戦慄の弾き語り師「木村三郎」 :: デイリーSKIN

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[2006年11月10日17時49分50秒]
戦慄の弾き語り師「木村三郎」

関西で頑張っている ”イケテル” 人々をいつものようにF・Tが独断と偏見?でご紹介する新企画です。関西を中心に活動しているアーティストやその他、面白い人物をPick Upしてご紹介致します。

今週はA&A企画のイベントで大阪アメリカ村にあるライヴハウスKING KOBRAからのレポートになります。

                         (ライターFT)
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11/8、大阪アメリカ村にあるライヴハウスKING KOBRAに行って参りました。このライヴイベント、お客様を飽きさせないステージ構成が綿密に企画されておりました。

このライヴイベントの模様はまた日を改めてお送りするとして、今回のライヴイベントに出演していたミュージシャン ”木村三郎” さんにスポットを当ててご紹介致します。



アマチュアミュージシャンのライヴを見る時は常に辛口で見てしまうクセがある。今回のこの木村三郎氏のライヴも例外ではない。同じミュージシャンとしてみてしまう為だと考える。

自分で意識して辛口になっているわけではない。ライヴを見ていてちょっとしたしぐさや曲の構成、メンバーのバランス、その他色々と酷評してしまうクセが抜けない。

このライヴイベントでもどういったバンドやミュージシャンが出るのかは良く調べて無かった事もあり、予備知識は全くなかった。A&A企画の社長さんを見るためにこのライヴイベントに足を運んだようなものだった。

4バンドが出演の予定のライヴで ”木村三郎” は3つめの出演だった。

ステージには幕がかかっている。店内の照明が落ち、アルペジオから始まるギターがモニターから流れてきた。スローな曲調だ。

幕が下手から上手に開かれ、木村三郎は姿を現せた。


 木村三郎

ドラムセットに腰を下ろし、ギターを弾いている。

この時、『なんや、ただのかっこつけニーちゃんか!』といつもの辛口から入ってしまった。しかし、彼の歌声はかなりの上手さがある。ギターも正確で音質もかなり心地良い。

妙にハッキリとした声で歌詞が全て聞き取れる。ミュージシャンは個性を尊重する為、特にVoは語尾の聞き取り難い歌い方をするVoが多い、しかしこの木村三郎氏は全ての歌詞の言葉が奇麗に耳に入ってくる。

オープニングの曲が終わり、次の曲に入った時に彼のアコースティックギターのプレイにまず驚いてしまった。

キザイア・ジョーンズばりのパーカッシブなギタースタイルだ。ギターを掻き鳴らす右手の指全てにはバンテージが巻かれている。相当なストーロクとタッピングの為だろう。

掻き鳴らし、叩く!情念を感じさせるギタープレイに、


   『こいつは只者ではない!』


と、思わざるを得ない。




歌詞は全て日本語で弾き語りと言えども、彼の歌詞の言いまわしは独特の言いまわしでまるで講談師を感じさせる言いまわしだ。

時折、曲中で語りがたくさん入るのだけど、かなりの早口。だけど何を言っているかは全て聞き取れるカツゼツの良さ、そして一切噛む事も無い。

歌詞には全てストーリー性が重視されているようで、まるで情景が見えるような臨場感がある。ホントにビックリした。

ステージングも基本はカッコイイスタイルで通しているが時折見せるコミカルな動きが見ている人を全く飽きさせる事がない。


 きっと彼は天才だろう。



ライヴも中盤に差しかかり、”多摩五郎の疾走” と言う曲が始まった。この曲がまた良く出来た曲で見ていて思わずのめり込んで聴き入ってしまった。彼の歌う歌詞を一つも聞き漏らさないように、気が付くと身を乗り出して聴いてしまっていた。

この曲ももちろん、ストーリー仕立てになっていて、中盤にある語りは本当に面白かった。

http://blog.livedoor.jp/kimura360/
このサイトに彼の多摩五郎の疾走の歌詞があるので読んでみて下さい。とても長い歌詞だけど、メチャクチャ面白い歌詞に仕上がっている。

不良グループの少し悲しいエピソードから始まり、実際にあった38年前の事件『3億円強奪事件』を見事にリンクさせている。

そして多摩五郎の名前の由来が曲、最後のオチになっていてかなり面白い。

きっと彼は天才ではないだろうかと本気で思った。

 CD バリカン 買い忘れた・・・・・


彼のライヴはとても楽しい。
きっとキライな人も多いかも知れない。
その反面、はまる人はきっと彼の虜になってしまうだろう。
オレもその一人だ。

まだ、CDを聴いたわけでは無いが、彼の素晴らしさはライヴにあるだろう。
きっとライヴの方が心に突き刺さるだろう。

独特の歌と講談師のような語り、戦慄の弾き語り師、場末のプリンスと名乗るのははまり過ぎだと感じた。


講談師・神田山陽

彼のライヴ画像を撮るのを忘れてしまうほど、ライヴにのめり込んで見てしまった。だから画像は少ない。

ホントにまいった。

ライヴが終わり、彼に声をかけてみた。
とても気さくな人で、腰の低い礼儀正しい人だった。
ファンになってしまった。

ホームページは木村三郎劇場というプロフィールを見るとかなり面白い経歴の持ち主。メジャーに行けば話題になる事は間違い無いだろう。なんでメジャーに行かない?木村三郎!

デイリーSKINでは彼を密着して取材をしたい稀に見る逸材と感じています。彼の許可さえ下りればまた取材してお知らせ致します。

木村さん!追跡取材お願いします!

しかし本当に面白かった!久々に心の底から良いライヴを見れたと感じている。皆さん、機会があれば是非、木村三郎を見に行こう!

http://blog.drecom.jp/kimura36/ 木村三郎劇場(HP)




ライヴスケジュール

11月18日(土) 京都スローハンド

マンスリー新シリーズ開始!!
テハンノ大将・浅田純平さんとツーマンで対決!

開演: 19時半
チャージ: 1000円
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/7359/


11月22日(水) 京都バリバリインドネシア

詳細未定


11月24日(金) 心斎橋パルチザン

夜士郎さんとツーマン! ガチンコバトル必至!!

時間: 20時
チャージ: 1000円
http://members.goo.ne.jp/home/folk-partisan


11月25日(土) 木屋町Booze.K

お店の10周年パーティーに出演。
詳細は未定です。


11月26日(日) 奈良大和高田スカーフェイス




















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