舞洲スラッジセンター総集編 :: デイリーSKIN

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[2011年04月08日00時00分00秒]
舞洲スラッジセンター総集編

 大阪市内の湾岸、舞洲にある大阪市が建設した下水汚泥を溶融処理する汚泥集中処理場のこと。

(ライターFT)

 舞洲スラッジセンターって何?




 舞洲スラッジセンターのHPによると

 下水処理場には汚水を処理する『水処理施設』と、汚水を処理した後に残る汚泥を処理する『汚泥処理施設』があります。家庭や工場から出た汚水や雨水は下水管を通り下水処理場へ集め、処理し、川に放流します。

・下水汚泥を効率的に安定して処理
・下水汚泥の輸送をトラックからパイプへ
・下水汚泥の処分を埋立処分から有効利用へ
・効率的な汚泥処理研究・開発の結晶!

 このように記載されている。

 大阪市HP舞洲スラッジセンター

 環境保護芸術家として世界的に著名な故フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏がデザイン担当した経緯があり、これが赤字財政垂れ流しの大阪市に批判が寄せられている。

 批判は大阪民国ダメポツアーで読んでもらえればよいとしてこの建物を建設したフンデルトヴァッサーという人は他にもこんな建設物を設計している。


オーストリアにあるフンデルトヴァッサー作の温泉村

 まさに個性的な建築デザイナーであることは間違いない。

 

この人がフンデルトヴァッサー

 オーストリアの芸術家で舞洲にはこのスラッジセンター意外に大阪市環境局舞洲工場も手がけている。

   大阪市環境局舞洲工場

 とにかく世界的に有名な建築デザイナーであることは間違いない。

 そして何故、このデザイナーに大阪市が多額の建設費を投じ依頼したのかは横山ノック知事の時にオリンピック誘致の話が持ち上がったとされている。

 残念ながらオリンピック誘致は無駄に終わりましたが、巨額の資金投入の残骸と言われても仕方ないのは確かな話。

 でも、デザインを真近で見るとかなりの迫力であることは間違いない。

 ただ、ヨーロッパの普段でも素敵な街並みにフンデルトヴァッサーのデザインした建築物は絵になるのだけど、舞洲と言う不毛な埋立地にそびえ立つこのアンバランスな景色はどう表現すれば良いのだろうか?

 特に夜などはかなり不気味な感じさえする。

ウィーンの市営住宅

 上の画像を見る限りでは斬新で街を歩く人々を楽しませてくれるようなヨーロッパの洒落た風景という感じを受けるが、舞洲にそびえ立つこの建築物はデザイナーの意図とは少し異なるように感じるのはきっと私だけではないはずだ。

 
 フンデルトヴァッサーのデザインコンセプトは複雑に絡み合いながら全体として秩序を保つ自然の仕組みに多くを学ぶというもの。

 そのコンセプトはヨーロッパのような街並みだからこそそのデザインも生きてくるのではないだろうか。

 ディープエコロジーという観点と思想を基盤にしていたフンデルトヴァッサー、確かに下水や焼却場のデザインということでは合致しているかも知れない。

 舞洲スラッジセンター。




(ライターFT)

 夜の舞洲スラッジセンター


 とにかく世界的な建築家が建てただけあり存在感は抜群。

 前回も書きましたがとにかく周りの風景と同化しないのが残念。

 舞洲という不毛な埋立地に聳え立つ大阪市のシンボル。

 夜はまた違った顔を見せてくれます。






 日が落ちるにつれ建物の表情も移り変わります。

 1928年、オーストリアのウィーンに生まれた画家で建築家、フリーデンスライヒ・フンデルトワッサーの作品としては自然との共存という彼の理念と周りの風景のギャップが残念でならない。

 本来ならヨーロッパの素敵な街並みの中に溶け込む彼の斬新で前衛的なデザインが景色と同化し、彼のデザインを引き立てているが、この舞洲のスラッジセンターはどうしても周りと同化していない。



 この画像は通りの向こうに聳え立つフンデルトデザインのゴミ焼却場になりますが、周りの風景と同化するどころか不気味にさえ感じる。

 これがヨーロッパの街並みの夜ならもっと素敵にこのデザインは感じることだろう。



 舞洲スラッジセンターに戻ろう。

 こちらもやはり不気味な感じが否めない。

 この建物の周りを1週してみた。

 夜なので街頭がない場所ではうまく撮影出来なかったので残念だけど、誰でもこの遊歩道を歩くことが出来る。




 小川が流れ、小さな池には錦鯉などが泳いでいてかなり楽しい。

 が!

 裏手に回ると何故か

 禁じられた遊びが大音量で流されている。

 時間ごとに流されているようですが不気味さに拍車をかけ、恐怖さえ感じる。

 しかもオルゴール調の禁じられた遊びなのだ。

 かなり怖い・・・



 フンデルトヴァッサーは日本ツウとも言われている。

 東洋の自然などにも影響を受けていたようで、そうした思想からこのスラッジセンターのデザインを引き受けたのかも知れない。

 ただ彼の素晴らしさは舞洲スラッジセンターを見れば一目瞭然なのは確かなこと。

 大阪市の無駄使いを批判するべきであって、彼の作品を批判するものではない。

 ただ、残念なことは街並みに同化してこそ彼の作品は元の何倍にもなって、季節の移り変わりや人々が集う憩いの場所としてそのデザインの力を発揮するのではないでしょうか?

 この建物が京都や奈良の自然豊かな街並みに建てられていたら、また違った評価が出ていたことは間違いないのではないだろうか?




 不気味に鳴り響く、禁じられた遊びと聳え立つ塔が何とも不気味な雰囲気になっている。

 しかし彼の作品はやはり存在感はあり、じっとその場に立ち尽くし、見つめ続けているほど圧倒される。



 











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