―もちろんこの200年の間に大きな変化はありました。
昔は今のような醤油造りの大型な機械はなく、全て自然の力や人間の力で作業を行っていました。
天然で行えば、1年〜2年はかかる醸造も、現在では、タンクで温度や湿度を管理することにより
その時間を半年に縮めることが可能になりました。
また諸味をこす作業もフリーラン(手絞り)で行っていました。
もろみをしぼるのは大変な作業の一つで、それを今は圧搾機で何回かに分け
何百トンの圧をかけれるため、その手間を省くことが可能になりました。
それは醤油造りにかけてのスケールが、近代になればなるほど大きく変わったことです。
醤油を作る上でとても重要な麹菌も純粋培養が可能になり、味を安定させることができました。
また、オーダーメイドや完全レシピ化などのお客様のニーズが多様化していく時代と共に
そのニーズも様々なものが増えてきたことです。
逆に変わらないものは、醤油造りの原理は何も変わっていません。
また麹菌も純粋培養が可能になったことで、同じ麹菌を使い続けることが可能になりました。
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