■B級グルメ道!久々の更新!あいりんで飲むならここが安心お勧め!酒のもりたお勧め店!
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関西に住んでいても中々足を踏み入れない場所や、知っていても行った事がなかったり、Deepな人の溜まる場所であったりと様々なDeepな関西を紹介するDeep関西!
今週は『西成警察署〜飛田新地!日本で唯一、暴動がおこる街』です。
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┃『西成警察署〜飛田新地!日本で唯一、暴動がおこる街』
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西成警察署前で撮影中、救急車が到着!
少し見ていると画像ではお見せ出きないショッキングな出来事が・・・
さすが釜ヶ崎!
常に戒厳令のよう!
この西成警察署は今から16年前の1990年10月2日 「暴動」の中心となった現場なのだ。
1990年10月2日 「暴動」の詳細
http://www1.odn.ne.jp/〜cex38710/1990.10.2.htm
当時、オレは23歳の若造だった。
その頃はリアルタイムでセンター(あいりん労働者センター)で建設作業の仕事をしていた。したい時だけ、センターに並び仕事にありつく生活を送っていた。
ちょうど、その日はバンドの練習が昼から入っていたので仕事は行っていなかった。バンドの練習が終わり、次の日の仕事の事でセンター近くにある建設会社に行く用があったので釜ヶ崎まで車を走らせた。
すると夕方過ぎだったのだけど通行止めになっていたので少し離れた所に車を止め、歩いて釜ヶ崎の中心部に行こうと思った。しかしどうも様子がいつもと違う。何かが焼けた匂いや遠くの方で騒いでいる声が聞こえる。
釜ヶ崎のメインストリートに向かうと人・人・人!人だらけだ!
メインストリートとは西成警察署の前の通りの事だ。
もう、かなり日が落ちている。辺りは薄暗い。しかも集まっている人々はほとんどが労働者たちだ。しかも西成署に向けて投石しているではないか!!!
オレは血が騒いでいた。
今思っても説明のしようが無い。何故、あんなに胸が騒ぎ、ワクワクしていたのか?今でも説明出来ない。人だかりを押しのけ、西成署の前まで行った。すると仕事仲間の”おっさん”がいたので何があったのか聞いてみた。すると”おっさん”は
『なんか知らんけど、来たら4,500人おったからわしも今、石なげてんやんけ!』
全くなんという無責任な・・・
しかし”おっさん”の表情を見るといつもの表情では無い。完全に『イッタ』目をしている。この”おっさん”は完全にプロの酔っ払いなので常に酒臭い。しかし酔って暴れるタイプの人間ではない。酔うととても楽しい”おっさん”なのだ。
その”おっさん”を含め、西成署のあたりはどんどん人が流れてきて、あっという間に身動き出来ない状況になった。
しばらくすると路上駐車している車が十数人の労働者では無い若者たちにひっくり返された。そして火がつけられた。現場は騒然となった。人々の怒号が飛び交い、オレはとんでも無い所にきてしまったのだとその時初めて気づいた。
まさにこんな状態だった!(動画)
http://dolby.dyndns.org/upfoo/up.php?res=15934
※一番上をクリックして下さい。
現場にいると全く状況が飲み込めない。何がなんだか完全に分からない。
人もビックリするほど増えてくるわ、現場にいる警官や機動隊員たちは情け容赦なく労働者たちを殴っている。しかも機動隊員が労働者を取り囲みボコボコに警棒なんかで殴りまくっていた。
オレはそれを見て嫌悪感が走った。
何でこんな大騒動になっているかもさえ理解出来ていなかったのだから当然の事だろう。こりゃ、かなりヤバイと感じたのでメインストリートから離れる事にした。
メインストリートから、やっとの事で離れる事が出来た。
そこらへんにいるオヤジに何があったのか聞いてみたけど詳細は知らないと言う。
少し離れた所まで人だかりが出来ていた。
時間にして夜の8時を回った頃だとおもう。
近くにあったコンビニの中を見ると人が数十人入り込んで略奪が起こっていた。店員も非難しているようで誰もいない。まさに盗り放題だった。外から見ていても段々と陳列されている商品が無くなっていくのが分かるほどだ。
ものの数十分でコンビニは空っぽになってしまっていた。
コンビニから出てくる人々は労働者より若者の方が完全に多い。TVのニュース報道で集まってきた野次馬のようだ。
まさに『世紀末』の様相を呈していた。
その場にいる人間だけが分かる、本当にこれは世紀末?と、いう感覚だった。決して大げさな表現ではない。
その日は、西成から立ち去る事が出来なかった。
明け方までJR新今宮駅の側で仕事仲間の”おっさん”と一緒にいた。珍しく”おっさん”も酒を飲んでいなかった。
当時の事を振り返ると本当に怖かった。たいがいの事では驚かないオレもさすがにこの時だけは恐ろしかった。暴動の現場にリアルタイムにいた感想として殺気立つ人々のパワーは本当に怖い。そして現場にいる感覚として自分までもが『血が騒ぐ感覚』になってしまった心理もかなり怖い。きっと一歩間違っていれば機動隊員にボコボコにされていたかも知れない。
そんな不名誉な歴史のある西成署なのだ!!!
