『ハーレム』と聞いたら何を想像する?
女性に囲まれてとろける顔をしている男性?(このハーレムの英語のつづりはHarem) それともヒップホップファッションに身をつつんだ若者たちの街?(このハーレムの英語のつづりはHarlem)
黒人の都、ニューヨークのハーレムは人情あふれる面白い街。
6回目の今回は、ハーレムのプール事情についてです。
(ライター:ナカムラアキツ)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
オリンピック、盛り上がっていますか?
こちらは、当たり前ですがアメリカ人の活躍を中心に放送されておりまする。
そんな中、個人的には競泳から目が離せない日々なんですが(とくに不思議な体型の持ち主、マイケル・フェリップが8個金メダルが取れるのか、ということに注目されています)、本当にアメリカ代表で黒人のスイマーって出てこないですよね。
今回、100メートル自由形リレーでカレン・ジョーンズくんが、かれこれオリンピック・ウォッチングを20年以上していて初めて見た黒人スイマーなのでは?
そーんなに黒人のみなさんは泳ぐの嫌いなのか、というとそうではない。
近所の市営プールに行くと、たくさんの人たちが楽しんでいる。
近所の公園にある市営プール。
小高い丘に面してあるので、ちょっといい感じです。
サイズはオリンピック用よりもやや短し。でも大きいし、幅も広い。
ちなみにもうちょっと右に画像がずれると、
クリントン元大統領のオフィスビルがある。
ところでこっちのプールの水温、非常に冷たい。
そんなに冷たくしなくたっていいじゃんっていうくらいに冷たい。
ビーチだと、海流の関係で水が冷たいんだけれど、プールにも海流の関係? と思わず聞いてしまいたくなるくらいに冷たい。暑くって汗かいていたのに、プールに入ったら一気に身体の芯から冷えてしまう。
そのせいなのかどうなのかわからないけれど、プールだってのに白いヘインツのランニングを着ていたり、それってどう考えても水着じゃないだろうと思われる水泳パンツをはいているティーンネイジャーがわらわらいる。
一応、水着の上に白だったらTシャツ着るの、可なんですよね、なんでか。
やっぱり水の中でもTシャツなのか、なんて妙に納得したり。
そこに「本当に10代? 反則なんじゃないの?」と思われるグラマラスな体型をした黒人の女の子たちがいるから、あっという間にナンパ会場へと早変わり。
やっぱり肌が露出されるとビーチじゃなくっても、なーんか妙にどきどきしますよね?
中学やら高校のときの水泳の時間っていつもと違う空気が流れていたし。
まあ、でもこっちの子たちってもっとストレートだから、プールサイドに座りながらお互いに体型チェックが入っているところが、早熟というのかなんというのか。もはや年寄りな発言ですね、あたし(笑)。
ところがオープンそうそうの11時に行くと、どちらかというとまじめに泳ごうと思っている大人が多い。とくに最近増えてきた白人の方たちが多いんだけれど、プールに入ってフランス語で見つめ合いながらささやき合っているのを見たときは、いきなり高級ホテルのプール? になっていた。
もちろん午後の日差しのいいときには身体にオイルを塗って焼いている人たちもいるし(だから、ここはハーレムなんですってば。マイアミとかの高級リゾートホテルのプールサイドじゃないだってば)。
かと思えばかかっている音楽は今どきのヒップホップかラテンもの。
実はハーレムの市民プールなんてすごい汚いんだろうなと思っていたけれど、なんの、なんの、実にキレイです。って、施設自体が昔のものだから、今どきなキレイさではないけれど、十分使えます。
って、ロッカーが拳で叩かれたのか、ドアがゆがんでいるのがあるのが愛嬌だけど。もちろんスタッフたちが興奮してののしり言葉が散乱しているというオプションもあるけれど、基本的にはタダだし、徒歩5分以内だし、息子を連れていつも行くのでスタッフのみなさんは愛嬌いいし、大満足。
それに夏の間だけ、無料のスイミングクラスが行われている。
ここからオリンピックを目指す選手がでてくるとは思えないけれど、これをきっかけに、もっともっと黒人のオリンピック選手がでてくればいいのになと、思う。
だって、彼らのバネ、瞬発力ってすごいんだから、陸上だけでなく、水の中でも十分通用すると思う。だけど黒人の多くの人が水泳なんてクールじゃないぜ、やっぱりバスケだろ、アメフトだぜと思っているだろうから、まあ、なかなか難しいんだろうな。
今年は例年よりも湿気が少なく涼しいニューヨーク。
野外プールで泳ぐのは日中でもちと寒いけれど、残り少ない「夏」を息子と共に堪能しますわ。
以上すべて無料クラスの様子。
朝の10時半。非常に静かで空も水も澄んでいて気持ちよかったです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次回は「ハーレムにある自転車屋さん」についてです。
お楽しみ!
===================================
◇Want to know more Harlem?
ブログも書いています。
『ハーレム通信』
◇Why don't you check this T-shirt out?
