●■「ズートピア」が首位奪取、「64 ロクヨン 前編」3位、「ROAD TO HiGH&LOW」は6 位発進
最近は少し難しいお話をしていましたが、今日は映画のお話です。
(ライターFT)
完璧な映画たち
完璧な映画なんてあり得ないんです。
でも中には観終わった後に完璧だと感じる映画があります。
最初はこの映画です。
まずは「i am sam」です。
主演はショーン•ペン、どんな役もこなしてしまう役者バカです。実はこの映画で彼は、知的障害を持つ主人公を演じているのですが、一言で言えば知的障害を持つ人の心の美しさを演じている。知的障害を持つ人が子供を産み、その子供を育てる為に一生懸命頑張るのだけど、親権は持てない。映画のストーリーとしてはとても現実的な結果に終わります。
もちろん上手く映画としての終わり方でまとめているので、観ていて映画の中で起こる現実も私達、ノーマルな人間からしてみれば納得出来る結末と言える。
映画の特徴としては全て挿入歌はビートルズのカヴァー曲。ビートルズの名曲が全編に渡り流れている。オリジナルの曲はない。全てカヴァー。
とにかくビートルズの曲を入れるタイミングや、その曲にちなんだシーン等がセンスをくすぐる内容に仕上がっている。
ストーリーも役者も音楽も完璧な映画の一つと言える。
頭の良い娘と、知的障害を持つ父。
まさに福祉的な考え方の映画と言えます。ノーマライゼーションって何?
知的障害を持つ人が、愛する娘と一緒に暮らすのが何故いけない?
こんな当たり前の普遍的な親子の愛情の前に立ちはだかる知的障害を持つ父親、父親の知能をすでに超えてしまった娘のルーシー。互いに愛し合っているのに‥…
主演のショーン•ペン。
彼の映画は大体観ているのですが、「i am sam」は本当に完璧、ただこの映画だけでなく、「デットマン•ウォーキング」という映画も完璧なんです。主演はもちろんショーン•ペンです。
この映画はノンフィクション作品、デットマンウォーキングとは死刑囚が死刑台に向かう時に看守が呼ぶ言葉なんです。
そう、この映画、かなり重いです。
スピリチュアルカウンセラーと死刑囚のお話なんです。
この映画のテーマは単純に死刑の是非ではありません。もちろん、死刑制度の是非というのはこの映画の最大のテーマと言えますが、赦しの中に入り交じった愛も描かれています。
「i am sam」と共通しているのは現実の厳しさではと考えています。
死刑と親権の違いとはいえ、現実って優しくないんです。もう少し人々に優しさがあればと考えさせられる映画と言えます。
色々な意見があると思います。「デットマン•ウォーキング」でショーンが演じているマシューは死刑になって当然のクズ野郎だったんです。死刑になってから改心しても遅いという現実を目の当たりにするのですが、伏線としてマシューの相棒の方がえげつなかったりしてそいつが死刑にならなかったりする現実は本当に怖い。死刑になるかならないかは経済力の差なのです。
一つだけ完璧ではない所を探せといえば、被害者目線が少なすぎるという所くらいかと思います。
とにかくいい映画なんです。
ちなみにこいつは羊のショーン
フランス映画のけだるさと感性が好きな人には最高の映画と言えるかも知れない。ある意味完璧な映画と言える。
(ライターFT)
完璧な映画 フレンチムービー 「画家と庭師とカンパーニュ」
いい映画に巡り会えたとき、心の中でいつもこう思います。
「誰にも教えたくない」
一昔前はいい映画に出会ったらまずは仲のいい友人や友達に見といた方がいいと言っていたんですが(笑
【画家と庭師とカンパーニュ】解説/あらすじ
『クリクリのいた夏』『ピエロの赤い鼻』などのフランス映画界の巨匠ジャン・ベッケル監督によるフランスの田舎を舞台にした心洗われるヒューマン・ドラマ。『八日目』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞している名優ダニエル・オートゥイユ、『ロング・エンゲージメント』のジャン=ピエール・ダルッサンなど。
都会の暮らしに疲れた画家(ダニエル・オートゥイユ)は、生まれ故郷であるフランスのカンパーニュ(田舎という意味)に戻ってきた。両親が亡くなって以来放置して荒れていた庭を手入れするために庭師を募ると、偶然にも小学校の時の友達が庭師(ジャン=ピエール・ダルッサン)としてやってきた。成功を収めていたはずの画家は、自分の浮気が原因で妻とは離婚調停の真っ只中。娘にも愛想をつかされる始末。一方で庭師は、勤めていた国鉄を定年退職した後、念願の庭師を始め、家族とも幸せな毎日を送っていた。そんな2人は空白の時間を埋める間もなく意気投合し、お互いを‘キャンバス(画家)’‘ジャルダン(庭)’と呼び合い、尽きることなく会話を深め、お互いにとってかけがえのない存在となっていくのだったが…。
ストーリーはこんな感じです。
幼なじみが偶然、庭師だったこと、そこから始まる男同士の友情、お互いに決して深入りしすぎない大人のオッサン達が繰り広げる会話劇、この映画完璧です。最後はちょっぴりホロリと来る。
2007年製作、日本公開は翌年の2008年に公開されました。
監督さんはジャン•ベッケルという巨匠。
●ジャン•ベッケル監督、独占インタヴュー (シネマトゥディ)
主演の画家役のダニエル•オートイユは「八日目」にも主演しているフランスオペラ界の名バリトンなんです。
現在はレンタルで楽しむ事が出来ます。
本当に素敵な初老二人の会話劇、優しさに溢れた秀作です。
皆さんにも是非、この映画を楽しんで欲しいと思います。
最近は少し難しいお話をしていましたが、今日は映画のお話です。
(ライターFT)
完璧な映画たち
完璧な映画なんてあり得ないんです。
でも中には観終わった後に完璧だと感じる映画があります。
最初はこの映画です。
まずは「i am sam」です。
主演はショーン•ペン、どんな役もこなしてしまう役者バカです。実はこの映画で彼は、知的障害を持つ主人公を演じているのですが、一言で言えば知的障害を持つ人の心の美しさを演じている。知的障害を持つ人が子供を産み、その子供を育てる為に一生懸命頑張るのだけど、親権は持てない。映画のストーリーとしてはとても現実的な結果に終わります。
もちろん上手く映画としての終わり方でまとめているので、観ていて映画の中で起こる現実も私達、ノーマルな人間からしてみれば納得出来る結末と言える。
映画の特徴としては全て挿入歌はビートルズのカヴァー曲。ビートルズの名曲が全編に渡り流れている。オリジナルの曲はない。全てカヴァー。
とにかくビートルズの曲を入れるタイミングや、その曲にちなんだシーン等がセンスをくすぐる内容に仕上がっている。
ストーリーも役者も音楽も完璧な映画の一つと言える。
頭の良い娘と、知的障害を持つ父。
まさに福祉的な考え方の映画と言えます。ノーマライゼーションって何?
