小説家を選ぶ ガブリエル・ガルシア=マルケス :: デイリーSKIN

先週>>
<<次週
[2019年10月21日00時00分00秒]
小説家を選ぶ ガブリエル・ガルシア=マルケス


小説家を選ぶ ガブリエル・ガルシア=マルケス

(ライターFT)

村上春樹?夏目漱石?それとも…小説家が選ぶ「影響を受けた作家」第1位が決定! 

 この本を読んで考え方が変わった」
「昔読んだこの本は今でも心に残っている」

 決して数多くはないが、読んでいるとこれまでの価値観を一新させられたり、物の考え方が根本的に変えられたりする本がある。

 「作家たちに最も影響を与えた作家」は誰なのだろうか。作家たちの声を集計するとこんな結果となった(結果は2016年5月25日時点のもの)。

 ■ガルシア=マルケス、谷崎潤一郎、夏目漱石、「レジェンド」が上位を独占
 1位……ガブリエル・ガルシア=マルケス(4人)
 2位……司馬遼太郎、夏目漱石、谷崎潤一郎、村上春樹、手塚治虫(3人)
 3位……レイモンド・チャンドラー、大江健三郎、沢木耕太郎、宮部みゆき、川端康成、山田太一、梶井基次 郎、M・バルガス=リョサ、ミゲル・デ・セルバンテス、太宰治、ちばてつや(2人)

 作家たちからの「影響を受けた」という声が最も多かったのが、1982年にノーベル文学賞を受賞したコロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスだ。

🌟村上春樹?夏目漱石?それとも…小説家が選ぶ「影響を受けた作家」第1位が決定!




 ガブリエル・ガルシア=マルケスはコロンビアの作家・小説家。そしてノーベル賞作家である。彼の有名な作品は「百年の孤独」という名作になります。

百年の孤独 あらすじ 

 ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアランを始祖とするブエンディア一族が蜃気楼の村マコンドを創設し、隆盛を迎えながらも、やがて滅亡するまでの100年間を舞台としている。

 コロンビアのリオアチャにあるコミュニティでは、近い血縁での婚姻が続いたせいで豚の尻尾が生えた奇形児が生まれてしまった。それを見たウルスラは性行為を拒否するが、そのことを馬鹿にされたため、ウルスラの又従兄弟で夫のホセ・アルカディオは彼女を馬鹿にした男を殺してしまう。しかし殺された男がホセとウルスラの前に現れ続けたために、夫妻は故郷を離れてジャングルを放浪した末に、新しい住処「マコンド」を開拓する。

 そしてウルスラは「豚のしっぽ」が生まれないように、婚姻の相手は血の繋がりのない相手に限定するという家訓を残した。さまざまな人間模様や紆余曲折がありながら「マコンド」は繁栄していったが、ウルスラが残した家訓は玄孫の代に叔母と甥の恋愛結婚という形で破られ、「マコンド」は衰退と滅亡へと向かっていく。

🌟出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 唯一無二、そんな作家じゃないかと思います。

 もう随分前になりますが、この小説を買った時、翻訳の読み辛さに、読むのをやめてしまったのですが、それから数年、本棚にあるこの作品、「読んでね〜」と思い出し、読み始めたら止まりませんでした。

 神父が教会建立の資金集めにチョコレートを飲用して空中浮遊を見せる、死人が出てくるなど、ファンタジーとリアリズムが折り重なり、訳がわからなくなります。(笑

 現実なのか夢なのか、ガブリエル・ガルシアの手法は独特です。

 この作品、とにかく読み辛いんです。でも読んでいると止まらないのです。そして何とか理解したいと思うのですが、今までに3回程読み返しています。

 すると、この小説のスゴイところが発見できるという何ともいえない感情が沸き起こってきます。

 海外の名作って、日本人の感覚では理解し難い部分があるのですが、これは単純に翻訳の問題でもあるように思います。日本人の感覚で翻訳してくれた物は読みやすいのですが、原文をそのままの感覚で翻訳している作品は非常に読み辛く、シンドイです。

 ジョージ・オーウエルの「1984」ですが新訳版はかなり読みやすいです。ダルトン・トランボ作の「ジョニーは戦場へ行った」とても読み難い翻訳でした。苦行と思いながら読みましたが、やはり何度読み返しても辛いです(笑

 海外作品の中で、「アルジャーノンに花束を」というダニエル・キースの名作がありますが、これは非常に読みやすい翻訳になっています。ジョン・アーヴィングの名作「ホテル・ニューハンプシャー」も結構読み辛い翻訳でした。

 翻訳により読み辛かったりする作品の中で、ガブリエル・ガルシア=マルケスの作品はファンタジーとリアリズムが交錯する作品になるので、非常に入り難く、読み辛い作品というのが私の感想です。

 しかしこの作品、タイトル通り、人間の孤独を文章で体感させてくれる作品なのです。孤独をここまで体感させてくれるというのは、まさに名作と言えます。できれば2回以上読んでみて下さい。この作品の偉大さがよく理解できると思います。











🌟とにかくセクシーなMUSIC PV ニッキー・ミナージュ ケツを自在に動かせるスンゴイ技

先週>>
<<次週
メニュー