(ライターFT)
美しすぎるプロスノーボーダー
スノーボードが世に出てから約30年の月日が流れました。
その創世記、スノーボードを牽引した人物は、ジェイク・バートンとトム・シムスという二人の人物。
トム・シムスはスケートボードブランドでも有名な人物で、スノーボードブランド、シムスのオーナーでもあります。ジェイク・バートンは言わずと知れた、Burtonスノーボードの創設者です。
スノーボードの創設期から活躍するレジェンドライダーとして、プロとして、神と言われている人物、クレイグ・ケリーを忘れてはいけない。
2003年、カナダのレベルストークエリアで彼は雪崩に巻き込まれ帰らぬ人となってしまいます。
競技のスノーボードから、バックカントリーという場所に生きる道を見出した、クレイグ・ケリーですが、彼が選んだ道半ばで倒れてしまいます。
クレイグ・ケリーがレジェンドと呼ばれたのは、バートンと共に、スノーボードに映像を結びつけました。映像や雑誌での露出に広告としての価値があるということをメーカーサイドに認めさせ、決して大会だけでなく、スノーボーディングの可能性を無限大に広げました。
スノーボードではムービースターが多く存在します。
日本人なら國母 和宏(こくぼ かずひろ)が現在ではバートンのビデオスターとしてバックカントリーの厳しい山を、映像で滑り降りるエクストリュームなランディングを披露してくれている。
動画も凄いです。
滑ってはいけない所を完璧に滑っています。まさにクレイジー。
明日は映像を主に、美しいスノーボーディングをご紹介します。
(ライターFT)
美しすぎるプロスノーボーダー2
スノーボードの歴史の中で、グレイグ・ケリー以降、多くのレジェンドスノーボーダーが誕生します。
中でもテリエ・ハーコンセンというノルウェーのプロが世界的に有名です。
1992年にクレイグ・ケリーとバトンタッチしたように、大会で勝ちまくります。それは、誰が見ていても圧倒的な技術と高さがテリエの特徴でした。
とにかくありえないエアーの高さなのです。
現在はこれくらいのエアーを出す選手も増えましたが、それでも異常な高さです。当時、こんなに高さを出せるライダーはいませんでした。テリエの半分も出せれば、優勝でした。
クォーターパイプで世界最高ジャンプ、9.8メートルを記録。
テリエが世界記録を叩き出した映像です。
当時は誰もがテリエを神と崇め、誰もが髪を目指したのです。
クレイグ・ケリーもテリエ・ハーコンセンもスタイルを重視しています。
テリエはオリンピックを快く思わず、クレイグはバックカントリーの魅力を世間に広め、当時のプロライダー達が重視したのは「スタイル」です。
そしてテリエと同時期に活躍した若いライダー達が続々と生まれました。
アートや音楽など幅広いジャンルで多彩なを才能を発揮するジェイミー・リンのスノーボードスタイルはcoolそのものでした。コンテストがメインだったスノーボード界でしたが、テリエ達がスタイルを重視した事で、コンテストではなくムービー(動画)中心にランディングスタイルを確立してゆきます。
よく来日もしており、栂池のイベントで彼の生ランディングを見たことがありますが、気さくで、サインを求める長蛇の列にも嫌な顔一つせず、応じていました。ナイスガイです。
90年代を代表するプロライダーです。
ボードは彼のオリジナルデザインが多く、どれも個性的なデザインばかりです。
ジェイミーはバートンではなく、リブテクノロジー(リブテック)というスノーボードブランドからサポートを受け、自ら開発や板のデザインも手がけていました。
近年はボルコムの商品をデザインしていたりと現在でも活躍しています。
ジェイミー以降は、彼らを目標としたスノーボーダーが続々と登場します。