未来的な小説や映画 :: デイリーSKIN

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[2019年01月26日00時00分00秒]
未来的な小説や映画

1984年 (小説)

 ジョージ•オーウェルというイギリスの小説家が書いた「1984」、村上春樹も「1q84」の小説の中でジョージ•オーウェルの「1984」に触れている一分がある。

(ライターFT)

ジョージ•オーウェルの考えた未来


 ジョージ•オーウェルは1903年から1950年まで生きた古い小説家だ。イギリス文学の中でも人気の高い作家である。「1984」という小説はオーウェルが死ぬ2年前に完成され、この小説は世界64カ国で翻訳され世界的なヒットを記録した。

 簡単にこの小説を説明するとオーウェルが生きていた時代のソ連(スターリン政権下)全体主義体制を批判した内容といってもいい。面白いのは資本主義が崩壊し、世界は3つの超大国に統治されているという近未来を描いた作品になります。1940年後半に1984年の約30年後を描いた物語になる。

 この小説の中で「永久戦争」という言葉が出てくる。まさに現在のアメリカそのものを指しているようにしか思えない。階級構造を維持するために戦争をする、まさに現在のアメリカそのもの、いやアメリカというより資本主義の社会構造そのものではないか。

 この小説の凄い所は一部のエリートが裏で大衆を操作するといった、まさに現在の格差社会そのものを指摘している。それを当時のスターリン政権下のファシズム批判に絡めて表現しているが皮肉な事に資本主義国が監視を強め、大衆に分からないように格差を生み、戦争で儲ける現在の世界情勢にそっくりではないだろうか。

 気がついたら私達は常に戦争に巻き込まれ、一部の支配者に搾取されている。

 民主主義だけど実は知らず知らずのうちに監視され、一部の人間に操作されてしまっている。経済という大きな力を一部の人間が支配してしまっている。



 1984年にイギリスで映画化されている。

 物語の中に出てくる「ビックブラザー」が行った監視社会、実はすでに今現在、行われており、監視されていると知らないのは私達だけなのかも知れない。

チャッピー Movie Walker

 ニール•ブロムカンプ監督、「弟9地区」のメガホンを撮った監督。

 新作の評判はすこぶるいい。

(ライターFT)

ニール•ブロムカンプ監督は常に現代社会の格差を批判している。

 
映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。
2016年.犯罪多発都市、南アフリカ・ヨハネスブルグ。ロボット開発者のディオン(デーヴ・パテル)は、学習機能を備えたAI(人工知能)を搭載した世界でただ一体のロボットを極秘で製作。“チャッピー”と名付けられたそのロボットを起動させると、まるで子供のように純粋な状態であった。だが、チャッピーはディオンとともにストリートギャングにさらわれ、そのAIにはギャングによって生きるための術が叩き込まれていく。そんな中、加速度的に成長するAIは彼自身のバッテリーが残り5日間しかないことを知り、さらに死への恐怖をも感じるようになっていく。やがて、ただ生きることを目的としたチャッピーは人知を超えた行動を起こし始めるが……。(ムービーウォーカーより抜粋) 

ニール•ブロムカンプ監督は、南アフリカ共和国出身でカナダ在住の映画監督。

 最近ではエイリアン5の脚本も引き受けたらしい。

 「弟9地区」はある意味衝撃的な作品だったと言える。彼独特のスラムを描いたのだけど、そこには知能があるんだか、ないんだか良くわからない宇宙人がゴミと一緒に暮らしている、そんな摩訶不思議な設定。「弟9地区」の興行的成功で、ハリウッドからジミー大西、いや間違い、マット•デイモンを起用した「エリジウム」を製作、公開。

 どちらもテーマは格差社会。非常に解りやすいテーマでもある。

 世界的に格差が問題視されている中、うまく時代の流れに乗ったテーマを訴えたかったニール監督。そこに彼独特の映像世界が見事にマッチした映像感が、受けたのだろう。

 彼の新作「チャッピー」は人工知能を搭載した成長するロボット。

 急速に成長する人口知能に危険性を感じた研究者達が、チャッピーを追いつめて行くというストーリー。

 ここでも舞台になるのは南アフリカヨハネスブルグ、未だに人種差別が当たり前の国。

 人工知能の問題点と予想される未来を描いている。

 メイキング動画でニール監督はこのように答えている。

 どこかチープでB級の香りが漂う彼の作品の評判はすこぶるいい。

 映画館で観たい映画ですね。











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