ボクシングマッチ レポート at なんばグランド花月 後編 :: デイリーSKIN

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[2007年12月30日00時00分00秒]
ボクシングマッチ レポート at なんばグランド花月 後編

2007年12月18日(火)
 午後6時35分 NGK(なんばグランド花月)
 ムゲン・祥福企画 X’mas Event IN 潟Wョイント  認定J.B.C
 VANGUARD・虎寿司・ルースロン THATRE BOX


 今日はこの大きく見出しになっているフェザー級8Rとライト級10Rの試合をご紹介!









ムゲン・祥福企画 X’mas Event

IN 潟Wョイント

VANGUARD・虎寿司・ルースロン

THATRE BOX.



マリ男のボクシング観戦レポート 後編 





 先週に続きまして〜12月18日にNGKことなんばグランド花月で行われた
 ボクシングマッチのレポート後編です。




 ではさっそくですが!
 この試合が僕が選んだベストマッチ!


 
第8試合 フェザー級 8R
 テクニシャン 片山博詞(アポロ)  VS  中川直幸(ハラダ)



一番ハラハラ&ドキドキした

ベストマッチ!!


 テクニシャンと呼び名が付いている片山選手。
 名に恥じぬボクシングスタイルは1R目から垣間見ることができる。
 片山選手はガードが低く、スタンスを広めにとったアウトボクサーという感じ
 開始そうそう中川選手がしかけるが、片山選手はよけるよけるの連続。
 

そして、スキを見つけてはカウンターと、テクニシャンと呼ばれる由縁が感じることができました。


 1R・2Rとよけながら、当てる、のスタンスで優勢に試合を進めていた片山選手。


 一方、中川選手は動き回るテクニシャン片山選手に翻弄されながらも
 堅実且つ丁寧にパンチを放つ。



 中川選手の堅実さにセコンドや観客からは
 ボディ!ボディ!距離をつめろ!前へ出ろ!
 と声がだんだん大きくなっていく。



 そして3Rに進み、このままの状態で試合が運べば
 片山選手が狙っているカウンターでKOもしくは判定で大差勝ちだろうと思った矢先…。
 ダウン!
 予感的中!










 ではなかった!


堅実に攻め立てた中川選手の左フックが片山選手を捕らえる!

ダウン!



 堅実にジリジリと攻めたてた中川選手の蓄積がココで開花した。左フックが顔面にヒット!

 観客がさらに沸きあがる!
 「行け〜!中川!このラウンド終わりや〜!」
 と声援が飛ぶ!




 カウントが始まり、片山選手はすぐに立ち上がりファイティングポーズを取る。ファイト!




 審判がそう発した瞬間、中川選手が勢いよく距離をつめた!
 まだパンチが効いている片山選手に、猛反撃に向かう。
 応援してくれる人々の期待に答え、倒しにかかる。


クリンチなんて振りほどくほどのパンチの嵐!

これで試合が終わると感じた。






 しかし、片山選手もなんかとか持ちこたえ次のダウンは奪わせない。
 意識朦朧としている中も、上手くダッキングをしたり、クリンチをし、相手の脇の下に入りこみ
 
次のクリーンヒットを打たせるものかと、なんとかかいくぐる。



 このままでは終わる、と感じた瞬間片山選手側のセコンドから
 あと1分! 30秒 15秒、10秒と時間は刻々と刻まれ
 その間も中川選手の猛威は続く!
 ダウンか!持ちこたえるか!どうなる!と試合に釘付けになっていると
 カーン!
 3Rの終了の鐘が鳴る。



 なんとかコーナーに戻った片山選手に観客から声援が鳴る。
 逆に中川選手サイドからは、
 「次のラウンドで終わらせろ〜!」
 「まだ相手効いてるぞ〜!」
 と会場は沸く。

 次のラウンドで中川がまた攻め続けるのか
 それとも、片山選手が持ち直すか…



 そして4R。
 観客の声援通り、中川選手早々に攻めたてる。
 倒してやろうという勢いがこちらにも伝わってくるようだった。

 3Rのダウンもあり、少し足が止まったように見えた片山選手。
 パンチは当たるものの、クリーンヒットには及ばない。
 ただこのまま続けていけば、またダウンを取れるだろうと思ったが
 互いに決定打はなく4Rは終了。



 続く5R目、青コーナー中川選手は至近距離からのショートブローを堅実に入れていく。



 誰もがこれから徐々に中川選手が優位に試合を進めると思っただろう。
 しかし、意外とそう簡単にはいかない。
 片山選手は4R目にあまり動かずパンチをかわし続けたことにより
 スタミナを温存し、少しずつ本来の動きを取り戻していく…。
 5R以降、ダウンを取られたにもかかわらず、時間が経過するにつれ
 テクニシャンであるキレが戻ってくる。

 あれほど攻めたてていた中川選手のパンチがなかなか当たらない。

 3・4Rにラッシュをかけたせいで、スタミナを余分に使ってしまったことが
 ラウンドを重ねる毎に出てきたのだ。
 そうなれば、片山選手のアウトボクシング生きてくる。

 それでもなお堅実なボクシングを続ける中川選手。
 何度か打ち合うシーンはあったものの、片山選手がどのラウンドも手数で勝り
 カウンターも当たっていく。一方中川選手はパンチが空を切る回数が多くなる。

 会場からはどちらの声援も大きくなり、一番の盛り上がりを見せる。



 そして最終ラウンド。

この3分間で最後!お互い、狙うはKOのみ!
そんな気迫が感じられるほど、試合は最終ラウンドで最高潮の盛り上がりをむかえる!



