(ライターFT)
1990年に公開されたヒットしたモノ
1990年に入ると、邦画の興行収入No1は「天と地と」という映画です。
戦国時代を背景に、上杉謙信と武田信玄との対決を描く時代劇ですが、観ていません(笑
大作らしいのですが、いまいちよく覚えていません。
やはりドラえもんはいつの時代も強く、1990年の興行収入は3位でした。
翌年の91年、ジブリアニメの「おもひでぽろぽろ」が1位になります。2位はドラえもんでした。
今は亡き、高畑勲監督の秀作です。
主人公の岡嶋タエ子は1955年生まれという設定でタエ子がOLとして生きているのは1982年の夏です。
田舎に憧れており、山形の遠い親戚の家に休みを利用して滞在し、自分が10歳の頃の思い出を回想し、現在の自分を見つめ直すというストーリーです。
正直な感想ですが、別にジブリのアニメでなくてもいのでは?
主演の声優が今井美樹、柳葉敏郎という実際の俳優を声優に迎えているので、この二人で実写でいいのではと思える作品でした。
でもかなり素敵な作品で、ジブリならではの良さもあります。役者がここまで自分の過去に向き合う演技ができるのかと考えると、やはりアニメだから、高畑勲監督だからこの秀作が生まれたのかも知れません。
たまに金曜ロードショウで放映されると、必ず観てしまいますね。
90年代はジブリとドラえもん、ドラゴンボールが興行収入を独占してます。
97年には「もののけ姫」が興行収入107億円という驚異の興行収入記録を打ち出します。
海外では「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」が予想通りのヒットです。90年のヒットでは「ゴースト ニューヨークの幻」がヒットしました。
91年はアーノルド・シュワルツェネッガーの当たり年でした。
「ターミネーター2」にトータルリコール、特にターミネーター2は前作を超えるスケールで、名作でした。
95年はクリント・イーストウッド監督、主演の「マジソン郡の橋」が興行収入4位、この映画、号泣しました。96年はミッション・インポッシブルシリーズの最初の作品が公開されました。97年はブラッド・ピット主演の「スリーパーズ」もヒット、とてもいい映画でした。
98年はあの名作、「タイタニック」が公開されました。
これも号泣でしたね。
98年の公開映画で、私の一番のオススメは「ビックリボウスキ」という作品です。
ミニシアター系の映画館での上映で、興行収入はさほどだったのでしょう。
画像の三人の中年がとにかくゆるくていいです。コーエン兄弟製作のコメディ映画で、同姓同名の大金持ちと間違えられ、誘拐事件に巻き込まれた男の騒動を描いているのですが、内容と背景はこちらをご覧ください。
●「ビッグ・リボウスキ」:濃い人物描写で1990年代前半のアメリカを強烈に風刺する、コーエン兄弟制作のクライム・コメディ
コーエン兄弟やミニシアター系の映画で秀作が多かった時代でした。
いい時代でした。