(ライターFT)
怒りと静寂 最終回
怒りをコントロールすることなんて出来ない。しない。
社会生活を送る上で、この感情をコントロールできない人は、社会生活に向いていないと言うことです。前回、前々回と怒りのメカニズムと抑えてばかりではいけないと言うお話をしましたが、怒るタイミングについては非常に難しいでしょう。我慢しすぎると、怒るタイミングを逃したり、別の方法でストレス解消をしようとしても、上手くいかなかったりと、余計にストレスを感じてしまいがちです。
そこで静寂という第5の感情を身に付けましょう。
正確には、静寂なんて言う感情はなく、静寂というのは「物音もせず静かなこと。しんとしてものさびしいこと」という意味です。
正しい静寂の使い方は、
死んだような静寂につつまれる
まどろむような静寂につつまれる
海の底のような静寂
こうした使い方が正しいです。
この静寂を感情として考えてみましょう。
腹が立ち、怒りが収まらない時、遠慮せずにその場から立ち去りましょう。
一人になれる場所、職場にいるのであれば、トイレなどが最適かも知れないです。
まずは、自分がなぜ怒ってしまい、怒りの感情が爆発しそうなのかを考えて下さい。ここで使えるのが、アンガーマネージメントなどで言われている”6秒“待つことです。
6秒待てば、ある程度の怒の感情は過ぎ去ります。
6秒待って過ぎ去る感情は、本当の自分ではないのです。本当の自分とは常に怒り倒している自分でしょうか?
そうではないですね。
ここで本来の自分はどんな自分なのかを考えてみて下さい。
ここまではやれと言われたことをするだけなので非常に簡単です。深呼吸し、6秒末だけです。
まずは「心をからっぽにする」=「無心」=「心の静寂を保つ」ということは、言葉で言うよりもずっと難易度の高い境地であることがよくわかります。
もちろん訓練も必要かも知れないです。
まずは怒りを抑えることから始めるのがいいですね。
心の静寂を得たら、その先に見えるものは「真理」だと老子はいっています。
真理とは一体何なのか?
言葉の意味だけで考えると、「本当の事。間違いでない道理。正当な知識内容」ということになりますが、ここでいう真理の意味は少し違います。
「どんなに時間が経過しても変わらない物の考え方」
怒りまくったところで世の中の真理は変わらない、原因があって結果があるように、怒ろうが、笑おうが結果は決まっており、どう行動するかで結果がついてくるということになります。
怒りをぶちまけてパワハラ上司を殴ると、その結果が見えています。反対に怒りを抑えて、心を病み、死んでしまいたいと考えてしまうこともありますね。
静寂の中でそれを考えれば、世の中の普遍的なことは自ずと見えてくるでしょう。
悩みは多い、でも世なのかの普遍的なことは、すべて原因があり、結果に繋がります。
心に静寂を持ち、ゆっくり考えると、真理は分かってきます。
この記事を読んでいる人の中で、悩んでいる人がいると思います。
私も常に悩んでいます。
静寂を心に持つことで、穏やかな人生を歩めるようになってきます。
一歩、前に進みましょう。