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[2018年05月29日00時00分00秒]
読みやすい小説家 浜口倫太郎



(ライターFT)

読みやすい小説家 浜口倫太郎


 映画「22年目の告白-私が犯人です」は邦画としても中々面白かったです。

 この映画がきっかけで、原作は浜口倫太郎だということを知り、現在までに2冊、彼の書いた小説を読んでみました。若手の作家で、テレビバラエティー番組の放送作家として活躍していた人物で、若手の作家さんです。

 浜口倫太郎作の小説は、とにかく読みやすく、分かりやすい。



 「宇宙にいちばん近い人」を最初に読んでみたのですが、コミカルでホロっとさせてくれ、一気に最後まで読み進めたくなる味のある作風です。

 「宇宙にいちばん近い人」はあり得ない宇宙人が居候するという設定ですが、昭和30年代という時代設定ながら、当時の時代背景や当時の人々の考え方などが良く分かり、考えさえられることが非常に多い作品です。まだまだ進化中の作家さんだと思います。

 ついさっき読み終わったおが、「シンマイ」というお米つくりのお話です。



 この小説も、軽いタッチで一気に最後まで読み進めることができる秀作です。米作りや家族のつながり、友達とのつながりなど、人間のつながりについても大事な事なんだと再認識させられる作品でした。

 JA(農協)の事については批判と肯定の意見を描き、読者に対し考えさせることを問題提起しています。JA(農協)の良き点、悪い点を描き、必要性についても描かれています。物語全体のテーマとしても考える力という事に焦点を当てている作品です。

 おこめという日本人のアイデンティティとも言える米作りを通し、世の中の簡単な仕組みや考え方をサラッと教えてくれる作品で、私達に考える力とは何かを教えてくれる秀作です。

 読み終えた後、美味しい米が無性に食べたくなる作品でもあります。












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[2015年11月03日00時00分00秒]
文学としてのエロス

官能小説よりもエロい? 女流作家たちのセクシー文学ランキング

 男性目線と女性目線のエロさは違います。

 エロスとは、女性が求めるエロスとは何ぞや?

(ライターFT)

文学としてのエロス


 村上由香という女流作家がエロい。もちろんライトノベルの類いではなく、小説というジャンルでしっかりした内容。官能小説でもない。



 中々の美人作家さん。小説「ダブルファンタジー」では性欲の強い女性を主人公に設定しているが、その主人公、奈津は男を貪りまくる。愛憎のスパイラルに陥ってしまう主人公が無惨で切ない。きっと全ての人には理解し難い作品かも知れない。

 多くの女性が、こうした妄想をしているのだろうか、誰しもが持っている妄想なのだろうか。女性の愛憎の奥深さは未知というほか無い。

 官能小説と言えるかも知れません。しかしさすがに村田由佳、それだけでは無い事が読み進めて行くうちに感じてしまう。

 35歳の女性が56歳の男性と付き合い、性に溺れて行く様を丁寧にエロティックに描いている。

 この物語、確かにエロいのですが、男性がエロいと感じる程でもない。エロさの衝撃的なインパクトに欠ける。これは女性はどう感じるかは私には分からない。性の醜さがまだ少ない。もう少し多くても良いのではないかと感じました。しかし紛れも無い名作と言えます。

 











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[2015年08月30日00時00分00秒]
又吉先生の「火花」そんなに面白い?

ピース又吉「火花」初映像化!米動画配信サービスで世界各国に配信

 ピース又吉先生の「火花」はまだ読んでません。

 読みたいとは思っていますが、文庫化してからでも良いかもと思っています。

(ライターFT)

又吉先生の「火花」そんなに面白い?




 純文学というジャンル。調べてみると「大衆小説に対して娯楽性よりも芸術性に重さを置いている小説の総称、日本文学における用語」とある。(ウィキペディアより抜粋)

 個人的には、純文学より大衆小説が好き。とにかく純文学と呼ばれるジャンルを読んだ事が無い。こりゃいかん!

