あたしはキング牧師のものすごいファンではないけれど、彼の残した功績というのは、黒人だけでなく、マイノリティーであるラテン系、アジア系の人たちにたいしても通じるものがあるので尊敬している。
今の時代は牧師の生きた時代よりも、表向きとはいえ、いろんな肌の色をした人たちの人権は守られ、人は平等に生きることを許されているように思える。なので、60年代のような不当な差別は目に見えるほど受けることはないので、想像がつかないかもしれない。
でも差別はまだまだ日常的に行われてはいる。
正直な話、黒人とのハーフの息子を産んだとき、60年代とは違うとはいえ、息子はどういう目に見えない差別を受けながら生きていくんだろうと不安に思った。
ところが今回、バラク・オバマが大統領になる。
彼に対しての暗殺計画が過去の大統領と比べて、すでに過去最高とか、シークレット・サービスの数が過去最高とか言われているけれど、彼が大統領になるということは、アメリカにとって、大いなる前進。
肌の色に関係なく一つのテーブルを囲んで食事をするということが、現実になりつつある。
今までは、キング牧師デイというのは全米の大きな運動というよりも、どちらかというとブラック・コミュニティーだけの運動のようなイメージがあったけれど、もしかしたら、今年からちょっと違う意味合いがもたれるのではないかと思っているけれど、どうかしらん。
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◇ブログも書いています。
『ハーレム通信』
◇イラストを使ったTシャツも作っています(ベイビー、キッズ、ガールズそしてメンズ)。
『Store Dragonfly』
◇もし、あなたが日本以外にお住まいでしたら、こちらのサイトからも商品が購入できます。
『10027nyc』