関西に住んでいても中々足を踏み入れない場所や、知っていても行った事がなかったり、Deepな人の溜まる場所であったりと様々なDeepな関西を紹介するDeep関西!
さて今週は先々週に見逃してしまった、尻無川の河口に設置されている、巨大な水門の様子をレポートしてきました。
(ライターFT)
【西大阪治水事務所の取り組みPART 1】
見た感想から言えば、まさに圧巻!
あれだけ巨大な水門が尻無川に落ちてゆく様子を間近で見れるのは滅多に見れる事はないでしょう。
ようやく梅雨も明け、朝は曇りでしたが昼前頃からは爽やかな夏空になりました。尻無川水門の取材も好天に恵まれました。
今回お話を伺ったのは、大阪府西大阪治水事務所、施設課、設備グループの方にお話を伺う事が出来ました。
この建物に操作室、すなわち水門を操作するコントロールルームがある。
捜査室(水門をコントロールする部屋)がある。
この操作室、まさにヒーロー戦隊物に出てくるような、司令室のよう(笑
かなりカッコイイ!
しかし、この施設を案内して頂いた方によると、操作は本運転の際に間違いがないよう単純化されており、また操作マニュアルも作成し、見た目ほど複雑ではないようです。
そうは言っても、素人がいきなり動かせる訳でも無い。
やはり技術と知識が無いと、簡単と言っても中々難しいようです。
まず、この巨大な水門を閉める手順としては、水門の前後に張られたチェーンを川底から引き揚げる作業がある。
このチェーンは水門が閉めれた際、往来する船舶等の進入を防ぐ為に張られる。普段は川底に沈められている。(川に浮かぶ黒い物はチェーンが引き上げれた際の河底に溜まっているヘドロ。
緩衝用チェーンと呼ばれる。
この日はチェーンの磨耗量の測定を行っていた。
ここを往来する船舶等に、水門が閉めれるのを知らせる為の巡視船が緩衝用チェーンの磨耗量測定を行っている。
この試運転は年度初めに決められ、各省庁等に報告される。年間17回の試運転が行われるのだ。
13:30
試運転開始のサイレンが鳴り響く!
対岸にある主水門の下にある排水口から流れだされる水、浮遊物を流し出す為に水が噴出される。
準備は万端、手順にミスは無いようだ。
この頃から操作室では主水門の両サイドに設けられた機械室や巡視船とのやり取りが慌ただしく行われていた。(見ていてかなりカッコイイ!)
アーチ型水門の横手に設けられている機械室。ここや巡視船とトランシーバー等を使い、操作室と密なやり取りをしていた。
スタッフはまさに真剣そのもの!
慌ただしくなる操作室。
声をかけて話をお聞きしたかったのだけど、話しかけられる雰囲気ではない。
巡視船も少し離れた位置に移動して警戒。
いよいよゆっくりと水門が下がってゆく。
時間にして約30分で完全にアーチ型主水門は尻無川に沈んで行く。
少しアーチ型主水門が傾いているのが分かるだろうか?
さらに少し傾いて行く。
拡大画像
さらにゆっくりと傾いて行く。
さらに傾いて行く。
まさに圧巻!
近くで見ると、凄い迫力!
さらに傾いて行く主水門。
音は静か、もっと大きな音がするのかと思ったのだけど、騒音と思える程の音は無く、静かに大きな主水門が下がって行く。
この時、画像右したの副水門も閉じられて行く。通常はこの主水門が下がった後に閉められるのだけど、試運転なので時間的に省略しているようです。
この副水門は油圧式で開閉している。
この副水門もゆっくりと閉められて行く。
完全に閉められた副水門。
副水門の油圧式シリンダー、かなり特大!
そうこうしているうちにも主水門はさらに傾いて行く。
主水門の横手にある機械室から伸びている巨大なワイヤーがローラーにセットされて行く、このローラーは主水門の両サイドに設けられており、片側に4つずつあり、上から順にローラーにセットされて行く。この巨大なワイヤーで主水門を下げたり上げたりする役目を担っている。
かなり下がってきました!
完全に川に沈むのはもうすぐ!
さらに下がる主水門!
ここまで間近で見ると感動!!!
す、凄すぎる・・・
お、おおっ〜〜〜〜
完全に主水門が下がりきった状態。
まるで川をせき止める機械獣のよう(笑
このアーチ型主水門の高さは11.9mとの事、水面から出ている主水門の高さは約6m程。操作室側から対岸までの主水門の長さは57mあり、かなり巨大なアーチ型水門なのだ!
完全に下がりきった状態。
反対側から見た画像。
アップ画像。
さて、今週はここまでです。
この尻無川河口付近にあるアーチ型水門、まさに圧巻でしたね。
子供の頃からこの付近に住んでいますが、一度も水害に遭遇した事はありません。大阪の下水システムもかなり高度な技術と聞いた事があるのですが、高潮の時、海抜0m以下のこの地域、水害がここ数十年にわたり一度も経験した事が無いのは、この水門のおかげでは無いでしょうか。
さて、次回はさらにこの水門の秘密をお伝え致します。
今回は容量の関係上、このあたりで終わりになりますが、この尻無川の水門、知れば知るほどに重要で大阪市民の為になっているか、核心に迫ってみたいと思います。
さて今週は先々週に見逃してしまった、尻無川の河口に設置されている、巨大な水門の様子をレポートしてきました。
(ライターFT)
【西大阪治水事務所の取り組みPART 1】
見た感想から言えば、まさに圧巻!
