2009年 飛田新地で働いてた女 3 :: デイリーSKIN

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[2009年11月20日00時00分00秒]
2009年 飛田新地で働いてた女 3

飛田新地で今年の6月まで働いていたYさんのお話になります。

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(ライターFT)

 2009年 飛田新地で働いてた女 3


彼が覚せい剤を使用していたことはYさんは全く知らなかった。

目の前には紛れもない覚せい剤が置かれていた。

彼が使用する直前だったようで、細かく刻まれた白い結晶の塊がガラスパイプに入れられていた。何のためらいもなく彼はガラスパイプを下からライターで炙り、気化した覚せい剤を吸い込んでいた。

Yさんはその場に立ち尽くし、何も言えなかった。

彼はYさんにこんな話をした。

『今は覚せい剤とは言わない、S(エス)って言うんだ。注射器を使わないかし、マイルドなトビだから比較的安全なんやで』

どんな摂取方法であろうとYさんは許せなかった。



それと同時に一刻も早く彼に止めて欲しいと彼に言った。

しかし彼にYさんの想いは届く事はなかった。

Yさんはある決心をした。

警察に届けよう、密かに決心したYさんは翌日、警察に届ける準備を始めた。いくら仕事が上手くいかないからといって、していいことと、悪いことがある。まずは彼を更生させないといけない、そう考えたのだ。

彼の身の回りの物を整理していた時、彼が後ろからYさんに声をかけた。

『おまえもシャブやれよ』

耳を疑うよう彼の問いに怒りがこみ上げてきた。振り返ると彼の手には包丁が握られていた。



Yさんは当時のことをこう語ってくれた。

あの時は今まで色々とあったこと、頑張って借金や彼のためにしてきた事や考えていたこと、その他全てのことがどうでも良くなってしまったんです。全部ガラガラと音を立てて崩れていくようなそんな感じでした。

そしてYさんも覚せい剤に手を出してしまった。

彼に対しての哀れみや、想い、好きだった気持ち、今までのことが全てどうでも良くなってしまったらしい。

覚せい剤などの非合法な物なんて自分とは全く別の世界と考えていたYさん。それからほぼ毎日、覚せい剤を吸引し、仕事に出かけ、また切れてくると覚せい剤を吸引する。そんな毎日だったという。

SEXする際は必ず覚せい剤を吸引してからでないと出来なくなってしまったYさん。もちろんそんな生活を続けていると彼女の収入だけでは生活も出来なくなってくる。

その当時の彼はホストクラブで働けないので、風俗店のスカウトなどの仕事をしていたらしい。風俗店といってもスナックやラウンジ、クラブなどのスカウトがメインと彼はYさんに説明していたが、実際は風俗店専門のスカウトだったらしい。



とうとう貯金も手持ちのお金も尽きてしまった。

彼は闇金からも多額の借り入れをしていた。
毎日来るヤクザ者の借金取り、すでにどうしようもない状態になっていた。

ある日、彼がYさんにこう言った。

『お前、悪いけど風俗で働いてくれ』

すでにどうなってもいいと思っていたYさんはその夜、彼が出かけている間にバスルームで手首を切った。でも切り方が浅かったのか血がすぐに固まってくる。湯船に手首を漬けながら赤く染まる湯船を見つめていた。

切り方が浅かったのでもう一度手首を切った。

気が付くと何度も何度も手首を切っていた。




Yさんは当時のことをこう語っている。

手首を切ることで今までの自分を断ち切りたかったのかもしれませんね。死にたいと思っている自分と今の状況から逃げ出したいという想いが混在してたんでしょう、自分でも何であんなことをしたのかよく分からないんです。

それからしばらくして聞き覚えのない男から電話があった。

『○○があなたに電話してくれと言ったので電話したんですが、あなたがお金を返してくれって言ってるけど本当にあなたが返してくれるの』

とうとう彼は闇金業者に身柄を押さえられてしまったらしい。

それからすぐに闇金業者がYさんの元に訪れてきた。

『今からすぐに一緒に来てくれますか』

どうみても一般人には見えない男がYさんに言った。闇金業者だった。

『飛田新地で働く事になった経緯はこんな感じになります。』Yさんはケラケラと笑いながらそう言いました。

飛田新地なんて名前なんて初めて聞いたし、何をする所かさえも分からなかった。すでに覚せい剤に溺れるほどの状態だったYさんはその男と一緒に飛田新地のある店に訪れた。



飛田新地のメインストリートのある店で働く事になった。




今週はここまで!
続きは次週!











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