 でも、ウィキペディアによると西村健太の「苦役列車」が2010年以降の純文学に入っている。なるほど、西村健太はかなり同じような内容の物語を書いているけど、かなり面白い。純文学というより私小説の書き手という認識だったんだけど。

 さて又吉先生だれど、元気のないお笑い芸人ですね。相方の熟女好きのイケメン君の方が確実に面白い。ファンには申し訳ないが、又吉先生のイメージは幽霊のようなイメージと言えば良いのか。



 「火花」の評判はすこぶるいい。

 読書メーターのレビューも多く、かなりの高評化レビューが多い。

火花/又吉直樹の感想・レビュー(3103件)  読書メーター

 こうしたレビューを見ると、かなり読みたくなる。

 「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の激しい陽差しの名残を夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている」。

 小難しい言葉を使っている印象だけど、読者が面白いと感じている人の多さには驚きました。

 早く読みたいと思い間います。











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[2014年06月09日00時00分00秒]
本の虫 船戸与一

  船戸与一-直木賞受賞作家-123FY - nifty

 「砂のクロニクル」という作品を友人が僕が入院している時に持ってきてくれた。

 「親父の書斎からくすねてきた」

 そういって友人が持ってきてくれた文庫本は寝る間も惜しむ程、僕を魅了した。

(ライターFT)

本の虫 船戸与一




 ちょっぴり小説風に書いてみました(笑

 船戸与一の小説を始めて読んだのはもう15年程前になる。冒頭にも書いたように友人が持ってきてくれた。内容は二人の”ハジ”という日本人がクルド人革命の為に武器調達、密輸をする物語、80年代末期のイランを舞台にした名作なんです。

 中東の文化に興味を持ったのがこの作品がきっかけといっていい。

 それ以来、船戸作品は常に僕の側にあった。


 何とも言えない対談動画ですが(笑

 さて、船戸与一氏は中々、メディアには出ないがYoutubeで検索してみると、あるではないですか。



 色々と船戸作品を読んでいますが、「蝦夷地別件」は号泣させられました。

 ややこしい話です(笑

 船戸作品の中でも最高傑作と言える。

 物語の冒頭はある僧侶からの手紙から始まります。物語は上中下の3巻、最後まで読み終えたら小説の冒頭を読み返して下さい。涙が止まりません(笑

 まだ船戸作品に触れていない人、是非触れてみて下さい。











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[2014年06月08日00時00分00秒]
本の虫 チャック•パラニューク

   ファイト・クラブ」原作者、続編について言及

 ファイト•クラブという映画、とっても好きなんです。

 監督であるデヴィッド•フィンチャー独特の後味の悪い映画なんですが、原作と設定はお見事としか思えなかった(笑

(ライターFT)

本の虫 チャック•パラニューク


 そのファイト•クラブの続編が企画されているそうです。

奇才デヴィッド・フィンチャーの映画2 

 ファイト•クラブについては以前にもデイリーSKINでご紹介しているので参考にして下さい。

 原作の続編は来年、2015年に刊行予定、映画版は未定です。

 原作者のチャック•パラニュークは小説家として独り立ちするまでディーゼル技師として勤務していたそうです。

 日本では人気のない作家とも言えますが彼の手法はとても面白い。

 複雑で、読み終えた後、何とも言えない気持ちにさせてくれる(笑

 日本では14作中5作しか翻訳されておらず、しかお2002年からリリースされていない。。しかも絶版となっているため、バカ高い値段になっている。

 
チャック・パラニュークの著書

 チョークなんか3000円を超えてしまっている(笑

 チャックの小説のポイントはスピード感になる。あり得ない展開とシニカルでブラックテイストな言い回しが面白い。

 この作者がなぜ日本で売れていないのかが不思議です。

 好き嫌いは完全に分かれると思います。











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[2014年06月07日00時00分00秒]
本の虫

   セックスなんて11分間の問題だ。

 昨日もデイリーSKINでお伝え致しました、ブラジル人作家、パウロ•コエーリョの小説のご紹介です。

(ライターFT)

本の虫


 パウロとの出会いは、うつ病に苦しんでいた時でした。

 うつのメカニズムって脳内伝達物質の分泌の異常だったんだ!そう思わせてくれた作品でした。「ベロニカは死ぬことにした」が始めて読んだ作品だったんです。

 その後も彼の作品が気になりアルケミストを初め、軒並み読破しています。



 今回ご紹介するパウロの作品は「11分間」という小説です。

 内容(「BOOK」データベースより)
「むかし、あるところに、マリーアという名の売春婦がいた」マリーアは、ブラジルの田舎町に育った美しい娘。恋愛に失望し、スイスの歓楽街で売春婦をして暮らしている。セックスによる陶酔など一度も味わうこともなく、日記帳だけに心を打ち明ける毎日。だが運命的な出会いが、マリーアに愛の苦しみと痛み、そして至上の喜びをもたらそうとしていた―。 


 主人公のマリーアが娼婦だからこそ現実と嘘の狭間にある大切なものを読者に日記という媒体を通し、心と体の本当の意味を見つけるヒントになる作品とも言えます。

 とっても素敵な作品です。











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