■箪笥(たんす)・長持(ながもち)・鋏箱(はさみばこ)・火鉢(ひばち)・台子(だいす)
箪笥(たんす)
・衣服や服飾用の小道具などを納める収納家具。
引出しがついていて、江戸時代になって現在の形がつくられました。当然のことながら、お雛道具も江戸時代以降ということとなります。
長持(ながもち)
・衣服や調度などを納める長方形の大型の箱。
外出用のもので、吊り金具が両方についていて、棒を通して前後二人で担ぐように作られています。
鋏箱(はさみばこ)
・長持ちと同様に外出の際に必要な衣類・調度・装身具などを納めて、従者に担がせたものです。
四角形で、フタがついていて、棒をフタの上に通して肩に担ぎました。
・古来、竹に衣服を挟んで運んだために、「鋏箱」という名前となりました。大名行列では先頭を行くため、先箱「さきばこ」と呼ばれました。
火鉢(ひばち)
・簡略形は四角の箱のみですが、正式な火鉢は「台火鉢」と呼ばれ、猫足形の4本の足のついた四角形をしています。
台子(だいす)
・茶の湯に使用される移動式の棚のこと。
正式な茶の湯に使用されるもので、風炉・釜・水指・建水・杓立・蓋置の皆具を載せたものです。 |