●水木プロダクション公式サイトげげげ通信
水木しげるさんが2015年11月30日に死去した。93歳。
水木しげるといえば隻腕の漫画家、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者。
現在の人気妖怪アニメもかなりの影響を受けている。
(ライターFT)
偉大な漫画家、水木しげると妖怪。日本の妖怪観は完全にこの人が創りあげた。
93歳という長寿だったが、漫画界だけでなく日本の宝とも言える人物ではないだろうか。うちの息子が熱を出して、近くの小児科に連れて行ったときのこと、待合室でみずきしげるの「日本妖怪大全」という絵本を読んでとせがまれ読むと、熱にも関わらず水木しげるの描く妖怪達の絵に引き込まれていた。
熱でしんどかったはずなのに、「これは?こっちはなんて妖怪?」と引き込まれ方がハンパではなかった。少し古めの本だったので、今の鬼太郎のような絵ではなく原作に近い絵だった。
とにかく「砂かけばばあ」のインパクトは強烈である。
誰でも引き込まれるこの画力、凄いと思いませんか?
水木先生はとにかく昔に描かれた妖怪をモチーフにし描いている。しかし原画を壊さずに水木テイストで仕上がった妖怪達は、さらに威力を増す。
妖怪画は数多く残されており、鳥山石燕(とりやませきえん)の描いた妖怪をモチーフにしている。上記画像は鳥山石燕(とりやませきえん)の「画図百鬼夜行」で描かれている「ぬらりひょん」である。
こちらが水木しげる作画の「ぬらりひょん」、初期のモノで、原画にかなり近い。アニメで描かれた「ぬらりひょん」も以下のような感じだ。
おどろおどろしさがなくなり、少し愛嬌があるけど、その奥には何ともいえない不気味さも失っていない。
アニメ化にあたりさらに水木先生の元々の絵より、可愛らしく描かれている。
「ゲゲゲの鬼太郎」の原案と言われる作品が「墓場鬼太郎」、実はアニメ化もされた作品となる。鬼太郎は幽霊族の末裔として、幽霊の子どもとして誕生する。
●墓場鬼太郎の登場人物
内容はかなり怖い、そしてシュール。
鬼太郎を妊娠している時に、病気でなくなってしまう幽霊族の鬼太郎の父、同じ病気にかかり治療費を支払う為に血液銀行で血を売る母。出産を目前にしやはり死んでしまい、死後、墓に埋葬されたお墓から鬼太郎は産まれてくる。
墓場鬼太郎はかなりのワルなのである。
しでに「ねずみ男」も登場し、人間社会をただ客観視するのみで、ゲゲゲの鬼太郎のようなヒーローでもなく、物語のオチもない。
元々、「墓場鬼太郎」は貸本版として制作された。腹黒い鬼太郎、ねずみ男ばりに性格も最悪、妖怪がした借金を取り立てり、女の子を追い回したりと本来の鬼太郎ではない。
水木作品としては、夢のある妖怪達でなく、人間の業を描き、私達に警鐘を鳴らしている。
水木先生の作品を観た、うちの5歳の息子は、完全にトラウマ(笑
小さい頃、鬼太郎の前進である「墓場鬼太郎」を読んだ私もトラウマだったりした。
親子揃って、水木作品に衝撃を受けたのは紛れも無い事実である。
水木しげるさんが2015年11月30日に死去した。93歳。
水木しげるといえば隻腕の漫画家、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者。
現在の人気妖怪アニメもかなりの影響を受けている。
(ライターFT)
偉大な漫画家、水木しげると妖怪。日本の妖怪観は完全にこの人が創りあげた。
93歳という長寿だったが、漫画界だけでなく日本の宝とも言える人物ではないだろうか。うちの息子が熱を出して、近くの小児科に連れて行ったときのこと、待合室でみずきしげるの「日本妖怪大全」という絵本を読んでとせがまれ読むと、熱にも関わらず水木しげるの描く妖怪達の絵に引き込まれていた。
熱でしんどかったはずなのに、「これは?こっちはなんて妖怪?」と引き込まれ方がハンパではなかった。少し古めの本だったので、今の鬼太郎のような絵ではなく原作に近い絵だった。
とにかく「砂かけばばあ」のインパクトは強烈である。
誰でも引き込まれるこの画力、凄いと思いませんか?
水木先生はとにかく昔に描かれた妖怪をモチーフにし描いている。しかし原画を壊さずに水木テイストで仕上がった妖怪達は、さらに威力を増す。
妖怪画は数多く残されており、鳥山石燕(とりやませきえん)の描いた妖怪をモチーフにしている。上記画像は鳥山石燕(とりやませきえん)の「画図百鬼夜行」で描かれている「ぬらりひょん」である。
こちらが水木しげる作画の「ぬらりひょん」、初期のモノで、原画にかなり近い。アニメで描かれた「ぬらりひょん」も以下のような感じだ。
おどろおどろしさがなくなり、少し愛嬌があるけど、その奥には何ともいえない不気味さも失っていない。
アニメ化にあたりさらに水木先生の元々の絵より、可愛らしく描かれている。
「ゲゲゲの鬼太郎」の原案と言われる作品が「墓場鬼太郎」、実はアニメ化もされた作品となる。鬼太郎は幽霊族の末裔として、幽霊の子どもとして誕生する。
●墓場鬼太郎の登場人物
内容はかなり怖い、そしてシュール。
鬼太郎を妊娠している時に、病気でなくなってしまう幽霊族の鬼太郎の父、同じ病気にかかり治療費を支払う為に血液銀行で血を売る母。出産を目前にしやはり死んでしまい、死後、墓に埋葬されたお墓から鬼太郎は産まれてくる。
墓場鬼太郎はかなりのワルなのである。
しでに「ねずみ男」も登場し、人間社会をただ客観視するのみで、ゲゲゲの鬼太郎のようなヒーローでもなく、物語のオチもない。
元々、「墓場鬼太郎」は貸本版として制作された。腹黒い鬼太郎、ねずみ男ばりに性格も最悪、妖怪がした借金を取り立てり、女の子を追い回したりと本来の鬼太郎ではない。
水木作品としては、夢のある妖怪達でなく、人間の業を描き、私達に警鐘を鳴らしている。
水木先生の作品を観た、うちの5歳の息子は、完全にトラウマ(笑
小さい頃、鬼太郎の前進である「墓場鬼太郎」を読んだ私もトラウマだったりした。
親子揃って、水木作品に衝撃を受けたのは紛れも無い事実である。