(ライターFT)
少し先の未来、技術
先日、キングスマン ゴールデンサークルという映画を観ていたのですが、敵役の人がハイテクの義手を使い、主人公を苦しめていました。
こうした想像の世界を見ていると、かなり実現性の高いことなんだと感じてしまいます。
現実の世界ですと、筋電義手という技術が研究されており、実用段階まであと少しといった印象でしょうか。
これはイギリスのニッキーさんという女性が手にした筋電技術を駆使した義手になります。
筋電義肢というのは、人間が筋肉を動かす時、脳からの生体信号が筋肉に届きます。筋電義肢はその生体信号をキャッチすることで動く仕組みになります。手首を欠損した人の上腕に筋電義手のセンサーを取り付けた場合、手首を「内側に曲げる、外側に反らす」を意識します。すると上腕の筋肉は反応しますから、センサーが信号をキャッチ。しかし、こうして実際に動く筋電義手は「手のひらを開く・閉じる」なのです。つまり、思うように義手を動かすというよりは、義手が動くためのパターンを理解して、それに呼応するように上腕の筋肉を動かす技術になります。
まだまだ一般人が手にするのは、敷居が高いようですが、かなり技術は進歩しています。
簡単に説明しますと、筋肉を動かすときに人間の体は微弱な電気を流し動かします。その信号をキャッチして義手を動かす仕組みになっています。
現在、日本では2名の方が、実際に使用しているそうです。
かなり細かい作業もスムーズにこなしていますね。
上記の画像を見ると、かなりデザインもスタイリッシュに仕上がり、とてもすばらしいですね。
「握手をした瞬間に、相手が笑顔になるんです」ーー筋電義手「handiii」開発者の近藤玄大さんと義手ユーザーの森川章さん
現在の課題は電池容量のようです。電池を小型化し、長い時間使えるようにすることが課題のようです。
こうした後術は、他の役にも立つでしょう。
不幸にも障がいを負ってしまった人だけでなく、誰もがこうした進化した技術の恩恵を受ける未来はそこにきているような気がしています。