知的障害を持つ人が、愛する娘と一緒に暮らすのが何故いけない?
こんな当たり前の普遍的な親子の愛情の前に立ちはだかる知的障害を持つ父親、父親の知能をすでに超えてしまった娘のルーシー。互いに愛し合っているのに‥…
主演のショーン•ペン。
彼の映画は大体観ているのですが、「i am sam」は本当に完璧、ただこの映画だけでなく、「デットマン•ウォーキング」という映画も完璧なんです。主演はもちろんショーン•ペンです。
この映画はノンフィクション作品、デットマンウォーキングとは死刑囚が死刑台に向かう時に看守が呼ぶ言葉なんです。
そう、この映画、かなり重いです。
スピリチュアルカウンセラーと死刑囚のお話なんです。
この映画のテーマは単純に死刑の是非ではありません。もちろん、死刑制度の是非というのはこの映画の最大のテーマと言えますが、赦しの中に入り交じった愛も描かれています。
「i am sam」と共通しているのは現実の厳しさではと考えています。
死刑と親権の違いとはいえ、現実って優しくないんです。もう少し人々に優しさがあればと考えさせられる映画と言えます。
色々な意見があると思います。「デットマン•ウォーキング」でショーンが演じているマシューは死刑になって当然のクズ野郎だったんです。死刑になってから改心しても遅いという現実を目の当たりにするのですが、伏線としてマシューの相棒の方がえげつなかったりしてそいつが死刑にならなかったりする現実は本当に怖い。死刑になるかならないかは経済力の差なのです。
一つだけ完璧ではない所を探せといえば、被害者目線が少なすぎるという所くらいかと思います。
とにかくいい映画なんです。
ちなみにこいつは羊のショーン
フランス映画のけだるさと感性が好きな人には最高の映画と言えるかも知れない。ある意味完璧な映画と言える。
(ライターFT)
完璧な映画 フレンチムービー 「画家と庭師とカンパーニュ」
いい映画に巡り会えたとき、心の中でいつもこう思います。
「誰にも教えたくない」
一昔前はいい映画に出会ったらまずは仲のいい友人や友達に見といた方がいいと言っていたんですが(笑
【画家と庭師とカンパーニュ】解説/あらすじ
『クリクリのいた夏』『ピエロの赤い鼻』などのフランス映画界の巨匠ジャン・ベッケル監督によるフランスの田舎を舞台にした心洗われるヒューマン・ドラマ。『八日目』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞している名優ダニエル・オートゥイユ、『ロング・エンゲージメント』のジャン=ピエール・ダルッサンなど。
都会の暮らしに疲れた画家(ダニエル・オートゥイユ)は、生まれ故郷であるフランスのカンパーニュ(田舎という意味)に戻ってきた。両親が亡くなって以来放置して荒れていた庭を手入れするために庭師を募ると、偶然にも小学校の時の友達が庭師(ジャン=ピエール・ダルッサン)としてやってきた。成功を収めていたはずの画家は、自分の浮気が原因で妻とは離婚調停の真っ只中。娘にも愛想をつかされる始末。一方で庭師は、勤めていた国鉄を定年退職した後、念願の庭師を始め、家族とも幸せな毎日を送っていた。そんな2人は空白の時間を埋める間もなく意気投合し、お互いを‘キャンバス(画家)’‘ジャルダン(庭)’と呼び合い、尽きることなく会話を深め、お互いにとってかけがえのない存在となっていくのだったが…。
ストーリーはこんな感じです。
幼なじみが偶然、庭師だったこと、そこから始まる男同士の友情、お互いに決して深入りしすぎない大人のオッサン達が繰り広げる会話劇、この映画完璧です。最後はちょっぴりホロリと来る。
2007年製作、日本公開は翌年の2008年に公開されました。
監督さんはジャン•ベッケルという巨匠。
●ジャン•ベッケル監督、独占インタヴュー (シネマトゥディ)
主演の画家役のダニエル•オートイユは「八日目」にも主演しているフランスオペラ界の名バリトンなんです。
現在はレンタルで楽しむ事が出来ます。
本当に素敵な初老二人の会話劇、優しさに溢れた秀作です。
皆さんにも是非、この映画を楽しんで欲しいと思います。