2008年 初夏の釜ヶ崎(あいりん〜飛田新地周辺商店街) 総集編 :: デイリーSKIN

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[2008年06月10日00時00分00秒]
2008年 初夏の釜ヶ崎(あいりん〜飛田新地周辺商店街) 総集編

■B級グルメ道!久々の更新!あいりんで飲むならここが安心お勧め!酒のもりたお勧め店!
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関西に住んでいても中々足を踏み入れない場所や、知っていても行った事がなかったり、Deepな人の溜まる場所であったりと様々なDeepな関西を紹介するDeep関西!

5/12の月曜日の午前中、西成区釜ヶ崎(西成区萩之茶屋)の
動物園前商店街〜今池商店街のレポートをしてまいりました。


(ライターFT)

 
『2008年 初夏の釜ヶ崎 総集編

(動物園前商店街〜今池、萩之茶屋商店街)レポート』



久しぶりのDeep関西です。

今回は西成区釜ヶ崎(西成区萩之茶屋)を東西に走る商店街、

今池商店街のレポートをお送り致します。

初夏といっても週末から肌寒い気温でした。

この日、地下鉄動物園前駅に隣接する動物園前商店街から、釜ヶ崎にある商店街、今池商店街のレポートを致しました。

動画もありますのでご覧下さい。




地下鉄動物園前(1番出口)を上がると画像のような商店街が国道43号線を挟んで向かい側にある。

地下鉄動物園前(1番出口)で有名なのは ”ジャンジャン横丁" ですね。

ジャンジャン横丁は以前にレポート致しましたので、そちらをご参照下さい。

【Deep西成・最終回!ジャンジャン横丁から新世界!】

ジャンジャン横丁までは観光客も沢山足を運ぶと思いますが、ジャンジャン横丁と反対側の商店街には中々足を運ばない。

それは何故か!

国道43号線を挟み、浪速区と西成区に分かれているのである。

ジャンジャン横丁で現在串カツを食べようと思えば1時間待ちは当たり前になってきています。

それだけ新世界がメジャーになったという証拠でもあるのだけど、安くて美味しいお店はジャンジャン横丁や新世界だけではない。

反対側の動物園前商店街やその奥にある今池商店街にもかなりのグルメなお店が存在する。

国道43号線を挟み、何故こんなにも観光客の入りが違うのか?

一つ上げれる理由としては、飛田新地釜ヶ崎があるからだろう。



西成警察署周辺釜ヶ崎メインストリート

覚せい剤密売、賭博、組事務所等、こういった良からぬ噂があるのは本当の事、しかし街を歩くだけなら何ら問題はない。

筆者のようにハンディカメラで撮影しながらこの地に来るのは自殺行為ですが、それさえしなければさほど怖いエリアではない。

地元の人に話を聞いてみると、昔に比べると組関係の事務所も半分くらいになったとのことのようです。



相変わらず、労働者達は多いがほとんどの人は建設作業に従事している職人さんだったり、その関係者がほとんど。

中には色々と事情など抱えてこの釜ヶ崎に流れてきた人達もいるようなので、デジカメなどは出さなければ問題はないと思います。

そして商店街の中は安全です。

商店街の中にある居酒屋や飯屋などはかなりリーズナブル(驚くほど安い)な料金設定だったり、メチャ旨な居酒屋があったりするんです。



商店街の中は安全です。

地下鉄動物園前商店街から入り少し歩くと右手にそれる道があります。

その道を右手にそれると今池商店街に繋がります。

まっすぐ突っ切ると ”飛田新地” 裏手になります。

今日は今池商店街から萩之茶屋商店街に入って行きたいと思います。


釜ヶ崎メインストリートを横切る萩之茶屋本通商店街

ここから商店街を外れると俗に言う釜ヶ崎地域の中心地になりますので、デジカメやビデオは出さない方が賢明だと思います。

詳しくは動画を参照して下さい。

Youtube動画



いきなり鶏を路上で飼っていたり、何と表現すれば良いのか、朝からエキサイティングになりそうな予感。


動画を見て頂ければ良く分かりますが、ビデオカメラを撮影しながら歩いていると色々なところから声がかかります。

『おっ!最近のビデオは小さいのぉ〜、ちょっとみしてみぃやぁ〜』

だの、

『ちょっとでエエからおっちゃんのチ○ポ撮ってぇやぁ〜』

だの、

『それ、高いんか?ナンボすんねや?』

こんな声がかかる。

しかし商店街を普通に歩いているだけなら誰からも声はかからない。

ビデオ撮影しながら歩いていると言うのは日常的ではないようです。

興味本位で声をかけてくる朝からいい感じになっているおっちゃん達くらいのものだろう。別に害はない。

それよりしてはいけないことは釜ヶ崎(あいりん)でこういったビデオカメラやデジカメ撮影は絶対に止めるべきだろう。

組関係だけではなく、この地に流れてくる人達の中には顔を知られたくない人も沢山いるようです。そういった人達をあまり刺激しない方がいい。

興味本位で撮影は止めたほうが無難だと感じています。

商店街をそれると、そこは過去に暴動がおこった地域と言うことは忘れてはいけない。

でも商店街は安全なので、ジャンジャン横丁や新世界に飽きた人には持って来いの土地だろう。

なんせ安い!

釜ヶ崎にある酒屋や立ち飲み屋、居酒屋は朝から開いている。

そこにはとんでも無いB級グルメが隠れていたりする。

事実、この日取材許可OKを頂いた ”酒のもりた" さんは

これぞB級グルメというのにピッタリなお店でした!


お店の大将も奥さんもメッチャフレンドリーで気さくで楽しいお店でした。
(もちろん味も本物!超穴場B級グルメショップ)


”酒のもりた" さんのレポートは近日B級グルメ道で詳しく動画を交えレポートする予定です。(本当におススメのお店でした!)


