手塚治の名作、鉄腕アトムが放送50周年を迎える。
(ライターFT)
鉄腕アトム50周年と新造人間キャシャーンのエネルギー
名作中の名作といえるこの作品、TV創世記と言う時代に作られた日本が誇る
アニメーションだ。
1966年(昭和41年)にかけてフジテレビ系で日本で初めての国産テレビアニメとし
てアニメ化された。このアニメ第1作は平均視聴率30%を超える人気を博し、その後、
世界各地でも放映された。(ウィキぺディアより抜粋)
アトムは感情を持ったロボット、ベースになっているのは人間の少年、製作者の
天馬博士の息子である交通事故でこの世を去った天馬飛雄(トビオ)がモデルとされ
いる。
アトムは原子力で動く。妹はウラン、兄はコバルトという名前だ。
当時の日本の情勢が原子力に大きな期待を寄せていたことが伺える。
原子力という当時最先端だったエネルギー技術、今や過去の技術になりつつある。
きっと原子力の進歩や発展はあるのだろう。しかし福島の原発事故以来、政権が
変ってもこれからの流れとして原発は無くなっていくのだろう。核廃棄物の処理が
解決していない以上、それは古い技術とカテゴリーしてもいいのではないか。
現在、期待されているエネルギーが太陽光発電やその他のエコエネルギーとなる。
中でも太陽光はすでに実用化の段階に来ており、一般家庭にも浸透しつつある。
まだまだ普及や技術的な問題も多いとされているが普及につれ技術は間違いなく
進歩するだろう。
新造人間キャシャーンの背景には当時の公害問題や高度成長期における人間の
感情などロボットを通じシリアスに描かれていた。
背景が暗い(笑
しかしキャシャーンに描かれている近未来の描写はまるでターミネーターでは
ないか。
面白いのがキャシャーンのエネルギーは太陽光で光を額のV字の角(ソーラーメット)に受
けてエネルギーに変換する。そのため、エネルギー消耗時・夜間・雨天の日等は行動が制
限されているところなどは今のソーラーシステムと同じような感じだ。
安倍政権になり事実上、原子力の廃止が白紙になると宣言された。
アトムのようにかわいく正義の味方なら原子力も問題ないが自民党の原子力政策の裏
には利権が絡んでいることは間違いない。
キャシャーンのようなエコエネルギーもデメリットばかりが取り上げられるが基本的には
安全で安心できるエネルギーなのは間違いない。原発推進派は太陽光発電を初めとする
エコエネルギーのデメリットばかりを取り上げ、経済発展出来ないと主張する。
原発以外のエネルギーを推進すれば経済が発展しないかのような言い方をするが、それ
は本当ではないような気がしています。メリットを見るべきであってデメリットばかりを見るのは
どうかと思います。
アトムには悪いけど明らかに原発のデメリットの方がえげつないのは福島を見れば一目
瞭然ではないか。
アメリカも東電の情報が性格ではないと言い出し、兵士たちが無駄な被爆をしたと訴訟を
起こした。これから莫大な訴訟がアメリカだけでなく国内にも起こるだろう。
アトムは素敵な未来のロボットだけどすでに今は過去の物になってしまった現実がある。
とても切ない話だけど現実は見逃せない。
キャシャーンでいいではないか。