西成署から南に数百m歩くと小さな公園がある。
※桜が満開で奇麗だけどテント生活者の溜まり場なのだ。
ここでもデジカメを構えて撮影していると、どう見てもおかしな感じの人がオレを見ている。黒のジャンバーにデニムのホットパンツで裸足で長髪。やせこけていたので女性かと思ったが男性だった。完全に年齢不詳だ。顔は薄汚れていて、どう見ても目がイっていた。
そのイッた目の奴がオレに近づいてきた。内心、かなりヤバイ感じがしたけどオレはそいつが来るのを待った。
『なにしとんねん』
マジ、ヤバイ!!!
刺されるかも!!!本気でそう思った。目が完全にイってる!!!
その年齢不詳はおれの側まで来てこう言った。
『殺したろか!』
オレはそいつの画像を取りたかったのだけれど、さすがにダッシュで逃げた。しかも無意識にだ。取材とはいえ、命の方が大事だ。久々に後ろを振り向かずに走って逃げてしまった。
オレは決して”チキン野朗”なんかではない。
しかし、久々に本気でビビった!あの年齢不詳の変な奴は本気でイカレタ目をしていた。本気でヤラレルと思ったw
次に行った所が『飛田新地』という所だ。
ここは要するに『遊郭』なのだ。赤線地帯とも呼ばれている場所だ。
詳しくはこちらを参照 http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/〜tamura/akasenntitai.htm
ここで脳裏によぎるのはまた追いかけられるのでは無いかと言う不安だ。『飛田新地』なのだ!きっとその筋のお方がいるに違いない。そう思いながら取材は中止しようかと思ったが、デイリーSKIN読者の為に頑張る事にした。
西成署から道路を隔てた場所に『飛田新地』はある。
※料理組合と書かれているけど料亭など無い
近くにはこんなシャツを売っているお店を発見!
まさに素晴らしいデザインでこの価格なのだ!
さすが西成!西成カジュアル!略してニシカジ!
『飛田新地』に潜入すると一気に緊張が走る。
心配はその筋のお方に見つかるとかなりまずい事になる。一度、歩いて様子をみた方がベターと思い、歩いてみる。さっきはかなりチキン野朗な行動をとってしまったので今度は堂々と撮影してやろうとバカな事を考えてしまった。
お店の正面からデジカメで撮影してやった!
するとお店のおばはんが血相を変えて怒りだした!
『何を勝手に撮ってるの!ニーちゃん!アカンで!』
すぐさま、その場を離れ一息ついていた。かなりいい画像が撮れたので今日はもう終了と思っていた。枚数もかなり撮れた。
タバコを1本吹かしながら帰る準備をしていた時!後ろからオレを呼ぶイカつい声がした。
『ニーちゃん、ちょい待てや!』
オレは一瞬でヤバイと感じた。しかしさっきのチキンな行動が頭から離れない。
『オレはチキンじゃねー!』
と心の中でそうつぶやきながら、ゆっくりと後ろを振り返った。
振り返ると見るからにその筋の方のご登場だった。
完全にオレは諦めた。
1m80くらいはある。かなりカップクの良いスキンヘッドのお方だった。その後ろには若いしまでもが2人付いていた。そしてオレにこう言った。
『ここは勝手に写真撮ったりしたらアカンがな!誰か撮影してええってゆうとったか?あ〜〜〜〜ん』
すでに全部バレている・・・
走って逃げようとも考えたけど万が一つかまってしまったらかなりヤバイ感じなので何も言わずにその場にいた。
するとそのスキンヘッドのその筋のお方はオレにこう言った。
『写真見せてくれるかぁ〜』
オレはすんなりとデジカメをスキンヘッドのお方に見せた。するとそのお方は、
『女の子の写真は消してくれや!なっ!』
オレは、硬直しながら
『はいっ!すぐ削除します!』
そのお方の目の前で画像を消去させられてしまった。
そして残った画像がコレ!!!
※死ぬかと思った・・・
このお店の中に女性が座ってお客さんを待っているのだ!
『飛田新地』の画像はコレのみになってしまった・・・
それから若いしがオレに向かって凄い形相で吼えまくった!
オレはムカついたのでその若いしに文句を言い返した。
『オマエは関係ないやろ!言葉に気ぃつけんかい!』
若いし2名はエキサイトしそうだった。
気が付いたらやはりダッシュで逃げていたオレ・・・・・
もう、かなり疲れた・・・・・
振り切った所で異常な程の喉の渇きを覚えた。
ようやく自販機を見つけ¥70のグレープジュースを購入し、ゴクゴクと飲んだ!
※¥70のジュースは1種類しかないのだ!後は¥80からなのだ!
本当に疲れた。しかもデンジャラスな一日だった。
しかし充実した一日だったように思う。
ほとぼりが冷めたら、もっとDeepな釜ヶ崎を案内したい。それまで皆さん待ってて下さいね!
次週は大阪最後の下町!
『ジャンジャン横丁』
をレポートします。
画像が少なくてすみません。