もりたさん名物モーニングセット!

興味深い話を酒のもりたオーナーに聞くことが出来ました。

B級グルメ道で掲載している動画でももりたオーナーが話してくれています。

創業30年の老舗店、さすがにこの地で店舗を運営してきた人から直接聴けたお話が特に印象深かったです。

Youtube動画



43秒辺りからのインタビューは興味深いです。

30年前の釜ヶ崎はどんな感じでした?
この質問にもりたオーナーは少し間をあけ答えてくれました。

『30年まえは無法地帯でしたね』

ここで営業してきた人だけが言える重みのある言葉だと感じました。

確かに現在でもそれなりの危険さ等もありますがこの商店街は大丈夫。

一歩商店街を外れてもさほど恐怖を感じることは少なくなったように思う。

但し、薬物の密売人などは現在でもいるので注意はしたほうがいい。



焼きそばは¥200だったりする物価の安さ!結構旨い

商店街の賑やかさは普通の町の商店街よりは活気があるように思う。




確かにシャッターの降りたお店も多かったが午前中ということもあるだろう。

Youtube動画


昼前になり、にわかに活気づいてきた商店街。

酒のもりた、オーナーに聞く所によると、この辺りの薬屋さんはとっても良心的。
胃薬なら1包ずつ販売してくれるそうです。要するに胃薬のバラ売りですね(笑

でもここらで生活している人にとっては有難い話だ。

簡易宿泊所等で生活している労働者達は、悪い言い方をするとその日暮らし。
やはりそんな生活を余儀なくしている人にとって1000円ちょっとの出費というのは
1泊分の宿泊費より高かったりする。

土地柄と言えばそれまでだが、薬屋さんの温かい心使いではないだろうか?

そういった事情を踏まえての ”バラ売り“ ではないだろうか。

今ではなくなったようだが、一昔前はタバコの”バラ売り“もやっていたようだ。

スラムと呼ばれるこの街での人情ではないだろうか。



色々と釜ヶ崎の悪い噂は後を絶たないが、私達が生活している街ではこういった
人情を感じる事は少ないように感じる。

世知辛い現代社会でも、こういった人の優しさを垣間見れる街では無いだろうか?

Youtube動画




萩之茶屋本通商店街を抜け、今池商店街に戻る。

今池側はあの飛田新地が存在する西成区山王という地名。

動画の最後を注意して見て頂くと良く分かりますが、萩之茶屋本通商店街から飛田新地側
の今池商店街の横断歩道を渡る際、ひとりの人に忠告される。

撮影中からずっとこっちを見てるなと感じていました。

きっと何かあると思いながらハンディをまわしながら横断歩道を渡ってみました。

見た感じ、筋の世界の人間ではなさそう。

しかし!

その人が発した言葉とは?

『この辺、ヤクの売人結構いてさぁ〜、あんた写さんでも写されたと思って
 勘違いした売人に刺されるぞぉ〜、ホンマやぞぉ〜』


完全に心配してくれての忠告だった。

これも親切ではないだろうか。

普通に ”ヤクの売人“ という言葉が出てくるのは、本気でこの辺りでは
覚せい剤の密売が多い。

密売人だらけといってもいいかも知れない。

警察も取り締まりしているようだけど、はるかにそれを凌ぐ密売が日々
行われているという現実もある。

この日の帰り道の事。

日本橋に用があったので釜ヶ崎から徒歩でJR新今宮駅前を歩いていた。

ちょうど、駅のすぐそばで3人の男がなにやら揉めている様子。

一人の男は壁にもたれ掛かり、うなだれ気味。

向かいにいる男2人は白い手袋をはめていた。

内心、これは絶対に何かひと悶着あると確信したので
遠回りだったけど彼らの前を白々しく通ってみた。

すると白い手袋をはめた男二人の手にあった物とは!

 ”注射器“ だったんです。

さすがに驚きました。



ほんの数秒間でしたが、彼らのやり取りを聞くことが出来ました。

白手袋の男性2人は間違いなく刑事さん。

そして駅の壁に詰め寄られている男性は覚せい剤所持で検挙されている瞬間だった。

『ええか、このポンプ(注射器)が君から出てきたと言うことは、今から警察署に行って
尿検査してもらわんとアカンからな、間違い無いやろ』


通りすがりだったので話の内容はここまでしか聞き取れなかった。

逮捕の瞬間だった。

きっとこのつかまっていた男性は、覚せい剤を購入する現場を目撃され、
尾行されていたのではないだろうか。

刑事二人に後をつけられ、JR新今宮駅前で検挙、そんな感じではないか!

釜ヶ崎に行けば覚せい剤が簡単に購入出来る噂は知っていた。

しかし検挙される現場を目の当たりにしたのは初めてだった。

刑事二人は、興奮するでもなく淡々と検挙されている男性に話をしていた。

まるで知り合いに出会ったかのように。



さすがにそのシーンを動画や画像に収める事は出来なかった。

この土地に宿るパワーは負のパワーが大きいような気がしてならない。

しかし生のパワーも強く感じる。

普段、生活している上で生きる意味など滅多に考えることや思うことは少ない。
いつもこの地に来ると、生きるということを考えるより先に感じてしまう。

ここに集まる人々は様々。

流れてきた人、昔から住んでいる人、売人、ヤクザ、売春、泥棒、

負のイメージは強い。

しかしそれと同じく生のイメージも強い。

そして最近の釜ヶ崎では少しずつ変化してきているようだ。

”生きる“ と言うことを考えるより先に感じてしまうのは私だけでしょうか。

またいずれこの地のレポートをしてみたいと思います。

ではまた!














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