英国人貿易商トーマス・ブレーク・グラバー(Thomas Blake Glover)の息子、倉場富三郎が注目されているわけ :: デイリーSKIN

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[2010年07月24日00時00分00秒]
英国人貿易商トーマス・ブレーク・グラバー(Thomas Blake Glover)の息子、倉場富三郎が注目されているわけ

 龍馬伝でも登場しました長崎グラバー亭の主、英国人貿易商トーマス・ブレーク・グラバー。

 ここ最近、その英国人貿易商トーマス・ブレーク・グラバーの息子、倉場富三郎が注目されている。




(ライターFT)

 英国人貿易商トーマス・ブレーク・グラバー

(Thomas Blake Glover)の息子、倉場富三郎が注目

されているわけ



 幕末から明治維新にかけて活躍した著名なスコットランド人貿易商 Thomas Blake Glover の次男として1870年12月8日に長崎に誕生。

 アメリカで生物学を学んだ彼は父が設立していた「ホームリンガー商会」の社員/重役を歴任し、第二次大戦前まで長崎の実業界/社交界の中心として活躍しました。

 死の商人の息子なのですが、本人は日本と諸外国との橋渡し的なことに力を注ぎ、1907年(明治40年)10月ホーム・リンガー商会は、日本で初めて蒸気トロール船を取り入れた「長崎汽船漁業」を設立し、専務取締役に富三郎が任命された。



 彼は、ただちにアバディーン在住の知人を通して、蒸気トロール船購入手配をするなど力をつくし、新会社を急速に発展させ日本の漁業会社のリーダー的存在となった。

 長崎の水産事業の発展に大きな尽力を尽くした人物なのです。

しかし晩年、第二次世界大戦が始まると、英国人の父と日本人の母との混血児だった為、スパイ容疑をかけられ国の監視の中で厳しい生活を送ることを強いられた。

 終戦直後、とうとう自殺してしまい、不幸な最後を遂げる。

 彼の残した功績は大きい。

 グラバー図譜『日本西部及び南部魚類図譜〜Fishes of Southern and Western Japan〜』)

 明治末から、昭和初期までの間に有名日本画家を起用し、長崎の近海の魚の正確な描写をした魚類図鑑を制作し、海産物や魚類の絵800点、全32巻を制作した。










 日本画家、中村三郎らによる絵が高い評価を得、現在でも人気を博している。

 学術的、絵画的にも美しく、評価は今尚高い。

 


 長崎の実業界の中心人物だった倉場富三郎、トロール船から水揚げされるさまざまな魚たちを見て日本近海にすむ魚類の分類学的研究を目指し、魚譜を作ろうと決心し、すばらしい傑作を残してくれた。

 25年もの歳月をかけ作られたこのグラバー図鑑、美しい図鑑としてこれからもずっと後世に残る秀作と思います。



 晩年は厳しい生活を強いられたようですが、長崎の坂本国際墓地(長崎市)の一角にある両親のお墓の隣で静かに眠っています。

 ではまた!












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