あれだけ巨大な水門が尻無川に落ちてゆく様子を間近で見れるのは滅多に見れる事はないでしょう。
ようやく梅雨も明け、朝は曇りでしたが昼前頃からは爽やかな夏空になりました。尻無川水門の取材も好天に恵まれました。
今回お話を伺ったのは、大阪府西大阪治水事務所、施設課、設備グループの方にお話を伺う事が出来ました。
この建物に操作室、すなわち水門を操作するコントロールルームがある。
捜査室(水門をコントロールする部屋)がある。
この操作室、まさにヒーロー戦隊物に出てくるような、司令室のよう(笑
かなりカッコイイ!
しかし、この施設を案内して頂いた方によると、操作は本運転の際に間違いがないよう単純化されており、また操作マニュアルも作成し、見た目ほど複雑ではないようです。
そうは言っても、素人がいきなり動かせる訳でも無い。
やはり技術と知識が無いと、簡単と言っても中々難しいようです。
まず、この巨大な水門を閉める手順としては、水門の前後に張られたチェーンを川底から引き揚げる作業がある。
このチェーンは水門が閉めれた際、往来する船舶等の進入を防ぐ為に張られる。普段は川底に沈められている。(川に浮かぶ黒い物はチェーンが引き上げれた際の河底に溜まっているヘドロ。
緩衝用チェーンと呼ばれる。
この日はチェーンの磨耗量の測定を行っていた。
ここを往来する船舶等に、水門が閉めれるのを知らせる為の巡視船が緩衝用チェーンの磨耗量測定を行っている。
この試運転は年度初めに決められ、各省庁等に報告される。年間17回の試運転が行われるのだ。
13:30
試運転開始のサイレンが鳴り響く!
対岸にある主水門の下にある排水口から流れだされる水、浮遊物を流し出す為に水が噴出される。
準備は万端、手順にミスは無いようだ。
この頃から操作室では主水門の両サイドに設けられた機械室や巡視船とのやり取りが慌ただしく行われていた。(見ていてかなりカッコイイ!)
アーチ型水門の横手に設けられている機械室。ここや巡視船とトランシーバー等を使い、操作室と密なやり取りをしていた。
スタッフはまさに真剣そのもの!
慌ただしくなる操作室。
声をかけて話をお聞きしたかったのだけど、話しかけられる雰囲気ではない。
巡視船も少し離れた位置に移動して警戒。
いよいよゆっくりと水門が下がってゆく。
時間にして約30分で完全にアーチ型主水門は尻無川に沈んで行く。
少しアーチ型主水門が傾いているのが分かるだろうか?
さらに少し傾いて行く。
拡大画像
さらにゆっくりと傾いて行く。
さらに傾いて行く。
まさに圧巻!
近くで見ると、凄い迫力!
さらに傾いて行く主水門。
音は静か、もっと大きな音がするのかと思ったのだけど、騒音と思える程の音は無く、静かに大きな主水門が下がって行く。
この時、画像右したの副水門も閉じられて行く。通常はこの主水門が下がった後に閉められるのだけど、試運転なので時間的に省略しているようです。
この副水門は油圧式で開閉している。
この副水門もゆっくりと閉められて行く。
完全に閉められた副水門。
副水門の油圧式シリンダー、かなり特大!
そうこうしているうちにも主水門はさらに傾いて行く。
主水門の横手にある機械室から伸びている巨大なワイヤーがローラーにセットされて行く、このローラーは主水門の両サイドに設けられており、片側に4つずつあり、上から順にローラーにセットされて行く。この巨大なワイヤーで主水門を下げたり上げたりする役目を担っている。
かなり下がってきました!
完全に川に沈むのはもうすぐ!
さらに下がる主水門!
ここまで間近で見ると感動!!!
す、凄すぎる・・・
お、おおっ〜〜〜〜
完全に主水門が下がりきった状態。
まるで川をせき止める機械獣のよう(笑
このアーチ型主水門の高さは11.9mとの事、水面から出ている主水門の高さは約6m程。操作室側から対岸までの主水門の長さは57mあり、かなり巨大なアーチ型水門なのだ!
完全に下がりきった状態。
反対側から見た画像。
アップ画像。
さて、今週はここまでです。
この尻無川河口付近にあるアーチ型水門、まさに圧巻でしたね。
子供の頃からこの付近に住んでいますが、一度も水害に遭遇した事はありません。大阪の下水システムもかなり高度な技術と聞いた事があるのですが、高潮の時、海抜0m以下のこの地域、水害がここ数十年にわたり一度も経験した事が無いのは、この水門のおかげでは無いでしょうか。
さて、次回はさらにこの水門の秘密をお伝え致します。
今回は容量の関係上、このあたりで終わりになりますが、この尻無川の水門、知れば知るほどに重要で大阪市民の為になっているか、核心に迫ってみたいと思います。
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