(ライターFT)
自動車の未来 1950年代のアメ車
自動車の黄金期は間違いなく、1950年代のアメリカでしょう。
走るだけでなく、広大なアメリカの移動手段として、誰もが必要になり、洗練されていく時代です。
アメリカの都市、デトロイトで自動車産業はさらに発展し、黄金期を迎えます。
第2次大戦の戦勝国としてだけでなく、経済的にも発展した時代です。
ガソリン自動車を誕生させたのはヨーロッパだったが、20世紀に入って自動車産業の中心地はアメリカに移りました。上流階級のステータスだったヨーロッパとは違い、広大な土地の移動手段、長距離輸送が必要になり、アメリカでさらに自動車産業は発展してゆきます。
もちろん、アメリカでも自動車は一般庶民が手を出せる代物では無かったのですが、大衆化させた立役者としてT型フォードがあります。
自動車産業が発展した場所は、アメリカのデトロイト、そこに工場が集まり、現在のビッグ3と呼ばれる、フォードに加えてゼネラルモーターズ(GM)とクライスラーの3社が凌ぎを削り合います。
50年代はテールフィンというデザインが主流になりました。
さらに大衆はパワーと大きさを求めました。
キャデラック・エルドラド(1959)
こんな車で、アメリカの誰もいないハイウェイを爆走してみたいですね。
1960年代に入ると、アメリカと自動車はなくてはならないアイテムとなりました。
この頃のアメ車のデザインですが、どれも素敵ですね。
1960年代に入ると、さらにアメリカ車は進化します。
シボレー インパラ(1958年〜1964年)のモデルは現在でもカスタムベースされる名車です。
同じくシボレーが1960年代にリリースしたシボレー・カマロ、これが「低価格・高性能」を売りに発売され、大人気になります。
古フランス語で「友人」という意味らしいです。
初代(1967年-1969年)カマロです。
そしてアメ車を代表する、フォード・マスタングがリリースされます。
個人的な意見ですがマスタングは1969年にリリースされたマッハ1という車種が非常に気に入っています。
1960年後半から1970年代に入り、スポーティなデザインが多くなってきます。
クライスラー ダッジ・チャージャー 1970年式も素敵です。
最近では映画「ワイルド・スピード」でドミニクが所有しているクルマです。
1966年から製造が開始されて今でも非常に人気の車種です。
アメリカの黄金期です。
1970年代に入ると、これらのマッスルカーはさらに進化します。
フォードもマスタングをベースにマッハ1やシボレーカマロもモデルチェンジされ、
マッスルカーは更にバリエーションを増やしていきます。
アメリカはベトナム戦争というくらい時代に突入しています。
80年代から90年代にかけ、アメリカの自動車産業は徐々に力を失っていきます。
アメリカから始まった自動車の大量生産、それまでは手作業で自動車は作られていましたが、オートメーション化され、大量生産になります。
アメリカンドリームになくてはならない存在である自動車は50年代に発展し、80年代には性能が良く低燃費の日本の自動車産業が世界に進出してきます。
アメリカの自動車産業は、現在もアメリカ最大の製造業です。国内市場での国際競争が激しくなったため、ビッグ・スリーのフォード、ダイムラー・クライスラー、ゼネラルモーターズの市場占有率(マーケット・シェア)は減少して良きます。
燃費、価格、デザインは自動車産業に参入する企業も多くなり、性能、燃費で対抗できなくなります。
そしてオイルショックなどの社会的な要因なども関係し、現在のデトロイトは大変なことになっています。
盛者必衰という言葉がありますが、まさにアメリカの自動車産業の衰退は、アメリカ経済の衰退につながっています。
グローバリゼーションも進み、トランプという大統領を産んでしまった背景になります。
トランプはブルーカラーと呼ばれる人に人気がありますが、アメリカンファーストは自動車産業の復活に拍車をかけることができるのでしょうか。
アメ車の復活、あの良き時代のアメ車、復活してほしいと思います。