イラストを使ったTシャツも作っています(ベイビー、キッズ、ガールズそしてメンズ)。
『Store Dragonfly』
女性に囲まれてとろける顔をしている男性?(このハーレムの英語のつづりはHarem) それともヒップホップファッションに身をつつんだ若者たちの街?(このハーレムの英語のつづりはHarlem)
黒人の都、ニューヨークのハーレムは人情あふれる面白い街。
6回目の今回は、ハーレムのプール事情についてです。
(ライター:ナカムラアキツ)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
オリンピック、盛り上がっていますか?
こちらは、当たり前ですがアメリカ人の活躍を中心に放送されておりまする。
そんな中、個人的には競泳から目が離せない日々なんですが(とくに不思議な体型の持ち主、マイケル・フェリップが8個金メダルが取れるのか、ということに注目されています)、本当にアメリカ代表で黒人のスイマーって出てこないですよね。
今回、100メートル自由形リレーでカレン・ジョーンズくんが、かれこれオリンピック・ウォッチングを20年以上していて初めて見た黒人スイマーなのでは?
そーんなに黒人のみなさんは泳ぐの嫌いなのか、というとそうではない。
近所の市営プールに行くと、たくさんの人たちが楽しんでいる。
小高い丘に面してあるので、ちょっといい感じです。
サイズはオリンピック用よりもやや短し。でも大きいし、幅も広い。
ちなみにもうちょっと右に画像がずれると、
クリントン元大統領のオフィスビルがある。
ところでこっちのプールの水温、非常に冷たい。
そんなに冷たくしなくたっていいじゃんっていうくらいに冷たい。
ビーチだと、海流の関係で水が冷たいんだけれど、プールにも海流の関係? と思わず聞いてしまいたくなるくらいに冷たい。暑くって汗かいていたのに、プールに入ったら一気に身体の芯から冷えてしまう。
そのせいなのかどうなのかわからないけれど、プールだってのに白いヘインツのランニングを着ていたり、それってどう考えても水着じゃないだろうと思われる水泳パンツをはいているティーンネイジャーがわらわらいる。
一応、水着の上に白だったらTシャツ着るの、可なんですよね、なんでか。
やっぱり水の中でもTシャツなのか、なんて妙に納得したり。
そこに「本当に10代? 反則なんじゃないの?」と思われるグラマラスな体型をした黒人の女の子たちがいるから、あっという間にナンパ会場へと早変わり。
やっぱり肌が露出されるとビーチじゃなくっても、なーんか妙にどきどきしますよね?
中学やら高校のときの水泳の時間っていつもと違う空気が流れていたし。
まあ、でもこっちの子たちってもっとストレートだから、プールサイドに座りながらお互いに体型チェックが入っているところが、早熟というのかなんというのか。もはや年寄りな発言ですね、あたし(笑)。
ところがオープンそうそうの11時に行くと、どちらかというとまじめに泳ごうと思っている大人が多い。とくに最近増えてきた白人の方たちが多いんだけれど、プールに入ってフランス語で見つめ合いながらささやき合っているのを見たときは、いきなり高級ホテルのプール? になっていた。
もちろん午後の日差しのいいときには身体にオイルを塗って焼いている人たちもいるし(だから、ここはハーレムなんですってば。マイアミとかの高級リゾートホテルのプールサイドじゃないだってば)。
かと思えばかかっている音楽は今どきのヒップホップかラテンもの。
実はハーレムの市民プールなんてすごい汚いんだろうなと思っていたけれど、なんの、なんの、実にキレイです。って、施設自体が昔のものだから、今どきなキレイさではないけれど、十分使えます。
って、ロッカーが拳で叩かれたのか、ドアがゆがんでいるのがあるのが愛嬌だけど。もちろんスタッフたちが興奮してののしり言葉が散乱しているというオプションもあるけれど、基本的にはタダだし、徒歩5分以内だし、息子を連れていつも行くのでスタッフのみなさんは愛嬌いいし、大満足。
それに夏の間だけ、無料のスイミングクラスが行われている。
ここからオリンピックを目指す選手がでてくるとは思えないけれど、これをきっかけに、もっともっと黒人のオリンピック選手がでてくればいいのになと、思う。
だって、彼らのバネ、瞬発力ってすごいんだから、陸上だけでなく、水の中でも十分通用すると思う。だけど黒人の多くの人が水泳なんてクールじゃないぜ、やっぱりバスケだろ、アメフトだぜと思っているだろうから、まあ、なかなか難しいんだろうな。
今年は例年よりも湿気が少なく涼しいニューヨーク。
野外プールで泳ぐのは日中でもちと寒いけれど、残り少ない「夏」を息子と共に堪能しますわ。
朝の10時半。非常に静かで空も水も澄んでいて気持ちよかったです。
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次回は「ハーレムにある自転車屋さん」についてです。
お楽しみ!
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◇Want to know more Harlem?
ブログも書いています。
『ハーレム通信』
◇Why don't you check this T-shirt out?
イラストを使ったTシャツも作っています(ベイビー、キッズ、ガールズそしてメンズ)。
『Store Dragonfly』