邦画の異色作を考える。まとめ :: デイリーSKIN

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[2017年03月14日00時00分00秒]
邦画の異色作を考える。まとめ

日活ロマンポルノは「映画」です。今こそ見るべき究極の16選



(ライターFT)

邦画の異色作を考える。


 邦画で異色作といえば、一番に思い出すのが日活ロマンポルノです。とにかく予算が決められていて、ある程度の収益を上げる為にお色気をメインに出し、監督も若手の実績のあまりない監督がいつか夢を叶える為に創意工夫し、最大限の能力を発揮する映画ともいえる。



 上記画像は「赤線玉の井 ぬけられます」という日活ロマンポルノの名作のワンシーンなのですが、この画像を見ただけで何ともいえない昭和のエロチシズムをかきたれられるのは私だけではないはずです。

 ストーリー

シマ子は玉の井の特飲店「小福」で働いている売春婦である。彼女は、どういうわけか刺青をしている男に弱くて、自分も太モモに、花札の桜の刺青をしている。そして現在は、やくざの志波と馴染みを重ねている。新春を迎えて、いよいよ四月一日から売春防止法が発令されることになった。公子は正月早々下町のアパートに住む松田と結婚するために辞めた。昨年の正月に繁子が一日に二十六人の客をとったと聞いた直子は、十三人を済ませたばかりだが、繁子の記録を破ろうと大張り切りである。帳場の親父の話では酔っぱらい相手には“また火鉢”で温めるのがいい、と聞かされた女たちは、早速、大火鉢に股がって肝心のところを温めて、客を相手にした。すると効果は抜群で男は次々と終ってしまう。一方、シマ子は、バクチ場から志波の使いが来て金を届けるように伝えられたので、客の了解を得て金を届ける。その帰り路、後を尾けて来た若い男に挑まれるが、勝気な彼女はハネつける。その頃、新婚旅行から帰って来た公子が「小福」に現われた。公子は、松田では欲求が満されない、洗って帰れば判らない、といいながら客と一緒に部屋へ上ったので、女将はあきれ顔である。一方、直子は他人のことなどかまっていられない。さっと済ませては次の客……といった具合に大奮戦。酔客と女たちの肉の取り引きが売防法の発令を前に、火花を散らす勢いで続けられていった。...
映画.comより抜粋

 1974年の名作ですが、キャストがまた凄いんです。

 主人公は宮下順子。



 今や2時間ドラマでは名バイプレイヤーとして不動の地位を気付いた女優さんで、演技力は抜群です。もちろん日活ロマンポルノの代表的な女優さんだったそうです。当時の彼女はかなり妖艶な雰囲気。「赤線玉の井 ぬけられます」ではもちろん主人公。



 そしてあの蟹江敬三も日活の常連俳優さんだったんです。彼は日活ロマンポルノでは強姦の美学と呼ばれる程のレイプ映画では高い評価を得ていました。

 晩年は名刑事役や情に熱い父親を演じさせたら右に出る俳優はいなかったのではないでしょうか。しかし日活時代は完全に悪役で最悪のレイプマン、その最低最悪の中にも独特の美学を導きだす蟹江敬三の演技スタイルは当時の人達を震撼させたのではないでしょうか。

 テレビドラマでもこうした実績をかわれ、「Gメン' 75」では「ドラマ史上屈指の悪役として連続強姦殺人、望月源治という強烈なサイコパスを演じて魅せてくれました。



 レイプした後に手斧で頭をかち割るというIS並みの非道っぷりです(笑

名脇役の蟹江敬三さん急逝 屈指の凶悪犯、「強姦の美学」…迫真の演技が“伝説”に

 「赤線玉の井 ぬけられます」は売春婦達のお正月、稼ぎ時の様子をコミカルに描いています。その中に見え隠れする悲哀が名作といえる所以です。

 監督は鬼才、神代辰巳監督(くましろたつみ)、1995年にお亡くなりになりましたがロマンポルノのエースと呼ばれた名監督さんです。ショーケンこと萩原健一や桃井かおりも神代辰巳監督の大ファンらしく、ショーケンは自分の代表作となった「もどり川」という映画の監督に神代辰巳監督へのオファーした程。

 奥が深いですね、邦画って。
 
水谷豊、かみしめる人生とは不思議…子役から俳優50年、「相棒」18年



(ライターFT)

