(ライターFT)
トランプ大統領と、金正恩と第三次世界大戦
6月12日、シンガポールで米朝首脳会談が行われました。平和に向けての第一歩と思えるこの会談ですが、金正恩という狂人と、トランプという言いたい放題の金持ちジイさんの予測のつかない言動。
会談の報道を見ていて、違和感しか感じないのは私だけでは無いはずです。
アメリカはある程度の譲歩はするでしょう。
しかしある部分まで来ると、全く譲歩しないのがアメリカという国です。
そして北朝鮮という国は、独裁国家です。アメリカとの軍事力の差を埋めるには、核武装しか無かった。カネも軍事力もない、恐怖政治を行う独裁者が譲歩されなくなると、扉を閉ざします。北朝鮮は過去になんどもこうした戦術で、他国から援助を取り込んできました。
北朝鮮が、アメリカにミサイルを撃ち込んだとすると、必ずアメリカは報復攻撃に入るでしょう。アメリカが北朝鮮に報復すると、ロシアと中国が黙っていません。そうなるとアメリカを支持する国も戦争に参加する事になるでしょう。ここまでは誰もが予測することは可能です。
6月12日のトランプ、ジョンウン会談は、誰もが何らかの恐怖を感じているのではないでしょうか。
金正恩は、狂人ではなく理性的なアクターだとCIA長官が指摘しているが、北朝鮮がアメリカと戦争になることを金正恩は望んでいないという見解になります。CIA長官の読みは、金体制を存続させるためだけの、演技だとCIA長官は考えているのです。金正恩は他の独裁者と同じく、自身の支配を長期に渡り維持することだけが目的だと考えているのです。だからアメリカとの戦争は北朝鮮、金正恩にとって自殺行為だという論理になります。
アメリカの見解は、ギリギリのところでどのように行動するかを理解しているという見解です。
北朝鮮という国はソ連が作った国です。
北朝鮮の英雄と言われている金日成(キムイルソン)は元ソ連の諜報員。
第二次世界大戦中、朝鮮半島は日本の支配下にあり、日本が第二次世界大戦に敗北すると、朝鮮半島は北緯38度線(半島のほぼ真ん中)より北をソ連(ロシア)、それより南をアメリカが占領し両国の軍事統治を受ける事になったのです。国連の監視のもと、南北総選挙を実施して朝鮮半島に統一政府を樹立することを決めていました。
ソ連の支配する朝鮮半島北部では1946年2月にすでに北朝鮮臨時人員委員会が発足していました。委員長が、金日成(キムイルソン)でした。国連の監視体制の下で朝鮮統一の選挙が行われようとしていたのですが、ソ連は自分達の言いなりの国にできないので、この選挙を拒んだのです。南だけ先に占拠しとけっ!ってな事で、韓国が成立し、国ができたのです。
北では、すでに金日成が北朝鮮の最高ポストに就任しており、本名は金成柱(キム・ソンジュ)という名前です。朝鮮半島で生まれ、抗日ゲリラとして活動、そいの腕をスターリンに買われ、スターリンの操り人形として北の支配者になったのです。
この北朝鮮が、第三次世界大戦の引き金になる可能性が大きいと言われています。
歴史的と称された、米朝首脳会談ですが、アメリカ国内ではトランプ批判がえらい事になっています。
世界では紛争は世界の何処かで起きている状態だけど、第二次世界大戦のような世界的な戦争は70年以上起きていない。これは先の戦争で、核というパンドラの箱を開けていないからではないでしょうか。
今まで歴史は、バブル→恐慌→戦争→焼け野原→立て直し→バブル→恐慌→戦争→バブルという循環を繰り返してきましたが、歴史はやはり繰り返すというのが、学者や有識者たちの考えではないでしょうか。
トランプが批判され、金正恩が成果をあげると、アメリカ国内は黙っていない。
トランプは狂人と思います。そして金正恩はもっと狂人です。
日独伊が連合を組んで世界大戦に走った70年前の戦争は、植民地を持たない国と、そうではない国の戦いでした。
物が売れなくなった現代、新たに物を売ろうとするには、真っさらにして、物を買わざるを得ない状態にしないとならない。これは自然の摂理なのか、誰かの陰謀なのかは分からない。
世界はグローバル化から距離を置こうとしています。さらに物が売れない状況になります。
日本はグローバル化せざるを得ない、少子高齢化に突入しています。
トランプと金正恩という二人の狂人、役者が揃いすぎてやいませんか?
現実には反対の方向に向くことを切に願っています。