(ライターFT)
歴史上の暴君
歴史上で有名な暴君はガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス第3代ローマ帝国皇帝と言われています。ユリウス・クラウディウス朝の皇帝の1人である。カリグラ、アメリカ読みでカリギュラがよく知られています。彼はどんなことをやらかしちゃったのでしょう。
カリギュラとは「小さな靴を履いた可愛い少年」という意もあり、これは幼い頃から戦場に行っており、子供用サイズのミニュチュア装備をつけて、陣中に和やかな雰囲気を生み出していたことがきっかけでこう呼ばれるようになりました。
カリギュラは25歳で皇帝に即位します。皇帝になった当時は、寛容な政策をしていたらしいのですが、いつの頃からかその行動は機会な行動に変わります。「今、女神と話していたところなのだが、お前たちには見えるか?」などを側近に話して見たり、現在で言う所の統合失調症だった可能性があります。忠実な側近を崖から突き落とすなど、完全に疑心暗鬼に陥っていたようで、以下のような記述があります。
カリグラ帝は非常に背が高く、肌は極端に青白く、不格好な体つきをしていた。
首と足はとても細く、目とこめかみはくぼみ、額は不気味なほど広かった。
体は毛深かったが、髪は薄く、頭頂部は完全にはげていた。
そのため、歩いている彼を高い場所から見下ろすのは、どんな理由があっても死に値する罪とされた【ローマ皇帝歴代誌(創元社)より引用】
最後は自分の親衛隊に虐殺されてしまうという悲惨な方法で死んでしまいます。
1980年にアメリカで映画化されました。アメリカのポルノ映画界の巨匠が手がけた作品らしく、アメリカの一部の州では上映禁止になる程のグロさだとか。
映画はカリギュラの放蕩や残忍さを描いた歴史もの…ではなく、ハードコアポルノです。キャストが無駄に豪華ですが、みなポルノ作品とは聞かされておらずに、少なからず裁判沙汰になったそうです。謹慎創刊、極刑、血縁者同士の殺戮、暴君がどんな所業を起こしたかを知るには、いい映画かも知れないです。
カリギュラだけではなく、人間は権力を掌握すると、自身の欲望を忠実に実現する傾向があります。それは2000年前の暴君カリギュラだけではなく、形や規模を変え、大衆には分からないように、自分の欲望に忠実になり、実現するという行動に走ります。
ここ最近のアスリートたちのパワハラ問題がいい例ではないでしょうか?
法律や倫理で規制があるので、表立って一部しか出てきませんが、規模を変え、暴君は現代でもなくなっていないというのが現状ではないでしょうか?