あぁ あの頃 【自動販売機】 :: デイリーSKIN

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[2006年05月03日18時58分13秒]
あぁ あの頃 【自動販売機】

大人になってから、何のためらいもなく自動販売機でジュースを買っている俺だが、子供の頃はそれがすごく贅沢だった。うちが貧乏だったのか…。(ライター:チュロス)




今から30年近く前は500円もお札ですごく価値があったと思う。

1日の小遣いは30円(友達はみな50円〜100円)で、ホームランバー1本買ったら終わりだった…。「あたり」が出るのを祈りながら食べていたのが懐かしい。

そんな子供の頃にすごく興味を惹かれた自動販売機ある。

コカコーラ社の瓶ジュースの自販機で、左端に小さな扉があり、
お金を入れると瓶のジュースが抜ける仕組みになっている。

抜いた後は、「ポシュッ!」と自販機に固定されている栓抜きで栓を抜くタイプ。

(懐かしい・珍しい自動販売機がいっぱい↓)
http://www3.famille.ne.jp/~nom/jihanki/jihankiframe.html


自販機のデザインに惹かれたわけではない。
ただ、飲みたいだけなのだ!



お金を入れないと絶対に瓶ジュースは抜けないのだが、お金を入れずとも、扉は開く。

子供ながらに(おぉ!開いた!)と感動したのを覚えている。

開いたからには念のため引かねばならない!
扉が開いた瞬間から『飲める!』と思っているからである。

絶対に抜けるはずはない。しかし、この後が悪い。
抜けないはずの瓶が、引くと少しだけ前に出てくるのだ!

(あっ!抜ける!)

そう思った瞬間、『飲める!』だったのが『絶対に飲める!』に変わった。

必死に抜こうとするのだが抜けるはずもなく、
瓶を少し斜めにしたり、力任せに引っ張ってみたり…。

そうこうしている内に、オモテでなにやらカチャカチャと
怪しげな物音に気づいた店のおばちゃんに見って必死で逃げるのが常だった。



  (あれは子供の力やから抜けへんねんや…。何かええ方法ないかなぁ〜)
訳:(あれは子供の力では抜けないのだ…。何かよい方法はないものだろうか)


そんな事を考える毎日。突如ヒラメいた!
家から栓抜きとストローを持って行くのだ!

人間必死になると恐ろしいことを考えるものである。



ありがたいことに扉は開く、

開いた後抜かずとも持ってきた栓抜きで栓を抜く、

抜いた後は多少なりともこぼれるだろうが、持ってきたストローで飲む!

すばらしい!


と言うか、恐ろしい! 犯罪ではないか!


人は目的を達成するために必死になると周りが見えなくなる。
これは誰にでも言えることだ。

しかし、いざ実行しようとするとさすがに怖気(おじけ)づいた。
いいように言えば理性が働いたと言ったところか…。



今でも、あれは子供の力だったから抜けなかったと思っている。
今度見つけたら、絶対抜いてやる!

お金を入れてでも!











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