 お互いスタミナ限界で相手を倒しにかかる!

 両者一歩も退かない。パンチより何より気持ちが前へ出てるのが会場まで伝わる。



 一度ダウンされたので、もしかしたらと思ったが
 テクニシャン片山選手はそれでも自分のボクシングスタイルで相手を翻弄し
 それから持ち直したことにより、判定3-0で片山選手の勝利。
 今回全9試合で一番の盛り上がりがあり
 ボクシングの面白さ・上手さ・難しさ多くを垣間見ることができたベストマッチであった。

結果:判定3-0 赤 勝者 片山選手








第9試合 メインイベント ライト級10R
 日本ライト級11位 大沢宏晋(大星)
2005年度ライト級西日本新人王
VS
 OPBFライト級2位 比国ライト級チャンピオン JR・ソラノ(比国)


 今日のメインイベント。大沢選手は2005年の西日本の新人王。
 対するソラノ選手は東洋太平洋2位のランカーであり、自国チャンピオン。
 その情報だけでも、試合に対しての期待は高まるばかりです。

 ソラノ選手はジリジリと距離をつめ
 自分の間合いをつくりパンチを放つインファイタータイプに感じ
 対する大沢選手はガードが高く保っていたものの
 軽やかなステップワークで相手との距離を保ち
 スキを見てはすかさずパンチを放つアウトボクサータイプに見えた。

 どんな試合展開で進むのかと思っていたのですが、さすがに10Rもあるので
 1〜3Rまではほとんどお互いに様子見状態で、大沢選手が足を使い
 手数は少ないもののソラノ選手を翻弄していたように見えました。

 しかし、4R以降になると展開がガラッと変わりました。

 1〜3R目はソラノのパンチが空を切ることが多かったのですが
 フィリピンチャンピオンということだけあり、どんどんと本来の動きに変わってきました。

 少し大降りながらも速くて重そうなパンチの連続が大沢選手を襲います。

 当たる場所によっては、ドン!ドン!とスゴい音が会場を包み
 その度会場が沸き、観客からは
 「やっぱりチャンピオンだけあり違うな〜」と言うコメントもチラホラ聞こえてきました。
 僕自身もそう感じる迫力が十分ありました。

 一方大沢選手は、そんな当たればヤバいパンチを軽やかなステップと
 しなやかやスウェーバック・ダッキングでかわしていくシーンが
 とても見ていてハラハラさせるものがありました。

 パンチが当たったとしても、上手くポイントをずらして有効打はまぬがれたり
 ブロックするシーンが多くなる。

 でも、あのパンチをあの距離で、何発も打たれることが
 どれだけ精神的なダメージとして大沢選手を襲っているだろうと感じました。
 それがラウンドを重ねるごとに徐々に蓄積しているようにも見え
 大沢選手の手数か極端に少なくなったのを感じた。

 それでもクリーンヒットはなかなかもらわない。

 しかし、ラウンドが重なるにつれ
 8ラウンド目からは大沢選手からのクリンチが目立ってきました。

 「当たれば、KO必須のあのパンチ…当たるのも時間の問題だな」
 と正直思いました。

 でも大沢選手も必至に離れて打つを徹底し、特にボディを重点的に放っていきます。
 それが蓄積されてきたのか、相手選手ソラノ選手も手数が少しずつ減っていきます。

 試合の中盤に見せたヤバいパンチはそこまで出ない。
 その分大沢選手のパンチが増えていきます。

 そうなれば、どんどん大沢選手のペースになっていきます。このまま追い上げだ!
 とセコンドや会場が沸きます。
 そのまま最終ラウンドまで進み
 決定打はないものの、堅実に攻めたてて
 結果は判定に…。





 試合を優勢に運んだソラノ選手の3-0で勝利。

 WBCやWBAの登竜門とされる東洋太平洋の2位のランカーだけはあると感じました。
 大沢選手は、終盤に手数が増えていき倒しにかかるところは良かったのですが
 僕の勝手な見解で申し訳ないのですが、少しエンジンをかけるのが遅かったと感じました。
 もう少し、早い段階で攻めにいっていれば、結果は違っていたように感じました。
 それでも、いつKOが出るか分からない状況で、もらえば確実KOのようなパンチをかいくぐり
 全10R戦いきった大沢選手に声援を送りたいです。

結果:判定3-0 勝者 ソラノ選手





 生で見るボクシングはやはり、見ごたえアリでした!
 テレビでは見るけど、会場には行ったことのない方!
 会場の熱気、選手・セコンドの勝利への執念、試合の緊張感・臨場感を
 ぜひとも、会場に足を運んで感じて下さい。
 スポーツ好きな方は必見です!
 
 
 
 
 今回試合に出ていた全ての選手・関係者様、面白いボクシングの試合を
 見せていただきありがとうございました。
 また何かの機会があれば、レポートさせていただきたいと思います。


 以上で、マリ男のボクシングレポート at なんばグランド花月終わります。
 ここまで読んでいただきありがとうございました☆




















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