邦画の異色作を考える。水谷 豊編


 TVドラマ「相棒」でも個性的な演技が光る水谷豊の演技はやはりどこか違う。「相棒」を観ながらいつも思うのは、「変なおっさん」という印象。とにかく引き込まれる演技である事は間違いない。水谷豊の素晴らしさがヒットに繋がっているのも頷けますね。



 私自身、年代的には小さな頃のTVドラマで「傷だらけの天使」という萩原健一と水谷豊のダブルキャストのドラマが水谷の出世作になる。



 アキラという役名で、ショーケンこと萩原健一の弟分役になる。アキラの劇中スタイルは革ジャンにスカジャンというロカビリーチンピラスタイル。このドラマがきっかけで革ジャン、スカジャンブームが再燃した程流行ったそうです。現在では確立されたスタイルになっていますね。

どーか誰にも見つかりませんようにブログ

 上記で「傷だらけの天使」の最終回が記載されています。

 とにかく水谷あってのショーケン、そして「傷だらけの天使」だったと思います。1978年に「熱中時代」というTVドラマで最高潮のブレイクを果たす。水谷豊が教師になり、「傷だらけの天使」役のイメージを払拭し、演技派俳優の名を名実共に手にしたのです。とにかく水谷豊、裏の顔だ何だといわれていますが、演技は本物です。中でも映画「青春の殺人者」は異色中の異色、いや問題作かも知れない。

青春の殺人者 ムービーウォーカー ストーリー等

 とにかく難解、そして重い、暗い。

 無軌道な若者達の言いようのない不満が爆発して破滅に向かうストーリー、そして破滅に向かう様を客観的に淡々と見つめているヒロイン。

 賛否ある映画とは思いますが、個人的には強烈な作品、そんな印象です。



 とにかくあの右京さんと同じ人物の演技とは思えないのです(笑



 観終わった後の爽快感なんて皆無!
 
 

 上記画像の水谷豊の表情が映画そのものを伝えているような作品です。

 でも必見の作品、水谷豊の面白さが伝わる映画です。

『君の名は。』興収200億円突破が確実視 『千と千尋』に次ぐ邦画歴代2位が射程圏内に



(ライターFT)

邦画の異色作を考える。大林宣彦と小林聡美、尾美としのり編


 大林宣彦と小林聡美、尾美としのりといえば現在ではベテラン俳優に名監督と呼ばれています。今回ご紹介する「転校生」という邦画はかなりお勧めの青春映画になります。「君の名は。」も男女が入れ替わる事がメインテーマ、「転校生」はその元祖ともいえる映画になります。



 小林聡美は三谷幸喜の元奥さんで女優さんです。



 素敵な女優さんです。

 山中恒のジュブナイル『おれがあいつであいつがおれで』の映像化作品。一字違いの幼なじみ・斉藤一夫と一美は、石段から転げ落ちたことで、人格が入れ替わってしまう。二人はそのことを秘密にしつつ、なんとか元に戻ろうと努力するが……。大林宣彦の故郷でもある尾道を舞台に、シチュエーション・コメディの要素を含みつつノスタルジックな青春ドラマに仕上げている。

転校生 Yahoo映画より抜粋

 この映画、異色作というより不朽の名作といえます。

 ユーモラスで大林作品特有のノスタルジックな映像、広島県尾道市というロケ地がノスタルジックさをさらに上げている。

 そして小林聡美の存在感が目立つのだけど、もう一人の主人公である尾美としのりもまたいい。小林聡美と入れ替わり人格が女性になるのだけど、中学生くらいの男の子がやる悪ふざけでズボンとパンツをずらすというシーンでは見事に入れ替わった女性人格を見事に演じきっている。

 見ていられない程女性としての何ともいえない青春の残酷さを感じてしまった。物語全般的にユーモラスな映画ではあるのですが、このシーンだけは演者のクオリティの高さで残酷さを感じてしまった。



 尾美としのりは劇団ひまわり出身で子役からの芸能生活を送っているベテラン俳優さん。色々なドラマや映画に出演している名バイプレイヤーです。多分、日本で1,2を争う演技力を持つ俳優さんではないかと思います。



 この映画の影響は大きく、大林監督の独特の映像美、主人公2人の演技力の素晴らしさ、観ていない若い人達にお勧めの素敵な青春映画です。











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