(ライターFT)
労働がなくなる未来社会
人間はなぜ労働を強いられるのか?
働くという行為を突き詰めると、生きるためということに辿り着きます。
人は古代から、生きるために働いてきました。獲物を捕るため猟を行い、猟から農耕に移り変わり、食べるものを安定的に作れるようになりました。そそして現代、労働は生きる為だけではなくなってきました。お金を沢山得ることで、生活の質を向上させていくという単純に食べて生命を維持する為だけの労働ではなくなりました。
頭の良い人は、労働を効率化させ、短時間で金銭を得るようになり、労働時間がなくてもお金が入りようになりました。2018年、時代は進み、人間が働くということはまだ当たり前のことです。しかし技術の進歩が進み、単純労働はなくなっていくでしょう。そして単純労働以外でも、そのうちAIが人間の代わりをしてくれ、お金を稼いでくれるようになるでしょう。
すでに株などは、コンピューターに任せ、プラスマイナスの差が少ない時代に突入してきています。
100年後、人間ができる仕事はなくなっていくのでしょう。働かない人類は、別の時間の使い方をするでしょう。
人間ができる仕事がなくなるという訳ではなく、自分のコピーのようなアンドロイドができ、自分の代わりに働いてくれるロボットができれば、人間は労働から解放される。自分が二人いれば、収入も倍になるという訳です。
あと100年でそれが可能かどうかということですが、シンギュラリティを超えれば可能でしょう。
実際にiPhoneのSiriでは、普通に会話ができるようになっています。人間の脳波とコンピューターをつなぐ技術も開発、研究が進んでいます。
頭で考えるだけでコンピューターを操作できるようにする「ブレイン=コンピューター・インターフェース」(BCI)と呼ばれでおり、四肢が麻痺した障がいを持つ人には大きな転機が来るでしょう。この技術が障がいを持つ人達の為だけに使うのはもったいないですね。
脳に2ミリ四方のチップを埋め込む米サイバーキネティックス社の『ブレインゲート』は、サルに思考だけでカーソルを操作させることに成功し、臨床試験の認可を待っているそうです。
100年後どころではなく、すぐそこの技術ですね。
人手不足と言われていますが、人で不足の解消として機械やロボットに取って代わられる仕事は多くなるでしょう。さらに人間より効率が上がり、短時間で多くのモノを作ることが可能になるでしょう。
すでにドローンが運送業として始まる研究も盛んに行われています。
ただ、仕事がなくなれば、モノを売っても売れないというジレンマに陥るでしょう。モノを買えるのはお金持ちだけになります。そこで社会システムが大きく変化する可能性があります。
こうした未来を踏まえ、ベーシックインカムという制度が始まるでしょう。
国が生活を保障してくれたら、働かない人は増えるでしょう。
でも働く人も多くいると思います。
1970年代にカナダでベーシックインカムが実施されたところ、ベーシックインカムの導入で働くことをやめたのは1%だけで、その1%は子供の為に働けないという結果になりました。
完全に人間がする仕事がなくなるのは多分100年後でしょう。
徐々に人間ができる仕事がなくなり、完全になくなるのはシンギュラリティ後、10年後くらいではないでしょうか。
労働という時間の呪縛から逃れた人間は、さらに芸術や趣味の世界にのめり込むことができるはずです。
身体を健康に保つ為、スポーツクラブは無くならないでしょう。
勉強する必要もありませんが、人間は勉強することをやめないでしょう。
人間に時間という余裕が生まれると、3つの欲望はさらに大きくなるでしょう。
食欲、性欲、睡眠欲と言われていますが、この欲の細分化、人間の個に合わせた欲が満たされていくでしょう。1985年に公開されたバック・トゥ・ザ・フューチャーでは、自動車のタイヤはありませんでしたが、自動車のタイヤも100年後にはなくなっているかも知れません。
整形技術が発達し、誰もが美男美女、そんな未来がそこに来ているように思います。