表現の自由って本当に自由? まとめ :: デイリーSKIN

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[2019年11月05日00時00分00秒]
表現の自由って本当に自由? まとめ


表現の自由って本当に自由?

(ライターFT)

二つの「排除」 

 暑い夏が到来した。昼間は暑い日差しに苦しめられ、夜も寝苦しい日々が続いている。しかし、暑さという物理的な苦しさだけではない、もう一つの苦しさが現在の日本社会を覆っているのではないか。それは「不寛容」という息苦しさである。筆者にそのような懸念を抱かせる二つの事例がある。いずれも「表現行為の排除」に関わる。

 一つは、この夏の参議院議員選挙において、札幌で自民党候補者を応援すべく安倍晋三首相が街頭演説を行った際に、「安倍辞めろ」、「増税反対」などと叫んだ市民が北海道警警備部により「排除」された事例である。

 もう一つは、国際的な芸術祭である「あいちトリエンナーレ2019」における「表現の不自由展・その後」展において、展示物である従軍慰安婦像(「平和の少女像」)が、「日本国民の心を踏みにじる」ものであり、展示を中止すべきであるとの名古屋市長の抗議や、テロ予告や脅迫を含む市民の抗議を受けて、主催者が展覧会自体の中止に追い込まれた事例である。

🌟「表現の不自由展」中止と「ヤジ排除」不寛容な日本社会の深刻な状況




 インターネットでの過激な書き込みが原因で、警察に逮捕されたり、名誉毀損で裁判となる事例があとを絶他ないとか。

 ネット上の誹謗中傷やデマは表現の自由と言えない。人権侵害に当たる可能性があるから。

他者の自由を侵害する「表現の自由」は認められていない 

表現の自由(ひょうげんのじゆう、英: freedom of speech)とは、すべての見解を検閲されたり規制されることもなく表明する権利。外部に向かって思想・意見・主張・感情などを表現したり、発表する自由。個人におけるそうした自由だけでなく、報道・出版・放送・映画の(組織による)自由などを含む。但し、法が保障する自由は、無制約な決定の可能性を認めるものではない。公共の福祉を侵害したり、他者の自由を侵害する「表現の自由」は認められていない。

🌟出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 明治憲法は「言論著作印行集会及結社ノ自由」を「法律ノ範囲内ニ於テ」保障とあるが、法律の範囲内ニテということで、かなり制限があった。

 そして1947年に施行された日本国憲法においては、第21条に規定があるが、以下のように規定されている。

日本国憲法第21条 

第1項
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
第2項
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

🌟出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 それでも出版物を中心にわいせつ事件とされた文書の取り締まりが非常に多かった。


猥褻罪 

 いたずらに性欲を興奮・刺激させ,正常な性的羞恥(しゅうち)心を害し,善良の性的道義観念に反するものとされ(判例),猥褻罪には3種の態様がある(刑法174条以下)。(1)公然と猥褻の行為をした者は6月以下の懲役または30万円以下の罰金等(公然猥褻罪)。(2)猥褻の文書,図画(とが)その他の物を頒布・販売・公然陳列し,または販売の目的でこれを所持する者は,2年以下の懲役または250万円以下の罰金等(猥褻文書等頒布罪)。映画の映写も陳列に当たるとされる。(3)強制猥褻罪および準強制猥褻罪。
→関連項目親告罪

🌟百科事典マイペディアの解説


 わいせつとは上記に記載されている法律になります。

 「いたずらに性欲を興奮・刺激させ,正常な性的羞恥(しゅうち)心を害し,善良の性的道義観念に反するもの」

 そんな物、コンビニにも多くありますね。



 表現の自由はアートとして、わいせつではなく世の中に出てきます。イギリスの芸術家Jamie McCartney氏が20カ国の18歳以上の女性、400人から協力を得て作成したものがこの「The Great Wall of Vagina」です。全部で10枚、長さ9メートルに及ぶ巨大な作品となっています。

 もちろん、海外での話です。

 日本でこれに近いことをすると逮捕されてしまいます。



 これはろくでなし子さんのアート作品ですが、これで彼女は法廷闘争を余儀なくされてしまいます。



表現の自由って本当に自由? わいせつとアートの違い

(ライターFT)

わいせつと芸術の分かれ目 

 わいせつか芸術か――。繰り返されてきた論争に新たな1ページが加わった。問われたのは、女性器をかたどった立体作品と3Dスキャナーで作成した女性器の3Dデータ。最新技術も採り入れた作品の「境界線」は。

🌟わいせつと芸術の分かれ目(きょうも傍聴席にいます)




 腰パンがこうした定義で犯罪化そうではないのかの境界線を引いている事自体ナンセンスと感じるのは私だけではないのではないか?



 流石にこいつはアホですが、腰パンに規制を儲けているってのもどうかと思います。



 スタイルの良い女性がこうしたファッションをしているのは、わいせつとは感じませんが、これもギリギリの範疇になるのでしょう。

 わいせつかそうでは無いのかという論点は警察だけが基準にしている境界では無いでしょうか。

 ろくでなし子の公判内容が非常に納得できる。🌟「わいせつかアートか ろくでなし子が初公判で語った言葉の全文」この全文を読むと、以下のように書かれている。

ろくでなし子が初公判で語った言葉の全文 

女性器はまるで男性の愛玩物のように扱われているのが原因で、根底にあるのは女性差別であると思い至りました。

🌟「わいせつかアートか ろくでなし子が初公判で語った言葉の全文」


 これはろくでなし子の言い分は最もで、ちゃんとした意見だと思いました。

 結局、判決は一部有罪となります。

「ろくでなし子」被告に一部無罪 「わいせつ」裁判で弁護団「歴史的」 

東京地裁(田辺三保子裁判長)は5月9日、わいせつ物公然陳列、わいせつ電磁的記録等送信頒布など3つの罪に問われていた漫画家「ろくでなし子」こと五十嵐恵被告(44)に対し、一部を有罪と認め、罰金40万円(求刑・罰金80万円)の有罪判決を言い渡した。一方、わいせつ物公然陳列罪については無罪とした。

🌟「ろくでなし子」被告に一部無罪 「わいせつ」裁判で弁護団「歴史的」(UPDATE)


 全く個人的な見解ですが、女性器は愛すべきものと感じています。

 ワイセツだとか、アートだとか、どうでもいいんです。

 この記事を書きながらそういった結論に至りました。

 愛すべき女性、その女性が持っているものはわいせつでもアートでもなく素晴らしい人間の機能です。

 それを猥褻にするのも人間の感覚ですし、そう感じるのは感性です。

 猥褻に神経質になっているのは、一部の大人達と警察だけですね。

 











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