いくつもの無法地帯を渡り歩く、左拳銃の男… 彼の目的は復讐だった!
「神よ、俺はいつだって先に銃を抜いたことは無いぜ…」
(ライター:チュロス)
「やっとつバーキングの町に着いたなチュロッキー」
「さすが西部一と言われる職人が集まる町だけのことはあるなぁ、活気があるぜ」
「蹄鉄屋に車輪屋、歯車屋、なんでもそろってるなぁ、てぇしたもんだ」
「しかし、まさかコノ町にまでマクドーウェルの息がかかっているとはな…」
「お!ジャッキーだ!」
「おーい!ジャッキー!こっちだこっちだ!」
「やぁ親分、もうそろそろ着く頃だと思ってやした」
「チュロッキーの親分、しばらくでした」
「此度はオルドー親分の敵討ちだそうで、このジャッキーも及ばずながら力になりますぜ!」
「ありがとうよジャッキー、それにマクドーウェルを見つけてくれたってな、」
「ありがとうと言う礼は、おら〜腹の底から言ってるぜ」
「親分、もったいねぇ〜お言葉!」
「おう、ジャッキーそれはそうと、マクドーウェルの居場所は判ってるんだろうな」
「ココ最近見かけねぇ〜んですが、この先のプレサイスリー・ロボットって店が怪しいですぜ!」
「町の連中も、そこで、ヘンなもん作ってるって言ってますしね」
「あっしの考えるところ、そのヘンなモンってのが延べ棒じゃねぇかと…」
「でかしたぜ!ジャッキー!」
「早速その店に案内しろぃ!」
「プップレシックッサリ?…ここがそうか、ジャッキー」
「プレサイスリーロボットですぜ親分」
「そんなこたぁどうでもいい!」
「ここは確か…」
「呼び鈴がありますぜ親分!」
「おう!押してみな」
(うっ上?下?)
「どっちでもいいから押してみな!」
(ピンポーン!)
「おや?めずらしい、お客さんだ!」
「はいはい、今あけますよ〜!」
「いらっしゃいませ!今日は何がお入用で」
「おや?チュロッキーじゃねぇか!久しぶりだな!」
「よう!やっぱりDrバブルだったか!」
「なんでぇ、おめぇの知り合いか?」
「知り合いも何も、オレの記憶が戻ったのもDrバブルのおかげよ」
「えぇー!」
「そういう訳だジャッキー、Drバブルの店は白だな」
「てめぇ〜!チュロッキーの恩人を疑うとはふてーやろうだ!」
「ちゃんと調べてからにしろぃ!」
「面目ねぇ〜親分にチュロッキーの親分」
「疑ってすいません、Drバブルの旦那」
「なぁ〜にいいって事よ」
「そんなことより、今『精密ロボ』ってのを作っててな、起動実験段階なんだぜ!」
「こいつが完成すりゃ、世の中ひっくりかえるぜ!」
「ガソリンは使わないんだぜ!バイオ燃料、つまりトウモロコシを燃料にしてるんだが、そのままのトウモロコシを100g程こいつに入れるだけで2500馬力は軽く出るって予想でペチャクチャペチャクチャ」
「まぁまぁまぁ!おめぇさんの言いたいことは、オレ達にゃ〜さっぱりわからねぇんだ」
「さっぱりわからねぇが、その、精密ナンとかってのが、すげぇ〜事だってのはわかるぜ」
「ついでと言っては何だが、そのすげぇ〜おめぇさんの頭で一つ考えてくれねぇか」
「実は、これこれ、こう言うわけよ」
「なるほど、親分の敵討ちとはおめぇさんも律儀者だな」
「ここいらで、金属を製錬するのに最適なのは、鍛冶屋だぜ」
「町の大通りに面してる蹄鉄屋へ行ってみな」
「なるへそ!鍛冶屋か!」
「あぁ!間違いねぇな」
「親分!行ってみましょう!」
「まぁまぁ、待ってくんね〜、待ってくんね〜」
「この町は職人の町だぜ、ガンマンのおめぇさんたちのカッコじゃ、めだってしょうがねぇぜ!」
「しょうがねぇ、『精密ロボ完成記念Tシャツ』を特別に分けてやるよ」
「精密ロボTシャツ!3500ゴールド!安い!」
「注文が集中していま〜す!」
「残り5枚をきりました〜 お早めに〜」
精密ロボTシャツ マジで欲しい!
「オレたち、このままでいいから…おかまいなく…」
つづくかも
「神よ、俺はいつだって先に銃を抜いたことは無いぜ…」