(ライターFT)
20年後のテレビの未来
今から20年前、液晶テレビ、ブラウン管テレビから薄型テレビに移行してきました。今ではブラウン管テレビを見ること自体難しくなってきています。さて、2030年代にはテレビはどうなっているのでしょう。
すでい時代は4K、そして8Kの時代ですが、地上デジタルテレビ放送が4K・8Kに対応していないし、今後も当面は対応できないというのが放送業界では常識になっているらしいのです。一般の地上デジタルテレビ放送で4K・8Kという綺麗な映像を見ることはできないということらしいのですが、これは一体どういうことなのでしょう。
地上波が4kに対応できていないというのが理由のようですが、BSが2020年代に順次対応していくそうです。
簡単にテレビ業界のことを考えてみましょう。
番組を運営している放送局、放送局を支えているのはスポンサー、つまりテレビは何のためにあるのか?
物を売るためのツールに過ぎないのです。
物を売る媒体ということになりますが、私たちが毎日何気無く見ているテレビですが、知らないうちに脳に商品がインプットされ、毎日の消費行動に非常に大きな影響を与えています。
この簡単でシンプルな仕組みを知ったは、今から30年近く前のことです。
当時、私はバンドマンでした。
関東では「イカすバンド天国」なる番組が放送され、関西でも似たような番組が放送され、80年代から90年代にかけて空前のバンドブームが始まりました。
当然、音楽をしていた私も番組に出演することになったのですが、テレビに出演する前のライブ動員数は50前後を推移していたのですが、テレビ出演した後、ライヴ動員数は5倍以上に増えました。
これは大勢の人、指向性のある人たちに対して非常に効果のある宣伝になると気がついたのです。しかもたった1回の出演でです。
時代は変化し、テレビの宣伝効果が減りつつあります。
PCやスマートフォンの登場です。
常に時代は移り変わっています。
もちろん、IT業界に注目して会社を運営している企業家たちは新しい大衆伝達ツールとして携帯電話やPCもフル活用し、さらに大きな効果のあるテレビという媒体もフル活用します。
現在のテレビが持っている理由としては、新しい媒体である携帯電話やPCをあまり使わないからです。2015年で55歳以上の中高齢者が2025年になると、新たな高齢者が増えることになり、携帯電話やPCをあまり使わない年齢層も減ると予測されます。
テレビは今以上にネットと新たに出てくる新媒体と連携し、物を売ってくるでしょう。
携帯電話もPCも物を売るツールに過ぎないのです。
そこに番組というコンテンツを仕掛け、そこでトレンドや話題を作り出し、手を替え品を替え物を売る仕組みを作っているのです。